発達の専門病院で診察を受けた(2022年5月)

我が家には、小学2年生の双子の

兄まひろ(反抗挑戦性障害+多動傾向)と

弟まそら(ADHD自閉症スペクトラム障害) がいる。

この4月、弟まそらは、特別支援学級判定だったものの、特別支援学級から通常学級に移った。 

 

 

さて、現在に追いつくべく、双子の発達の専門病院受診状況について、記事にしていく。

2022年5月、我が家の双子たちが、発達の専門病院にて、定例の診察を受けた。

前回は、2022年3月だった。

 

今回は、保護者である私だけでの受診となった。

 

 

●兄まひろの診察

小学2年生になって最初の診察。

医師としては、通常学級に移籍した弟まそらの様子が気になっておられると思うが、まずは兄まひろから話は始まる。

以下、「青字」は医師の発言。

 

「まずは、まひろ君から。どんな様子?」

学校から何か言われることはない。

素行がひどく、「死ね!」「アホ!」といった暴言がある。

算数で「10mm=1cm」が理解できない。

算数はこれから苦労するのではないかと思う。

そろばんを習わせることを検討。

バスケットでは、コーチより、

「同学年の中でトップに立てないとやる気がなくなる。」

と言われている。

邪魔になることもするらしい。

試合会場では、脱いで置いてある人の靴をわざと踏みながら歩いた。

悔しさをバネにして、上達しようと努力をすることがない。

今まで、何でも子ども優先できたためか、自分が一番偉いと思っている。

 

「これから算数は苦労するかも。こういうお子さんで量の概念が苦手な子はいる。

計算は計算機でOK。式を作れればよい。

今はそうした流れになってきているが、学校は追いついていない。

そろばんについては、私も暗算はめちゃくちゃ速い。

だが、必要性はどうかというところ。

本人がはまればよいが、現時点で既に習い事が多い。

やりたがるならOK。

算数は丁寧に繰り返し説明を。

素行面の問題については、今後悪い友達とつるんで悪いことをするようになる可能性がある。

薬の使用も将来的には考えていくことになるかも。

大人が上だということをわからせる。

たとえば食事などは、子どもが先に食べ始めるのではなく、みんな一緒に食べ始めるようにする。」

 

 

●弟まそらの診察

「まそら君はどんな様子?」

通常学級に移り、疲れがたまっている。

ストレスも強く、夜中に「もう嫌!」「助けてー!」などと叫ぶ。

就寝中の頭の打ちつけもひどくなった。

学校では、先生が持ってきてくださったネコのぬいぐるみのおかげで「楽しい」と言ったこともあったが、数日後には「嫌だ」「授業が面白くない」などと言うようになった。

「自立活動」がなくなったのもストレスになっている。

参観日は最初の20分ほどは座っていたが、その後はずっとうろうろしていた。

おそらく普段なら教室の外に出してもらえるが、その日は参観日なので出してもらえず、気分転換ができず、最後まで着席できなかったと思われる。

今月に入り、2回通級指導教室があり、それは楽しかった様子。

通級指導教室があるからということで、頑張ることができ、教室から出て行かなかったというようなこともあったとのこと。

クラスの子の一人が、朝の準備を手伝ってくれる。

水筒やランドセルを棚に運んでくれる。

他の子も、寄ってきてくれるわけではないが、嫌がっている様子でもない。

勉強については、算数は問題ない。

まひろと異なり、「10mm=1cm」の理解に苦労するようなことはない。

国語は家庭では漢字しかしていないのでわからないが、音読の宿題では内容をよく考えて読んでいる。

思考力はまひろより上だと思う。

バスケットでは、「コーチが、ドリブルはまひろより上手だと言われてたよ」と伝えると、まひろよりできることがあるというのが嬉しかったのか、家でもよく練習するようになり、また褒めてもらえて、また頑張るというよいスパイラルに入っている。

まひろが「支援学級のくせに!アホが!」と言えなくなり、「僕は馬鹿だから」と発言することがなくなった。

通常学級に慣れてくれば、もう少し落ち着いてくると予想している。

 

「様子を聞いて、よかったと思う。

地頭のよさがもったいない。

コンサータを使うともっとやれる。

理系かも。

3年生で理科が始まると興味を持って頑張れるかも。

丁寧に考えるから、力がついて行く。

長い期間をかけて結果が出る。

大器晩成型だ。

ただ、社会で重要なのはコミュニケーション力。

朝、準備を手伝ってくれる友達にありがとうの一つでも言えるとよい。

その点、まひろ君はコミュニケーション力が高い。」

 

 

以上にて、診察は終了。

この日は、珍しく、診察とアセスメントが同日に設定されていた。

医師も、臨床心理士さんも、新学期の様子を早めに知りたいと判断されたということだろう。

普段は診察とアセスメントは交互に設定されている。

診察の後に、アセスメントがあったが、医師に話した内容をまた話すことになった。

診察より、時間が多く取られているので、プラスして話した内容もあった。

が、どうであれ、同日は効率が悪い。

早急に相談したいことがあるような場合は別にして、診察とアセスメントで同じ内容をただ繰り返し伝えるだけというのは、時間の無駄でしかない。

 

 

●診察を終えて

今は、もう11月。

2022年も終わりかけだ。

4月にまそらが通常学級に移籍し、もう半年以上が経過した。

一気に時間が流れていく感じがする。

4月は、まそらのメンタル面がとても心配だった。

だが、担任の先生に恵まれ、まそらは随分伸びたと思う。

 

逆に、まひろはどうか。

この診察が実施された5月の段階で、既に悪くなりそうな気配はあった。

その後、

家庭内に収まっていた暴力・暴言が外でも見られるようになり、

偏食がひどくなり、

宿題も、家の勉強もせず、

合唱をやめ、

バスケットボールをやめ、

スイミングスクールもやめ、

ただやりたいことだけをやって遊び歩き、

すべてを人に頼っているのに、王様のように偉そうにするようになった。

 

やらなければならないこと、やってはならないこと。

それがわからないわけではないが、自分の行動を自分で制御することができない。

虫歯になるとわかっていても歯を磨けないのと同じだ。

やはり「脳」の状態がどこか異常なのだろうと思う。

 

まそらの発達障害改善に注力している間に、まそらの改善とは反比例するように急激に悪くなるまひろ。

どこまで悪くなるのだろう。

それが自分にもたらす結果を想像することすらできない思考力の低さが、かわいそうに思える。

 

彼に待ち受ける未来は厳しい。

努力をしないので、何の能力も身につかず、

暴力暴言により、誰からも敬遠され、

浅はかな思考で、法を犯すようになり、

打たれ弱いために、すぐにぺしゃんこになって・・・

 

このままではいけないと気づくのはいつか?

犯罪者になってからだろうか?

もしかして、気づく日など来ないのだろうか?

 

おそらく、学校では指導できない。

家庭でもだ。

あこがれる上級生がいるとか、

尊敬できる大人がいるとか・・・、

あんなふうになりたいと思えるような人との出会いがあればいいのに。

どうしてやるのがよいのか。

このところ、ずっと暗中模索だ。

 

 

 

 

 

 

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