発達障害改善のため、病院にて「栄養療法」を受ける(2020年10月)

我が家の双子弟、まそら(年長児)は、自閉症スペクトラム障害だ。

 

川徳美先生の著書、

『薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法』

を拝読し、

 

・低糖質

・高タンパク

・高脂質

ホエイプロテイン使用

サプリメント使用

 

を少しずつ開始し、取り組んできた。

しかしながら、色々と悩むことも出てたため、先月9月に栄養療法を行っている病院を初受診したのだった。

 

そして、先日、「一般血液検査」と、「遅延型アレルギー検査」、「ビタミンD検査」の結果が出たとのことで、2回目の診察と栄養指導を受けに出かけた。

 

 

●診察(2回目)

まずは、医師による診察から。

検査結果の説明がなされる。

以下、医師のお話。

 

・肝機能の数値が悪い。使用している市販のサプリメントが良くないのかも。現在使っているサプリメントは使用をやめ、医療用サプリメントを。

コレステロール値が高い。油を摂りすぎていないか。子どもでも動脈硬化になる。レシチン(脂質)はやめて、DHAに。

・フェリチン値は上がってきている。が、貯めてはいるものの、使える状態にはなっていない。ヘム鉄をすすめる。

ビタミンDが低値。腸の状態が悪い。まずは腸の状態の改善が必要。Dのサプリメントを開始。

・ビタミンCは服用量が多く、腸を荒らす可能性も。1日2000mgに減量(現在3000mg/day)。

カゼインが高反応。プロテイン含め、乳製品はやめる。

グルテンも高反応。小麦製品をやめる。

 

詳しくは、栄養士からお話を。

ということで、診察は10分ほどで終了となる。

 

 

●栄養士による栄養指導

続いて、部屋を移動し、栄養士さんによる栄養指導を受けた。

 

着席すると、いきなりサプリメントの説明が始まる。

前回受診時に、想定はしていたが、必要なサプリメントと、必要量と、お値段が、一覧表にて次々と説明されていく。

我が家の家計では、目を剥くお値段だ。

中でも、「乳酸菌」は1ヶ月分で1万円超え!

思わずたずねる。

「すべて合わせて、1ヶ月分でおいくらになりますか?」

さらりと、2万4千円超え(税別)の回答が返ってくる。

これをずっと継続?

無理でしょう。。。。。

 

「何か市販のもので換えられるものはないですか?」

とお聞きしてみたが、もちろん、「ない」とのこと。

医師に確認をとった上で、乳酸菌サプリメントのランクを下げるにとどまった(含まれる乳酸菌の個数が減る)。

何でも、質を下げる(=量が減る)と、改善が遅れるのだとか。

 

ビタミンCのみ、病院指定のものが、タブレットや顆粒、チュアブルで、いずれもまそらが飲めず、やむなく手持ちの市販品(カプセルタイプ)の継続で様子を見ることになった。

 

ちなみに、BやCがなぜ必要なのかという説明も、なぜその量が必要なのかという説明もない。

 

以下、栄養士さんのお話。

・よく食べるものが「遅延型アレルギー検査」では、高反応になりやすい。

・あまり食べないものでも反応が出るが、調味料などに含まれているケースが多い。

・高反応だからといって、必ずしも腸に害を及ぼすとは限らない。

カゼインタンパクとグルテンタンパクは腸を傷つけ、悪いものを取り込んでしまう(リーキガット症候群)。

・乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズ・プロテインなど)は、すべてやめる。

ホエイプロテインにもカゼインが混入することがあるのでやめる。

・麦製品(パン・麺・麦茶など)もやめる。

・食事における糖質の割合が高い(多いということではない)。

 *事前に4日分のまそらの食事表を提出

・肉は1食100gを目安に。

・肉を補いきれない場合は、おやつに卵や、おからクッキー、煮干し魚を。

 

 

私の質問に答えていただく形で、

・アルミ鍋は使わない。ホーロー、ステンレス製品を。

・フッ素コーティングは安全。

・鉄製フライパンなどの鉄は、人体は利用しにくい。

・お玉などの調理器具は、シリコン製のものを。

・卵は1日3個摂取可。コレステロール値に影響なし。

・緑茶のカフェインはさほど気にしなくてよい。

・カフェインが気になるなら、なた豆茶を。

・あまに油の積極摂取は不要。

・牛乳の代わりに豆乳を。

・干した魚は酸化されていてよくないのでは?との問いに、フリーズドライなら問題ない。

 

 

栄養指導は1時間ほどで終了となった。

栄養士さんのお顔の吹き出物と、指先のささくれが気になる。

エステティシャンのお肌が荒れていたり、美容師さんの髪がバサバサだったりすると、うーんと思う。

それと同じで、栄養士さんにも、うーんと思う。

 


●検査結果にて、異常値だったもの

☆一般血液検査

AST 49(基準値 8〜38、8月 44)

ALP 379(基準値38〜113、8月 1166)

LD 331(基準値124〜222、8月 314)

 

LDLコレステロール 175(基準値70〜139、8月 142)

コレステロール 268(基準値130〜219、8月 221)

 

クレアチニン 0.35(基準値0.61〜1.04、8月 0.40)

尿酸 2.3(基準値3.6〜7.0、8月 2.7)

 

MCH 27.1(基準値28.0〜34.6、8月 22.8)

好中球 33.0(基準値44.0〜72.0)

 

 

