発達の専門病院で診察を受けた(2023年1月 「なんで?を大事に」と「環境がよければやれる」)

我が家には、小学2年生の双子の

兄まひろ(反抗挑戦性障害+多動傾向)と

弟まそら(ADHD自閉症スペクトラム障害) がいる。

この4月、弟まそらは、特別支援学級判定だったものの、特別支援学級から通常学級に移った。 

 

あっという間の3月。

もう年度末だ。

弟まそらが通常学級に移籍し、ドキドキで始まった2年生4月。

遥か昔のことのようだ。

子どもたちは右肩上がりに成長し、私は右肩下がりに老いていく。

もう倍の時間が流れて、さらに8年後、彼らが高校生になったとき、私は・・・・・。

考えると恐ろしい。

生きているだろうか?

 

さて、2023年1月、我が家の双子たちが、発達の専門病院にて、定例の診察を受けた。

前回は、2022年11月だった。

 

今回も保護者である私だけでの受診となった。

今回、臨床心理士さんによるアセスメントは同日実施ではなかった。

 

 

●弟まそらの診察

まずは、弟まそらから。

以下、「青字」は医師の発言。

 

「まそら君の様子は?」

12月(2022年)初旬にサプリメントを全てやめた

1月(2023年)の血液検査では肝機能の数値がかなり良くなった

そのためか、嘔吐もなくなり、元気になった

家でも学校でも歌って踊っている。

 

「授業中に歌っている?」

先生から「授業中に」とはっきり言われたわけではないが、おそらくそうだろう。

1月の参観日は1時間を通して離席することがなかった。初めてのことだ。

ただし、こちらを気にして、何やかにやしていた。

ノートも少しはとっていた。

ただ、先生の質問には、挙手もせず、あてられてもいないのに、次々に答えてしまう。

あるいは、先生のところまで直接答えを言いに行ってしまう。

次年度の課題はその辺りだろうと言われている。

学校生活に関しては、このところ目立った問題は感じない。

 

挙手などのルールは守るように指導した方がよい。

お母さんを気にしながらでも、着席して授業を受けられているのはよかった。

クラスの状態がよいということだろう。

環境の影響を受ける。」

昨年度は特別支援学級だったので、挙手の習慣がついていない。

先日、挙手して、あてられてから答えることを本人に説明した。

クラスは、おっしゃる通り、よいクラスだと思う。

前向きで、積極的で、落ち着いている。

 

勉強面は?」

12月より、漢字と算数は3年生の内容を始めている。

文句を言いながらもやっている。

割り算は「かけ算の反対だとわかった」などと言っている。

図鑑が好きで、人類の進化→宇宙→鳥類→恐竜と進んでいて、漢字などは図鑑から拾って読み方などをおぼえている。

頭がいいというわけではないが、基礎的なことは問題なくできている。

ただ、今後、理科や英語が始まるとどうなるかはわからない。

担任の先生からは、

「一定はクリアしている。

ただ、テストを受けていないので評価が下がる。」

と言われた。

今年度、とにかく先生がよかった。

次年度、3年生は、通常だと補助の先生がつかないので、補助の先生には少しずつ離れてもらうよう依頼している。

帰りの用意などは1人ですることもある様子。

 

「本当に先生の影響は大きい。

帰りの用意などは自分のことなのでよいが、授業での挙手のルールなどのように、周りに影響を与えることが身に着けられるようにしておかなければならない。

まそら君のような子は理科がはまるかも。

なぜなぜなんで、を大切にして。

理由なんかどうでもいいからおぼえなさい、みたいな先生だとよくない。

「なんで?」と突き詰めることで、色々なことが身につく。

「なんで?」を大事にして。

英語は苦労するかも。

睡眠状態は?」

寝つき、寝起きは悪くないが、就寝中に頭を布団に打ち付ける行為がある。

 

ヘッドバンギングをするお子さんは結構いる。

まあ、まそら君はこのままこの調子で。

来年、いい先生だといいですね。」

 

 

●兄まひろの診察

「まひろ君はどんな様子?」

2学期末に、「しね」と書いた紙を同じクラスのA君のポケットに入れて、先生より、家庭で先方に直接謝るように言われたことがあった。

先日は、同じクラスのB君の保護者と学校で話し合いがあった。

「まひろ君がうちの子を誘うから、うちの子は授業中にウロウロしてしまう。前向きな意味で2人を引き離したい。」

と言われた。

私自身は「誰とでも仲良く」といったことを思っているわけではないが(どんな人とでもそれなりにやっていけるスキルを身に着けてほしいとは思っている)、授業中に関してはB君に話しかけてはいけないと本人に伝えた。

