子ども(年長児)の発達障害を改善すべく、栄養面からのアプローチを試みている。
行動を起こすきっかけとなったのは、
『薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法』
を拝読したことだ。
あわせて藤川先生のブログ
「精神科医こてつ名誉院長のブログ」
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/
も拝読させていただいている。
●「ホエイプロテイン」の必要性
まず、最初に実行したのは、「ホエイプロテイン」の摂取だ。
こちらは、「ソイプロテイン」では駄目らしい。
「無添加」タイプの「ホエイプロテイン」を朝夕食時に5gずつ(1日10g)を牛乳に混ぜて与えることから始めて、現在、朝夕食事時に10gずつ(1日20g)を飲ませている。
なぜ「プロテイン」が必要なのかということだが・・・。
以前も記事にしているが、私なりに説明するなら、
生体内のあらゆる化学反応を促進する生体触媒「酵素」の本体が「タンパク質」であるからだ。
よく聞くところでは、
糖質分解酵素の「アミラーゼ」
脂肪分解酵素の「リパーゼ」
などが挙げられるだろうか。
「アミラーゼ」は、デンプンをマルトースに分解する。
こうした「酵素」がなければ、体内のあらゆる反応が滞ってしまうことになる。
藤川先生によれば、「普通の食事」をしている人は「タンパク質不足」に陥るとのこと。
体重×1.5gの「プロテインパウダー」摂取を推奨されている。
20kgの子どもなら、30g/dayの「プロテイン」が必要ということになる。
まず最初に取り組むべき課題として、藤川先生が挙げておられる「ホエイプロテイン」摂取だが、こちらは、同時に、「低糖質」を実現しなければ効果がないようだ。
●必要に迫られての「低糖質」の取り組み
「筋肉の収縮」や「体物質(タンパク質・脂質・核酸など)の合成」、「能動輸送」などには「ATP」のエネルギーが必要であることは高校時代に習った。
「ATP」は、
1molの「グルコース」から、
38mol生成される。
カロリーにして、686kcalだ。
グルコースは、まずは「解糖系(細胞質基質)」にて、「ピルビン酸」に嫌気的(酸素なし)に分解される。
この際、2ATPを使って、4ATPが生成される。
差し引きすると2ATPが生成。
「ピルビン酸」は「クエン酸回路(ミトコンドリアのマトリックス)」で「活性酢酸(アセチルCoA)」となり、脱水素が起こりながら、「クエン酸」→「オキサロ酢酸」へと回路が回る。
ここでは、2ATPが生成される。
そして、最後の「水素(電子)伝達系(ミトコンドリアのクリステ)」にて、好気的(酸素を消費しながら)に34ATPを生成する。
藤川先生によれば、
「糖質(グルコース)」が多いと「解糖系」のみしか機能せず、少量のATPしか得られない
とのこと。
「解糖系」で生成した「ピルビン酸」が、なぜ「クエン酸回路」に進まないのかは、私の浅い知識では全くわからない。
が、とにもかくにもそういうことらしく、生体はエネルギー不足に陥ってしまう。
つまりは、ATPを使用するあらゆる化学反応が停滞してしまうということだ。
故に、「糖質」の摂り過ぎは改めなければならない。
さらには、「脂肪」の酸化の方が「グルコース」よりも多くのエネルギーを得られるとのことで、「バター」や、「生クリーム」の摂取を推奨されている。
簡単に説明するなら、
パルミチン酸(脂肪酸)は、1molから2340kcalを得ることができる。
グルコースの3.4倍だ。
ちなみに、「タンパク質」も呼吸基質となり、「クエン酸回路」にて完全に酸化される。
我が家の双子たちの場合は、炊飯した米を朝夕食で各120g摂取していたが、110g→100gと段階的に減量を進めている。
厚生労働省の推奨量は100g〜120gとなっているので、100gまでの減量は今のところ、大きな不安はない。
「プロテイン」を飲むようになって、子どもたち、特に弟まそらは、それまでの量の食事を摂ることが困難になってきた。
お腹がいっぱいになり食べきれないのだ。
当然、減らすなら「糖質」ということになってくる。
そこで、我が家の食事はなんだか「懐石料理」のようになってきた。
朝なら、「プロテイン+牛乳」→「卵」→「ジャガイモ」→「野菜の煮物」→「ピーマンの炒め物」と進み、最後に、「米」だ。
食べきれずに残すなら「米」ということになる。
●「牛乳」の減量
「低糖質」の次に考えるのは「牛乳」。
「牛乳」の「カゼインタンパク」は、消化することができず、人体には有害で、「脳内アレルゲン」とも言われるようだ。
腸を荒らし、「リーキガット」を引き起こし、良くない物質を「脳」に届ける。
澤口俊之先生を除き、私が目を通した大抵の書籍にはそのように記載されている。
