発達の専門病院で診察を受けた(2022年8月)

我が家には、小学2年生の双子の

兄まひろ(反抗挑戦性障害+多動傾向)と

弟まそら(ADHD自閉症スペクトラム障害) がいる。

この4月、弟まそらは、特別支援学級判定だったものの、特別支援学級から通常学級に移った。 

 

 

さて、現在に追いつくべく、双子の発達の専門病院受診状況について、記事にしていく。

2022年8月、我が家の双子たちが、発達の専門病院にて、定例の診察を受けた。

前回は、2022年5月だった。

 

今回は、双子本人たちが受診した。

双子を直接診ていただくのは今年度、これが初めてである。

 

 

●兄まひろの診察

まずは挨拶をし、次いで医師から、双子に質問がなされる。

質問内容は大体いつも同じだ。

まずは、兄まひろから。

以下、「青字」は医師の発言。

 

「お名前は?」

正しく答えた。

 

「何歳ですか?」

正しく答えた。

 

「学校は何が楽しいですか?」

「図工。」

 

「夏休み、楽しいことは?」

「ない。」

 

「宿題は終わりましたか?」

「終わってない。」

 

「目をつぶってください。1、2、3、4、5、6、7、8、9、10。」

10カウント終了まで、目を閉じていることができた。

 

「手を出して。これはできますか?グーパー、グーパー。」

医師が、手を前に出し、実演。

両手で、グーパー、グーパーを繰り返す。

できた。

 

「手を出して。これはできますか?グーパー、グーパー。」

医師が、手を前に出し、実演。

右手がグーのときは、左手はパー。

できた。

 

「右手を上げてください。」

できた。

 

「右手で左耳を触ってください」

できた。

 

「これはできますか?」

医師、実演。

片手ずつ、親指と人差し指の先をくっつける→親指と中指の先をくっつける→親指と薬指の先をくっつける→親指と小指の先をくっつける。

まひろは、先の右手で左耳を触ることに固執し、指示が理解できない様子。

何度も繰り返し言われて、やっとできた。

 

「これ(おもちゃ)を目だけで見てください(顔は動かさない)。」

医師が、おもちゃを上下左右に動かす。

できた。

 

「片足で立ってください。」

両足それぞれでできた。

 

 

以上で、まひろ本人の診察は終わりだ。

 

 

●医師とのお話

続いて、医師と私のお話の時間が始まる。

まそら本人の診察は後回しとなった。

まずは、兄まひろについて。

以下、「青字」は医師の発言。

 

まひろ君の最近の様子は?」

暴力・暴言がひどい。

学校からも、クラスメイトの悪口を言ったので指導したとの電話があった。

6月頃から家を出て行くようになり、警察に保護されたことも。

夜中でも出て行き、追いかけっこ状態になる。

危ないので、やむなくジュースなどで釣って帰宅させている。

家出は親を困らせるためにやっている。

食事がおろそかになっている。

部屋で異臭がすると思ったら、夕食時の嫌いな肉料理をおもちゃ箱に隠し、カビだらけになっていた。

近所のお宅の井戸におしっこをした。

道にガムテープを貼ったり、おもちゃを放置したりしている。

公園の水を高々と噴き上げ、出しっぱなしにして遊んでいた。

2階でおしっこをし、ペットボトルにため込んでいた。

出したものは決して片づけず、散らかしたまま。

宿題はしない。

まそらを巻き込み悪い行為をしている。

就寝時はまそらと騒いで寝ないので、別々の部屋で寝させるようになった。

親の言うことは全く聞かない。

児童相談所に相談している。

 

反抗挑戦性障害

エビリファイを使って。

使い始めたら、やめることは検討しない。

液体タイプもある。

オレンジ味なので、オレンジジュースに混ぜて飲ませて。

家の内側から閂などの鍵を設置して、出られないようにして。

双子は難しい。

まそら君が通常学級に移り、まそら君の方がよくできることがあることも見えてきて、まひろ君の優越感が今までのようには保てなくなったことが大きいのでは?

もっとひどくなる可能性もある。

夜に出歩いて、悪い知り合いができ、補導されるようになることもある。

大人が上だということを理解させる必要がある。

駄目なものは駄目だと伝える。

勉強はやらないだろうし、今はおいておくしかない。」

 

まひろは、まそらとは異なり、危険な行為が見られる。

エビリファイの使用は検討したい。

使うかどうかはわからないが、念のため処方をお願いします。

 

 

まひろについては以上だ。

(*ここで、医師は、まそら本人の診察がしたかったものと思われるが、まそらもまひろも診察室にいるのが退屈で、出て行ってしまっており、そのまま、まそらについての話が始まる)

 