B君の保護者からすれば、1日中話してほしくないであろうから、「授業中」限定では不満に思われていることだろう。

B君の父親はかなり怒っておられる様子。

「学校への不信感で一杯」と言っておられ、校長にまで話をされたとのこと。

クラスの数を増やして、1クラス当たりの人数を減らしてほしい(細やかに指導してほしい)とも言われていた。

 

「それは無理ですねえ。1クラス当たりの人数は、制度として決まっていますから。」

 

学校では3人でウロウロしている。

軽く学級崩壊が起こっていると思う。

ウロウロすることでトラブルも生じている。

授業中、外で3人で泥遊びをしていたときに、体育が終わった上級生に、わざとではないが、泥がとんだ。

それに怒った上級生がまひろの靴を溝に捨てるというトラブルがあった。

そういうわけで、担任の先生より、

「反抗挑戦性障害とウロウロすることとの関係は?どのように対応すればよいか?」

ということを医師に聞いてきてほしいと言われた。

「目標を明確にすることだ。

授業中に教室にいることなのか、

少人数でも授業を受けることなのか。

ウロウロする3人をまとめて、あるいは、2人と1人に分けて、少人数でも授業を受けるようにするのが望ましい。

教室にいるだけではあまり意味がない。

ただ我慢して過ごしているだけ。

環境を整えることが重要。

補助の先生は絶対に必要。」

 

少人数ということでなら、来週より、算数の時間に「取り出し」が始まる。

昨年度は、算数の取り出しは実施していないと言われた。

今年度、校長が変わったからか、取り出しをするとのこと。

通級指導教室については、昨年度、「発音」の問題で在籍していたが、一定をクリアしたとのことで、問題行動が見られ始めていることを訴えたものの打ち切りになった。

しかしながら、来年度、復活することになった。

ただ、まひろは弟まそら以上にウロウロしているのに、次年度、特別支援学級判定にはならなかった。

まそらは特別支援学級判定となった。

まひろは診断がないから、特別支援学級判定にならないのか?

判定基準が理解できない。

特別支援学級は、診断というより、検査の点数で決まる。

現場との乖離が生じてしまうが、まひろ君のIQでは、教育委員会特別支援学級の判定を出さない。

私でも、まひろ君の場合は、「通常学級です」と判定を出す。」

 

「診断がなくても特別支援学級に在籍できる」と明文化されているが、実際はそうなっていないということか?

「なっていない。

取り出しなど、少人数でうまくいけば、少人数の方がよいと学校に特別支援学級を要望することができる。

ただ、まそら君との兼ね合いがあり、特別支援学級に行くことがまひろ君にとってよいかどうかはわからない。」

 

昨年度、まひろは、弟まそらを特別支援学級だからと常にバカにしていた。

自分が特別支援学級になると、いじけて、しぼんでしまうだろう。

勉強面については、まひろは弟まそらよりもできない。

差がついてきている。

2学期の成績はがくんと落ちた。

暴力・暴言はマシになったが、嫌がらせはまだある。

食事面は改善。

朝食はベースブレッド(高機能パン)だったが、現在は手料理を食べている。

夕食も、私が作ったものに、買ってきたお惣菜を添える程度。

家庭では改善してきているが、学校ではひどくなっている。

「家でちゃんとできても、学校でできないというのはよくある。

学校は刺激が多い。

次年度、ちゃんと指導できる先生をつけることが必要。」

 

クラスの取り組みとして、ビー玉を集めている。

よいことをすればビー玉をもらえて、たまればいいことがあるというような取り組み。

それを、行動改善の目的で、まひろ個人について実施できないかお訊ねしてみたら、シールをはるくらいならできるとのことだった。

なので、トークンエコノミーを学校で「着席」について実施してもらうことになった。

トークンは、1年ほど前に家庭でも「時間」について実施していた。

〇〇を15分でやれたらシールを1枚もらえる、というような取り組み。

シールがたまれば100円ショップで好きなものが買えるようにしていたが、欲しいものがそろったのか次第にやらなくなってしまった。

それを「またやりたい」と本人が先日言ってきた。

何か欲しいものがあるのだろう。

調度いいタイミングでよかったが、トークンの効果がいつまで継続するかはわからない。

「貯めなければならないポイント数を増やしたり、ご褒美を変えたりするとよい。」

 

了解。

まひろは、就学時「多動傾向」とのことだったが、今は「ADHD」?

