発達の専門病院で診察を受けた(2021年2月)

先日、我が家の双子たち(年長児)が、発達の専門病院にて、定例の診察を受けた。

前回は、2020年10月だった。

先にリハビリが終了した双子兄、まひろから診察となった。

 

 

●双子兄、まひろの診察

挨拶からスタート。

そして、いつも通り質問が始まる。

内容は、毎回似たりよったりである。

 

「お名前は?」

正しく答えた。

 

「何歳ですか?」

正しく答えた。

 

「何ていう園に行っていますか?」

誤答したが、聞き直されて、正しく答えた。

 

「園は楽しいですか?」

「楽しい」と答えた。

 

「何して遊びますか?」

「レゴ」と答えた。

 

「レゴで何を作りますか?」

「車」と答えた。

 

「レゴで誰と遊びますか?」

「1人で遊ぶ」と答えた。

 

「仲良しのお友達はいますか?」

「A君」と答えた。

 

「朝ご飯は食べましたか?」

うなづく。

 

「何を食べましたか?」

一瞬、考えて、「忘れた」と答えた。

 

「お母さんの料理はおいしいですか?」

「うん」と、とりあえず返事をした。

 

「何が1番おいしいですか?」

しばらく考えて、「わからない」と答えた。

 

「右手を上げてください」

左手を上げたので、医師より、違っていると指摘される。

再度、言われて正しく右手を上げた。

 

「左手を上げてください」

できた。

 

「右手で左手耳を触ってください」

右手で、右耳を触ってから、左耳を触る。

 

「(医師が、両手を前に伸ばし、握ったり広げたりしながら)同じようにグーパー、グーパーできますか?」

できた。

 

「(医師が、親指と人差し指、親指と中指、親指と薬指、親指と小指の先を順番にくっつけて)同じようにできますか?」

両手ともできた。

 

「これは読めますか?」

1枚につき平仮名が1字書かれたカードを見せ、10字(10枚)ほど読めるか確認。

すべて読めた。

 

絵と平仮名が書かれたカードを見せて質問。

「細いの反対は何?」

「低いの反対は何?」

「遅いの反対は何?」

すべて、答えられない。

 

ここで、「はい、いいよー」と終了。

診察室のおもちゃで遊ぶ許可を出し、私とのお話タイムになる。

 

まずは、まひろの近況の確認がなされる。

「園から何か言われることは?」

ない。

 

「気になることは?」

ちょっと難しいことは、頑張れない。

 

「暴力は?」

最近は減っている。叩くふりはよくする。

 

「まそら君に勝とうとすることは?」

常に、勝とうとしている。まそらに限らす、誰に対しても勝とうとする。

 

「それで、喧嘩になることは?」

まそらは勝ち負けを気にしない。仲の良いお友達は、勝ち気なお子さんなので、「自分が1番」だと延々と言い合っている。

 

「夜におねしょは?」

基本的にはないが、たまに少し漏らしていることがあるようだ。

 

以下、医師からのお話の概要。

兄まひろは、概ね問題ない。

通級指導教室を利用しながら、通常学級でやっていけるだろう。

薬(コンサータ)の使用も現時点では必要とは思われない。

 

 

 

まひろについてはあっさり終わった感じだ。

続いて弟まそらについて。

 

●双子弟、まそらの診察

本人はまだリハビリ中で不在。

 

「気になることは何ですか?」

いつも同じようなことを答えているように思うが、

・呼びかけに対する反応が鈍い

・話しかけても右から左で、指示が通りにくい

例えば「パンツをはきなさい」を10回言っても行動しない

・なので、行動が遅い

と答えた。

 

「こちらに注意を向けてから伝えるようにし、親がやってしまわず、本人が自分でやることが大事。少しずつ身についてきている。ここで親がやってしまっては身につかない」

と医師。

 

「家ではどんな遊びをしていますか?」

たまにお絵かきをしている。

ぬいぐるみを操って遊んでいる。

手紙を書いている(例:私に作ってほしい料理のレシピなど)。

 

「ご飯を食べる速度は?」

栄養指導で肉をたくさん食べるよう指示が出ており、肉を食べるのに時間がかかっている。以前のように遊んで遅くなっているというわけではない。

 