まそら君の様子は?」

学校は嫌ではなさそう。

特別支援学級に戻りたいかと聞くと、「嫌な人がいるから戻りたくない」と答えた。

「来年は?もう●●君は卒業していないよ」と聞くと、「嫌な思い出があって、思い出してしまうから、戻りたくない」と答えた。

授業中は、視察や参観など、普段と異なることがあるとウロウロしてしまうとのこと。

癇癪を起したときも、教室から出て行くとのことだが、そんなに頻繁ではない様子。

勉強もついていけている。

家庭では、漢字の書き順を間違えたり、いびつな字を書いたりするが、覚えてはいる。

地図が好きで、地図(地名など)から、2年生では習わない漢字の読み方を覚えたりしている。

算数は、基礎的なことは問題ない。

多くの子が苦手とする思考力を問うような問題が解けていたと担任の先生から言われたことも。

 

「まそら君はよくなってきているからこそ、コンサータを使ってほしい。

コンサータで身につくことが増える。

使わないのはもったいない。

だが、今はまひろ君の対応を中心にしていく必要がある。

今、まそら君にコンサータを使っても、まひろ君に引っ張られて、効果が得られない。

まひろ君を外部に預けるのもひとつだが、児童相談所は、まひろ君の程度では預かってはくれないだろう。

どこかに預けた場合は、親子関係にひびが入る。

メンタルに傷が残る。

難しい。

 

ここで、診察は終了。

まそら本人の診察は見送られてしまった。

もしかしたら、私が臨床心理士さんとのアセスメントに行っている間に、待合室などでささっと簡易に、「右手で左耳を触ってください・・・」などの診察がなされたかもしれない。

時々、そういうことはある。

 

 

臨床心理士さんによるアセスメント

今回も珍しく、診察とアセスメントが同一日に実施された。

医師に話した内容をまた話し、さらに付け加えていくつかのことをお話しする。

 

まそらについて

・学校や、ピアノ、バスケットボールなどで褒められることが多くなった。

・まひろがまともにやらないのに、まそらにやりなさいと言うことが難しい。

・まひろはキリギリスで、後で困ることになると説明して、まそらに勉強などをさせている。

・担任の先生は優秀。すべてが意図的。

・担任の先生は、怖い話の読み聞かせをされている。目的は、子どもを引き付けやすい怖い話で、聞く姿勢を身につけさせ、想像力を養わせること。

・小さなことでも、できれば即座に褒める。よくない行為はピシッと手短に注意。そうした本に書いてあるようなことを忠実に実践されている。

・クラスの児童は畑の野菜のように管理されている。

 

まひろについて

・バスケットも合唱もやめた。

・バスケットはコーチに向かって「疲れる。面白くない」と自分で言ってやめた。

・暴力をふるってくる。頭にくるものの、7月、8月は1度もやり返すことなく、ひたすら耐えている。

・やり返されないことがわかって、以前はやり返されることを警戒しながらだったのが、やりたい放題で叩いたり蹴ったりしてくるようになった。

・こちらはだたやられるがままになっている。

・そのうち道具、ハサミやバットなどを使って向かってくるようになったら、どうすればよいのかと思う(正当防衛って、どこから認められるのでしょうね~)。

 

臨床心理士さんより。

「やり返されないので、調子に乗って増々暴力をふるうようになりましたか・・・。

暴力は駄目ですが、駄目ではあるのですが、、、困りましたね・・・。

まそら君の担任の先生のようにピシッと短く注意してみては?」

 

 

●診察を終えて

この夏は本当に波乱の夏だった。

まひろの暴走。

誰にも止められない。

 

家にいられても、お互いにイライラするばかりで、外に遊びに出られている方が気が楽ではあるのだが、

どこにいるかわからない状態というのは、それはそれで気が休まらず、

まひろが家にいてもいなくてもストレスを感じる夏休みだった。

 

暑い中、水筒も持たずに出かけたまま、行方知れず・・・。

暑い中、どれだけ探し回っても、まったく見つからず・・・・。

うっかり履いて出たサンダルで歩きすぎ、靴擦れして皮膚がひどくめくれてしまったこともあった。

さっさとGPSを持たせなさいと、当時の自分に言ってやりたい。

 

医師は、まひろにもまそらにも薬の使用を勧めてこられる。

エビリファイねえ・・・。

何でも病名がつき、薬があるものだと感心する。

そんなに効果があるのだろうか?

 

IQが上がる薬や、

性格が変わる薬も、

あればいいのに・・・。

私も嫌なことにとらわれず、もっと気楽に楽しく生きていきたい。。。

 

 

子育ては、自分の命を子どもに与える行為だ。

自身の命を子に注ぎ、自身の命を縮めていく。

消耗と損傷が激しい。

推測に過ぎないが、今と同じ状態が後5年続いたら、私は力尽きて、歩くことができなくなるのでは?

そんなことを思う。

障害の早期の改善は、自身の寿命を延ばすことにつながる。

自分自身のためにも、早く育て上げなければならない。

 

 

 

 

 

 

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