「診断をつけるのは難しい。

ADHDの特性は持っている。

まひろ君は環境がよければやれると以前から思っている。

頑張ろうという気持ちが本人にあるなら、エビリファイの効果を得られるが、今は環境がちょっとね・・・・。

エビリファイは、数年の服用の効果は明らかになっているが、長期服用の影響はわかっていない。

今後の状況によって、エビリファイの使用を検討。

服用により、本人も楽になる。

指示も入って、ちゃんとできて、褒められて自信がつくことも。」

(心の声:いつぞやは、「使い始めたらやめることは検討しない」と言われていたのだが、今回一転し、使用に対して慎重に。何か新しく論文が出た?)

 

最後に、双子の2学期の成績表のコピーを提出。

以上にて、診察は終了。

 

 

●診察を終えて

〈本人を診てほしい〉

この発達の専門病院だけではなく、栄養療法の病院でも思うことなのだが、「本人」を診てほしいと思う。

栄養療法の病院は、「本人は検査時以外は来なくてよい」となっているが、本人を診ずして、正しく診察ができるのだろうかと思う。

元気そうだとか、顔色が悪いとか、痩せてきたとか、落ち着きがないとか、数ヶ月前と比べてどうだとか・・・。

そういうことはどうでもいい?

血液検査の結果だけがすべて?

 

発達の専門病院についても、双子を実際に見てもらったのは2022年8月が最後。

以降は私からの話のみで、2023年3月現在、もう半年ほどが経過している。

私から見る双子には、当然バイアスかかかる。

楽観的すぎることも、悲観的すぎることもあるだろうと思う。

近すぎると客観的に見るのは難しいのだ。

だが、医師には入院患者含め、多くの子どもを見ているからこその視点が当然あると思う。

重要なのはそれではない、とか、そこは軽視してはならない、とか・・・。

私のコンパスの狂いを正してほしいと思ってしまう。

常に試行錯誤しながら、様々なことに取り組んでいるが、それが不適切なものでないのかをきちんと判断してほしい。

それが無理なら、せめて、改善しているのかしていないのか、それだけでも明らかにしてほしい。

そして、そうしたことは、実際に双子を診なければできないのではないのではないかと思うのだ。

 

 

医療機関他、関係各所が多すぎる〉

加えて、、、

「関係各所と連携して・・・」などとよく目にも耳にもするわけだが、年に1回くらいは、学校の先生と医療機関、その他関係各所とで情報を共有し、目指すべき方向性を一致させるような場を設定してはどうか、とも思う。

 

関係各所に事あるごとに伝書鳩の様に伝える。

担任の先生:「医師に、〇〇について聞いてきてください。」

私:「先生(医師)、担任からはこう言われています。」

私:「先生(担任)、医師からこう言われました。」

担任の先生:「児童相談所ではなんて言われましたか?」

私:「先生(担任)、児童相談所ではこう言われました。」

特別支援教育の先生:「作業療法士は何て言われていますか?」

私:「先生(特別支援教育)、作業療法士さんはこう言われていました。」

児童相談所:「医師はなんて言われていますか?」

私:「◇◇さん(児童相談所職員)、医師からはこう言われています。」

 

もう、何これ?

可能なら、一か所にまとまって話をしてほしい。

発達の専門病院、学校、児童相談所作業療法・・・・

どこでも、貴重な時間を割いて同じ話をする(例えば、暴力をふるう等)。

で、関係各所のひとつで言われたことを、他の関係各所に伝える。

カンケイカクショ  デ  レンケイ  シ・・・

「連携」させているのはワタシなのでは?と思うのは思い上がりか。

しかも、それでいったい何か解決するのか。。。。。

 

話が今回の診察からそれていくようで申し訳ないが、

関係各所のひとつとして、どこからも一目おかれる児童相談所・・・。

児童相談所職員「今回は初回ですし、お話を聞くだけで、この後、内部で検討して、また次の日程をご連絡します。」

児童相談所職員「担当者が私に変更になりました。引継ぎはありましたが、念のため再度確認させてください。〇〇はどの様ですか?■■はどの様ですか?△△はどうですか?◆◆は・・・・?☆☆は・・・・?そうですか、わかりました。この後、内部で検討しまして、また改めて次の日程を・・・。」

児童相談所職員「心理検査を受けてください。結果はまたこれから分析しまして、また、別の検査も受けてもらって、接し方をアドバイスさせてもらいます・・・・・。」

 

核心にたどり着くのはいったいいつか???