「トイレは?日中漏らすことはあるか?」

うんちを拭くことはできない。拭く動作はしているが、きちんと拭けているとは思えない。おもらしすることは最近はない。

 

「おねしょは?」

毎晩、オムツから漏れることもあるほどしている。

 

「睡眠は?」

頭を打ちつけているので、熟睡しているとは思えない。

 

「寝つくまでに時間はかかりますか?」

兄まひろと比べると時間がかかる。15〜20分くらいか。

 

まそらについての質問は以上で、以下、医師からのお話の内容をまとめる。

・通常学級なら薬(コンサータ)が絶対に必要

・定型発達児との差は、開いていく可能性が高い

・指示の出し方は、細かく

「服を着なさい」ではなく、

パンツをはきなさい→肌着を着なさい→シャツを着なさい→靴下をはきなさい→ズボンをはきなさい→・・・

1動作ずつ指示を出す

もしくは、行動の順番を決めてルーチンにしてしまう

・「集中」と「聞く」ことがネック

・記憶すること(ワーキングメモリ)も弱いので、2つのことを続けて言われると、1つ目のことを忘れてしまう

 

次回の診察は、5月に。

来られるのは、お母さんだけで構わない。小学校での様子を聞かせてください。

 

2人とも夏にK式より詳細にわかる「ウィスクⅣ」を行いましょう。

まそらは、難しくて取り組めないかも。

その場合はK式を実施する。

 

 

まそらのリハビリ終了後、まそら本人の診察開始。

まそらは、キョロキョロして、壁にはられた絵などを見ており、上の空な感じで医師からの質問に答える。

 

「何歳ですか?」

正しく答えた。

 

「何ていう園に行っていますか?」

正しく答えた。

 

「園は楽しいですか?」

うなづく。

 

「園では、何をして遊びますか?」

「劇」と答えた(生活発表会の練習のこと)。

 

「どんな劇ですか?」

劇の名前を答えた。

 

「右手を上げてください」

間違えて左手を上げて、医師より「違うよ」と指摘される。

 

「左手を上げてください」

できた。

 

「右足を上げてください」

できた。

 

「右手で左耳を触ってください」

考えながら、ゆっくり、正しくできた。

 

「(イラストと平仮名が書かれたカードを見せながら)これは何ですか?」

「[えんぴつ]、[ほん]・・・書いてあるよ」と発言。

 

「これは読めますか?」

1枚につき平仮名が1字書かれたカードを見せ、10字(10枚)ほど読めるか確認。

すべて読めた。が、「ぬ」が少し怪しかった。

 

「これは何?、何するもの?」

と、ハサミ・メガネ・カサの絵が描かれたカードを1枚ずつ順に見せて質問。

3枚すべて正答。

 

絵と平仮名が書かれたカードを見せて質問。

「動くの反対は?」

「暑いの反対は?」

「起きるの反対は?」

「新しいの反対は?」

「前の反対は?」

どれか忘れてしまったが、2つ正答。

兄まひろが1つも答えられなかったのに、まそらが答えたので医師が驚く。

 

「箸で豆をつまんで、お皿に入れてください」

そこそこできた。

 

本人を診察しての医師からのお話。

思ったより伸びている。朝の勉強の効果だろう

・見ながらやることは、取り組みやすいのだと思われる

・集中を欠いて、兄ほどには会話のやり取りができない。何に集中しなければならないかがわかりにくい。「お母さんは今何て言った?」などの声がけをしたりして、「聞く」力をつけていきましょう。

 

 

 

■診察を終えて

「思ったより伸びている」

この前向きな言葉が持つ威力はすごい。

フワッと気持ちが軽くなる。

「定型発達児との差は広がっていく」と言われ、ガックリした前回の診察(就学についての相談)とは対象的だ。

言葉の持つ力はすごいのだなあ・・・。

双子への言葉のかけ方に気をつけようと改めて思う。

 

努力は報われている。

結果はちゃんとついてきている。

大丈夫。

 

来年度に向け、現時点での問題(弱いところ)を整理し、次にすべきことの検討に入る。