「知的な遅れ」が改善した要因を整理する ①「食事」

我が家の年長児の双子弟、まそらは、自閉症スペクトラム障害だ。

彼は、3歳の時に「療育手帳」を取得したのだが、今年の春にその適応を外れ、返納。

先日受けた発達検査でも「知的な遅れはない」との結果が出た。

 

私の目からすれば、兄まひろとの差は歴然としており、「遅れはある」としか思えない。しかしながら、「遅れ」の程度が軽くなり、「障害レベル」ではなくなったことは、数値が示す確かな事実なのである。

 

いったい、何がその原因なのか?

毎日、毎日、大変な思いをしているような気になっているが、振り返ってみると、全くもって、たいしたことはしていないようにも思う。

それでも、取り組んできたこと、取り組んでいることを1度整理してみることにする。

 

今回は、食事関連の事柄について、記載していく。

既に過去の記事にあげていることばかりの内容になるが、「整理する」ことが本記事の目的であるので、どうかご容赦願いたい。

 

 

●食事に関する取り組み

☆栄養療法

何と言っても、まずは「栄養療法」だ。

今年5月頃よりホエイプロテインを飲ませ始め、サプリメントも開始していた。

きっかけは、川徳美先生の著書、

『薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法』

を拝読したことによる。

 

ホエイプロテインから始めて、鉄・ビタミンC・・・と試行錯誤しながら、少しずつ進めてきた。

 

病院にて「栄養療法」を受けるようになる前までは、

 

プロテイン10gを朝夕摂取し、

サプリメントは、

鉄 36mg×3を夕

ビタミンB50コンプレックスを朝夕

ビタミンC 1000mgを朝昼夕

ビタミンE 400IUを朝

ナイアシンアミド 500mgを朝昼夕

レシチン 1200mgを朝夕

摂取していた。

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病院にて「栄養療法」を受けるようになってからは、サプリメントや食事はかなり変化した。

サプリメントは、医療用となり、

 

鉄 27.9×2を朝夕

ビタミンBコンプレックスを朝

ビタミンC 1000mgを朝夕(Cのみ手持ちの市販品)

ビタミンDを朝夕

uDHAミセルを夕

ラクトプライム・プラスを朝夕

 

服用するようになった。f:id:rumraisinn:20201128220753j:imagef:id:rumraisinn:20201128220820j:image

 

食事については、

肉200g/day

卵3個/day

牛乳・乳製品(プロテイン含む)と小麦製品をやめる

油はオリーヴオイル使用

などと、変化した。

 

 

☆栄養療法を始める前と現在の家庭での食事

食事の量については、長らく、厚生労働省の推奨量を順守してきた。

しかし、「栄養療法」を開始し、食事の内容は下記のように変化している。イモ類やピーマンなど変えていないものもある。

概ね毎日、朝夕食で摂取。

 

・卵 1個→3個

・肉 70g→180g

・イモ類 70g

・野菜の煮物(人参・大根・キノコ・昆布など) 160g→150g(白菜やチンゲンサイなどを加え、大根量を減らす)

・その他、野菜(日によって、肉と一緒に調理)→葉物野菜を増量

・ピーマン 1/2〜1個

・納豆1パック、もしくは豆腐60g

・果物 バナナ1本など

しらす干し 少々(栄養療法を受けて開始)

・牛乳 240g→なし(まそらのみ)

・ヨーグルト 40g→なし(まそらのみ)

  はちみつ 2g→なし(まそらのみ)

  オリゴ糖 2g→なし(まそらのみ)

  あまに油 6g→なし(まそらのみ)

・ゴマ 少々

・味のり 1枚

プロテイン20g/day →なし(まそらのみ)

・米120g/1食→80g/1食

現在、夕食では、米を出さないことが多い。

なお、炊飯時(5合)に、

「カルシウム」摂取のために、キューピーの「元気な骨」を1包、

マグネシウム」摂取のために、「ぬちまーす」を小さじ1/3杯、

「食物繊維」摂取のために、「粉末寒天」を2g加えている。

そして、1割の量で「発芽玄米」を加えている。

 

牛乳・乳製品と小麦製品は、給食を含め、可能な限り排除している。

 

油については、

オリーヴオイル→ラード・バター→オリーヴオイル

と変化している。

 

 

☆元来、なるべく与えないようにしてきた物

市販のお菓子類

ジュース

レトルト食品

加工食品

スーパーのお惣菜

パンや麺(小麦粉)

養殖の魚

白砂糖

サラダ油・キャノーラ油

マーガリン・ショートニング

 

 

☆水

水については、浄水器である「クリンスイ」を使用するようになった。

カートリッジ交換の目安は、2リットル/dayの場合で、3ヶ月。

我が家は、1日平均で5リットル程使用するので、35日程での交換を心がけている。

 

 

☆箸の使用

食べる速度がとにかく遅いまそら。年中児の終わり頃まで、かなりの割合で親が食べさせていた。

一品だけは自分で頑張らせて、後は親が口に入れてやるような状態だ。

しかし、ある方より、「すべての料理を自分で箸を使って」と言われたため、箸の使用を頑張らせるようになった。

現在、普通に箸を使って、自分で食べている。

 

 

 

☆調理器具

コーティングが剥がれてくるのが嫌で、「鉄製フライパン」を購入した。鉄補給の目論見もあった。

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有害金属の摂取を避けるため、鍋は基本的に「ホーロー鍋」を使用している。アルミ鍋は我が家には存在しない。

 

 

●予防接種

食事ではないが、体内に取り入れるものであるワクチン。

こちらは、有機水銀である「チメロサール」が含まれていないものを、可能な限りお願いしている。

なお、接種前後は、高用量のビタミンC摂取をさせている。

 

 

●まとめ

適切であったかどうかは別にして、食事にはかなり気を配り、力を入れてきた。

まそらは食べるのが遅く、このことは、私にとって1番のストレス要因となっていると言ってもいいだろう。

現在でも、食べ終えるまでに3時間以上かかることも珍しくはない。これがどれほどイライラすることか。

しかし、それでも、どんなに遅かろうが、彼らの食事にはつきあってきた。きちんと食べることが身体や脳を作っていく上で欠かせないと考えるからだ。もちろん「睡眠」や「遊び」も、重要だと認識している。

 

今年に入り、藤川先生の著書に出会った。それを機に、メガビタミンやプロテインを実行に移し始め、病院で「栄養療法」を受けるまでになった。

気になる効果だが、残念ながら、「ある」とはっきりと認識できるような事項は何もない。

しかし、じわじわと改善はしてきているとは思う。

 

ホエイプロテインを開始して、2ヶ月ほどが経過した頃より、加配の先生から、

「今日は〇〇の時間、初めてウロウロせずに、ずっと座っていることができました」

「今日も△△の時間、座っていることができました」

などと言われるようになった。

 

秋の運動会でも、競技に参加できていた。

 

何がよかったのか・・・?
ただの時間経過に伴う成長なのだろうか?

 

私には、わからない。

が、「食事」は、かなりの割合で力を入れてきた事項であり、障害の改善につながったとするならば、その労が報われたということになる。

 今後もしっかり継続していきたい。