アドバイスが全くないわけではない。

例えば、

ハサミはすべて片付けましょう。

誕生日のプレゼントはお母さんが一生懸命探して買ったと伝えましょう。

暴力については警察を呼びましょう。

トークンのご褒美は、いずれ物ではなく外食や、レジャーなどにグレードアップし、必要なポイント数を増やしましょう。

 

こうした細々しい事象についてのアドバイスはいただけるのだが、

もっと主軸の問題についての解決策を提示してほしいと思う。

暴力をやめさせるには?

偏食をなくすには?

多動をなくすには?

授業中に着席させるには?

 

発達の専門病院も、児童相談所も、歩いて3分のところにあるわけではない。

行き来だけでも多くの時間をとられながら、あちこちの「関係各所」に出向き、話をさんざんして、結果、結局何をすればよいのかさほどはっきりしないのである。

ただ、発達の専門病院は例外である。

園の年少さんのときから通っているので、積み重ねがあり、それなりに具体的で役立つアドバイスをもらえていると思う。

きっとそのものすごく優秀な頭脳により、私が欲している情報が何かをきちんとサーチして、答えを提供できる人なのだろう。

要するに、私に合った対応がとれる人ということだ。

ただ、本人を診てほしいというのは上述した通りで、その方がアドバイスの精度が上がるに違いないと思う。

そして、なぜだか、この発達の専門病院の医師は、作業療法士さんからの評価が大変に低い。

そう、「関係各所」によって考えていることは随分と異なるのだ。

どこを信頼すればよいのかというのは、何においても難しくなるばかりである。

 

そして、、、

思うに、「関係各所」は、話を聞いてただ「安心したい」のではないか。

・今、まひろ君とまそら君は、〇〇という状況である

・家庭は、学校のアドバイザーに相談するなど、学校との連携がとれている

・家庭は、専門病院を受診して■■の対応をとっている

・病院での診断は△△である

・家庭は、作業療法に通って対処し、作業療法士からは◇◇と言われている

・家庭は、児童相談所に定期的に相談し、問題解決に向けて動いている

・家庭は、問題を家庭内に抱え込まず、広くアドバイスを求め、問題の改善に向けて努力している

・ついでに、関係各所のひとつである私としては、発達障害改善に向けて懸命に努力している親というポジティブイメージを「関係各所」やクラスの保護者に対して作ることができる(ご迷惑をおかけしまして大変申し訳ございません。家庭では〇〇や△△などにも相談して対処致しておりますので・・・云々)

・・・・・・・。

 

ざっくりまとめると、「関係各所」としては、

・子どもの状況は〇〇であるということが把握できた。

・親は「関係各所」からのアドバイスに従い、解決に向けて動いている。

・この子はちゃんと支援を受けられており、安心である。

そんな感じなのではないだろうかと思う。

 

我ながら、、、何をしているんだろうと思う。。。

時間を割いて、「関係各所」に「相談」する意味は果たしてあるのだろうか?

だが、歯医者と同じ。

一度、始めると、エンドレスだ。

ある「関係各所」が、別の「関係各所」の見解を聞いてくる。

そして「〇〇は、全くわかっていない。」などとおっしゃるわけである。

はあ~、私に言われましてもネ・・・。

 

私としては、発達の専門病院と作業療法くらいに減らしたいところだ。

発達の専門病院に、コレステロールと肝機能の大病院、栄養療法の病院2つ、歯医者と病院だけで合わせて5か所。

そして、作業療法児童相談所

習い事などでは、ピアノにバスケに、合唱に、スイミングスクール(訳あってお休み中)。

私も、病院2か所に定期通院。

なんか、もう、忙しすぎるんデスケド。。。

デモ、コンナモンデスカネ・・・。

 

 

●ご参考までに

発達障害の増加は、自然現象なのか否か・・・。

いったい何を信じるのか。

知れば知るほど、深みにはまればはまるほど、ますます迷路に迷い込んでいく。

note.com

 

 

 

 

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