「牛乳」の害については、なかなか信じる気になれず、これまで手つかずだったが、そろそろ向き合おうとしている。
「プロテイン」による満腹対策として、「米」と同様に「牛乳」も減量している。
朝夕食にて、各120gだったのが、現在は80gだ。
いずれ、ゼロにするつもりだ。
厳密には「給食」での摂取もやめるべきだが、そこまでは今のところ考えていない。
また、同じく乳製品として「ヨーグルト」も避けるべきであるが、「プロバイオティクス」としての側面や、ヨーグルトに色々混ぜ込んで与えているものがあることを鑑み、こちらも排除は検討していない。
「牛乳」をやめる。
結構、勇気がいる。
こういうときにこそ都合よく使うのだ。
「摂らなかったからといって、死ぬわけではありません」
「牛乳」をやめるとなると、「牛乳」に混ぜて与えている「無添加プロテイン」をどうするのかという問題が生じる。
「牛乳」なしでは、子どもは絶対に飲まないだろう。
また、そろそろ始めたい「ナイアシンアミド」だが、苦みが強い。
「チョコ」や「ココア」風味の「プロテイン」に混ぜると飲みやすいという話だ。
チョコアイスと食べるのもよいようだ。
「チョコ」や「ココア」に含まれる「カフェイン」をどうするかという問題はあるが、ひとまず試してみる。
チョコ風味の「プロテイン」と、「無添加プロテイン」を付属のスプーンで1杯ずつシェイカーにいれ、水80mlで振り混ぜる。
「ナイアシンアミド」のカプセルをはずして、シェイカーに投入し、混ぜる。
お味は、違和感なし。
だが、子どもには甘みが足りない。
最後の方で、底に沈んでいた「ナイアシンアミド」の苦味が強く感じられるようになる。
それでも、「プロテイン」の「ココアパウダー」の「カフェイン」には目をつぶり、「オリゴ糖」か「エリスリトール」で甘みを追加すればいけそうにも思える。
ちなみに、以下のふたつは失敗に終わった。
①「きなここあ」
「無添加プレーン」の「プロテイン」をカフェインレスで味付けすべく購入した「きなここあ」。
「大豆」から作られている。
これはこれで「イソフラボン」の摂り過ぎ問題も生じるが、ひとまず試す。
開封すると、「きなこ」の匂いがする。
しっとり湿ったパウダーだ。
苦い。
「ココア」というより、「コーヒー」か?
子どもには無理だ。
②「お薬じょうず服用ゼリー」
ゼリーでオブラートする方法も試す。
最初から、「ゼリー」として売られているものは高い。たまの使用ならともかく、毎日となると我が家の家計では手が出せない。
粉末タイプの「お薬じょうず服用ゼリー」を購入。
水で溶かして、弟まそらに試す。
ゼリーというより、「くず湯」のような感じだ。
舐めるや否や洗面台に吐き出しに行った。
「ナイアシンアミド」を混ぜていなくてよかった。
私も味見してみる。
かすかにミントのような味がして、白々しい人工的な匂いと甘み。
市販のお菓子を食べ慣れていないうちの子たちには難しそうだ。
●最近の私
私は現在、
ホエイプロテイン︰朝夕各32g、
チュアブル鉄︰朝2粒
ビタミンC︰朝夕各2000mg
を摂取している。
次は、「ナイアシンアミド」を取り入れる予定だ。
変化としては、
①お肌つるつる
②髪のクシ通りがなめらかに
③抜け毛が減ったような気がする(洗髪時、排水口にたまる抜け毛の量が少なくなったような???)
④いつの間にか、料理中にクラクラすることがなくなった
⑤便秘とは完全におさらばできた
●藤川先生のブログ
プロテインについては、藤川先生は以下のようにご自身のブログで書かれている。
子供の健やかな成長を望むならプロテイン
障害があっても、なくてもプロテインを飲むと子供の成長が促されます。
・言語理解力が向上する。
・集中力が向上する。
・根気強くなる。
・情動が安定する。
→IQが上がる(20程度は簡単に上がる)
・50m走のタイムが向上する(1秒程度短縮する)。
・長距離走がタイムが向上する。
・神経伝達速度が速くなり、反射神経が良くなる。
・従って、球技が得意になり、敏捷性が増す。
・身長、体重が伸びる。
(平均ー1標準偏差付近で推移していたものが、3ヶ月程度で平均値に上がる)
→身体機能、運動機能が向上する。
子供の健やかな成長を望むならプロテイン | 精神科医こてつ名誉院長のブログ
より。
また、先の「低糖質」や「サプリメント」については、
ATP激増(ブースト)、サプリメント4点セット | 精神科医こてつ名誉院長のブログ
に、詳しく記載されている。
「牛乳」の害については、
に、簡潔に記されている。
元はおそらく、
Abram Hofferの
『Healing Children's Attention & Behavior Disorders: Complementary Nutritional & Psychological Treatments 』
だと思われる。
参考までに。