発達の専門病院で診察を受けた(2021年5月)

先日、我が家の双子たち(小学1年生)が、発達の専門病院にて、定例の診察を受けた。

前回は、2021年2月だった。

 

診察といっても、双子が小学生になったこともあり、今回は、彼らが小学校に行っている間に、私だけで診察を受けることになった。

 

 

●双子兄まひろについて

医師より、聞かれる。

「まずは、まひろ君。小学校の様子はどうですか?」

 

ざっくりとした質問なので、あれこれお話する。

 

☆私からの話

・保護者懇談会では、先生より、「ウロウロすることなく授業を受けている」と言われた。

・席は、入学時は1番後ろだったが、席がえで1番前に。園のときの就学相談で「席は前に」と伝えたのをきいていただけたのかと思っていたが、先日の席がえでは、また1番後ろの席に。

・お友達は、6人までは名前を言えた。クラス全員の名前はまだ覚えていないとのこと。

・宿題は、最初はひらがなプリント1枚だったが、最近2枚になり、「多い!」と文句を言いながらやっている。

・最近、頻繁に腹痛を訴えるようになり、かかりつけ医を受診した。下痢や嘔吐はないが、食事を残すことも出てきた。過去には便秘の治療を1年以上受けていたこともある。今回は、ビオフェルミンなどの整腸剤が処方された。血液検査も受けた。先日の健康診断では、肥満度ー37%。

・スイミングスクールを嫌がる。小学生になり、強制的に上のクラスになり、やることが難しくなった様子。

 

☆医師からのお話

・まひろ君は、今のところ問題ない。このままついていけるだろう。

・腹痛も、おそらく問題ない。子どもの腹痛の主たる原因は便秘であることが多い。ただし、体重が減ってきたり、続くようであれば、被爆の問題はあるがCTを。今のところ、様子見で。

・スイミングスクールは、今は頑張らせるとき。本当に弱っているときは休ませなければならないが、今はその時期ではない。いずれ下に小さい子が入ってくると、彼の場合、性格的に頑張るようになるだろう。このままやらせて構わない。

 

★重大発表

年小児の初め、今とは別の担当医が、

ADHDの診断は、就学時にならなければつきません」

とおっしゃった。

なので、まひろは、ずっと「ADHD疑い」という宙ぶらりんな状態だった。

今回、確認させていただく。

「兄まひろは、ADHDなのですか?」

 

医師の回答は、

「違います」

だった。

 

「彼は多動の要素は持っているが、disorderには該当しない。これからのことはわからないが、現時点では授業も受けられており、多動傾向ではあるが、障害レベルではない。」

とのこと。

 

よし!

問題がなくなったわけではないが、気がかなり楽になる。

 

 

 

●双子弟まそらについて

双子弟まそら。

彼は、年長児のときの就学相談にて、「特別支援学級(情緒)」の適応となった。

色々考えた結果、「安全」を最優先とし、通常学級ではなく、支援学級でお世話になることに決めた。

 

医師より、これまたざっくりと聞かれる。

「まそら君は、どんな様子ですか?」

 

手当たり次第あれこれお話する。

☆私からの話

・授業参観では20分ほどの間に5回離席したが、先生が他の児童の対応をしていて気づかないことが何度かあった。

・保護者懇談会では、「どこに行くかわからないので目を離せない。体育の授業中に、勝手に体育館から出て行き、探しに行ったことも。なぜ教室にいなければならないか理解できていない。」と先生から言われた。

・通常学級で過ごす時間が、当初想定していたよりも少ない。支援学級で受ける国語と算数、自立・体づくり(支援学級独自)が毎日あり、5時間の内、通常学級に行けるのはせいぜい2時間。全く行かない日もある。

・給食も、以前は交流給食があったそうだが、コロナで黙食となっていることもあり、現在はなくなっている。

・支援学級の人間関係としては、まそらが「おはよう」と言っても反応がない。そういう特性のお子さんなのだと思われる。まそらが自分からおはようと言うなんて今までなかった。せっかく言うようになったのに、相手から無視される状況。

別のお子さんも、先生が話しかけても一言も話さず、横を向いて座っている。

・支援学級での喧嘩が激しい。5年生男児と6年生男児がよく喧嘩をしていて、ダンボールで作られたパーソナルスペースをバンバン叩いたり、机をなぎ倒したりする。

まそらも、「○○君は暴力の達人」などと言うようになり、「暴力されるから支援学級に行きたくない」と言う。

まそらを狙うわけではないが、巻き込まれて、とばっちりを受ける。

登校時は、支援学級に教員はおらず、授業が始まるまでの30分ほどの間、止める人は誰もいない。

・支援学級の特異な環境が気になる。勉強はさほど重視しないので、着席していられるなら、国語や算数も1年生のクラスにいさせたい。

 