☆遅延型アレルギー検査

カゼイン

119で、振り切れているとのこと。

 

・牛乳

140で、こちらも高反応。


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ビタミンD検査

16.5(基準値 30.0以上)

 

 

●これから使用するサプリメント

・ヘム鉄(朝夕各2錠)

・ビタミンBコンプレックス プラス(朝1錠)

・ビタミンC(手持ちの市販品を朝夕各1000mg)

ビタミンD(朝夕各1錠)

・uDHAミセル(夕1錠)

ラクトプライム・プラス(朝夕各1錠)


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左から、ヘム鉄、ビタミンDラクトプライム・プラス(乳酸菌)。

 


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左から、ビタミンBコンプレックス プラス、uDHAミセル。

 

 

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パッケージの裏側。左から、ビタミンB、uDHAミセル。

 

 

 

●藤川徳美先生との相違点

本病院:医療用サプリメント推奨 ⇔ 藤川先生:市販品のサプリメント推奨

本病院:ヘム鉄 ⇔ 藤川先生:キレート鉄

本病院:DHA 単体⇔ 藤川先生:EPA/DHA 〉1 (EPAが多いものを)

本病院:ビタミンC2000mg ⇔ 藤川先生:3000mg

本病院:ビタミンD ⇔ 藤川先生:ATPブーストセットには含まれない

本病院:ビタミンE不使用 ⇔ 藤川先生:ATPブーストセットに含まれる

本病院:ナイアシン不使用 ⇔ 藤川先生:使用

本病院:プロテイン不使用 ⇔ 藤川先生:ホエイプロテイン使用

 

鉄について、本病院は、

キレート鉄は、通常とは異なるルートで吸収されるので、安全性は確立されていないが、

ヘム鉄は安全である

というような話だ。

 

藤川先生は、ブログにて、

ヘム鉄を服用していたら、フェリチンが上がる前に人生が終わってしまう

ヘム鉄をありがたがる医者は情報弱者と言われても仕方がない

といったようなことを書かれている。

 

 

●今後、根拠を求めたい事柄

次回以降の診察・指導において、何をもってそう言われるのか、根拠を求めていきたいことがいくつかある。

 

①卵は1日3個食べても良い。コレステロール値には影響しない。

②ヘム鉄が良い。キレート鉄は安全面に不安。

③肉を1食100g摂取。

④豆乳(イソフラボン)摂取を開始しても、現食生活では問題ない。

サプリメント服用理由と、服用量の根拠。レシチンは、肝機能を向上させると認識しているし、ビタミンBは1日1錠では少ないのではないかと思ってしまう。

⑥鉄と乳酸菌サプリメントについては、医薬品が存在するが、それでは駄目なのか。

 

いちいち確認していては、きっと面倒な患者だと思われるに違いない。

聞けるだろうか、私は。

 

 

●聞き忘れた事柄

①牛乳・ヨーグルト・チーズをやめて、カルシウムは何から摂取するのか

②ワクチンの害

ナイアシンアミドとビタミンE摂取

④ミネラルの摂取

 

 

●今回(2回目)の費用

診察:200円

自費診療:1,260円

栄養指導(再診):2,000円

栄養解析:4,500円

サプリメント(1ヶ月分):25,305円

今回の合計金額:33,265円

 

累計額(2020年9月〜):69,145円

 

 

 

■受診してみて

川徳美先生とは、かなり方針が異なる病院だ。

サプリメント指導については、完全に溝口徹先生の路線だと思う。

冊子まで渡される。f:id:rumraisinn:20201018214559j:image

 

冊子には、溝口先生が、「日本人専用のサプリメントが必要だ」と思われるに至った経緯と、

溝口先生の意向に沿ったサプリメントを、藤井祐介氏が開発していく過程が、漫画形式で描かれている。

 

溝口先生は、「子どもから高齢者まで、誰でも飲める小さくて高品質なサプリメント」を追い求めて「DUO」の開発に携わられたようだが、「誰でも」には「裕福な人なら」という条件がつくに違いない。

 

なお、藤川徳美先生は、ご自身のブログにて、

高額な医療用サプリメントの使用が、日本における栄養療法の普及を妨げている

と記載されている。

確かに、毎月3万円もかかっていては、誰でも利用できる医療には、そうそうならないのではないかと思う。

 

駐車場で、兄まひろと待っていた夫が言う。

「全部、外車。外車の人しか来なかった。」

そういう層がターゲットの病院なのだろう。

「もっとお安いサプリメントは?」なんて聞く人はいないに違いない。

 

To be,or not to be:that is the question.

究極の選択の際には、いつもシェイクスピアが出現してくる。

ことの次第は随分異なるが、「問題である」ことに変わりはない。

 

Trust it,or not.

一体、何を信じるべきなのか?

この病院にかかる以上は、この病院の方針に従わなければならない。

栄養療法の取り組みは、受診により、さらに一層、混迷を極めていく。

 

給食の問題もある。

高糖質で、低タンパクな園の給食。

牛乳と小麦についてだけでも、どうにかしなければならない。

が、書類提出をめぐり、なかなかスムーズには進まない。

 

考えること、調べること、しなければならないこと・・・。

限られた時間の中、色々なことが山積していくばかりだ。こなしきれない。もう私の小さな金魚鉢からは、水があふれ出しそうだ。

 

 

それにしても・・・、

お金がかかります。

とりあえず、はります。

アマゾンのリンク。

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