☆医師からのお話

・支援学級の環境が悪い。通常学級で過ごす時間が少ない。が、コロナでと言われたらどうしようもできない。

5、6年生が卒業すれば、環境はよくなるだろう。それまでは、可能な限り、通常学級で過ごした方がよい。

コンサータの使用を勧める。集中力が高まり、落ち着きが出る。飲んだ当日から効果があるが、治療薬ではなく、飲み続ける必要がある。

賛否あるが、論文では、服用した方が、将来の収入が高いというデータもある。

コンサータは、ドーパミンの再取り込みを抑制する。

副作用として、食欲が確実に落ちる。

チックが出たら、使用は中止。

寝付きが悪くなることもある。

朝飲んで、落ち着きが出て、給食があまり食べられなくなり、夕方にはいつもと同じ状態に戻る。家庭で食事を調整しなければならない。

支援学級がうまく機能しているなら、薬を勧めるつもりはなかったが、現状では、服薬してでも通常学級で過ごす時間を増やした方がよい。まそら君は、「我慢しなさい」と言ってなんとかなるレベルではない。

コンサータ使用に際しては、「ADHD」の診断をつけなければならない。手続きには、お母さんの運転免許証が必要。

・(簡易なチェックリストを元に)まそら君は、以前は、自閉症状が強かったが、現在は、自閉症状よりも、ADHDが前面に出ている。自閉症状はさほど重くない。

診断名は、「ADHD自閉症スペクトラム障害」となる。

コンサータを服用するかどうかを、お父さん(夫)と相談の上、次回のアセスメントのときに教えてほしい。

 

 

●診察を終えて

2020年1月。

子どもたちが年中児の頃。

医師は、確かにおっしゃった。

「就学時には、2人とも確実にADHDの診断がつくでしょう」

 

そのおよそ10ヶ月後。

2020年10月。

双子が年長児の頃のことだ。

医師より、兄まひろについては、

「2年前とは、まるで別人」

「問題ない」

と言われるようになった。

 

そして、先日、医師ははっきりとおっしゃったのだ。

「まひろ君は多動傾向ではあるが、障害レベルではない」

 

そして、弟まそら。

彼は、そこそこ重い自閉症スペクトラム障害だとずっと思っていたのだが、ADHD優勢になっていたとは。

にわかには信じられない。

いったい、いつの間に?

あのコミュニケーションの取りづらさは、自閉症状が原因なのではなく、不注意によるものということか。

 

え〜?

そんなことが・・・?

という感じだ。

 

コンサータ、これからきちっと調べ直すが、治療薬でもないし、できれば使いたくない。

長期投与の副作用については、どれほど調査がなされているのだろうか?

依存や耐性を生じる可能性も気になる。

食欲が落ちるのは大変に困る。

来月、食事療法の病院で相談してみようと思う。

 

 

ところで、このブログ。

タイトルは、

発達障害の双子育児 日常のあれこれ』

だ。

我ながら、適当につけたタイトルだと思う。

しかし、それは置いておき、双子のうちの1人は、「発達障害」ではなくなってしまった。

 

タイトルを変えないといけないだろうか?

発達障害の双子育児 日常のあれこれ』

とか?

でも、そうすると、「兄」のことが書けないではないか。

 

ならば、

『多動傾向の双子兄と、ADHD&自閉の双子弟育児 日常のあれこれ』

か?

ごちゃごちゃ長すぎるではないか。

困ったぞ。。。

 

ただひとつ言えることは、、、

確かなことは何もない

ということだ。

いつだって、可能性は残されている。

 

まひろは、「ADHD疑い」ではなくなったし、

ひどい自閉だと思っていたまそらは、いつの間にかADHD優勢になっていた。

 

これから、まそらの発達障害の改善は、

できるかもしれないし、

できないかもしれない。

どちらかわからないなら、できると信じて進む。

 

兄まひろふうに言ってみる。

さあ、行こうぜ!!

 

 

 

 

 


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Today, the sky is blue.
Today, the sea is large.
Today, the wind blows.
Today, we can see the shining world.
This is because we breathe today.
We can see the height.
And we can go to the height.
We can do it as far as we live.
Today, We Live.
We Live, Now.
OK? my dear sons.