発達の専門病院で診察を受けた

先日、我が家の双子たち(年長児)が…発達の専門病院にて、定例の診察を受けた。

前回は、4月だった。

先にリハビリが終了した双子兄、まひろから診察となった。

 

●双子兄、まひろの診察

挨拶からスタート。

そして、医師から質問が始まる。内容はいつもだいたい同じだ。

 

「何ていう幼稚園に行っていますか?」

正しく答える。

 

「園では何をして遊んでいますか?」

砂遊びの様子を一生懸命に説明するが、医師に砂遊びだと理解できたかは不明だ。

 

「一緒に遊ぶ子は?」

女の子の名前ばかり数名答える。

 

質問が終わると、次は動作の確認。

「いいと言うまで、目をつぶってください」

できた。

 

「指をこうできる(キツネの形)?」

できた。

 

「右手を挙げて、左手を挙げて、右手を下ろして・・・」

できた。

 

「右手で左耳を触って」

怪しい。何度か言われてなんとか行えた。

 

「じゃんけんね。最初はグー、じゃんけんぽん、勝ったのはどっち?」

正しく行い、正しく答えた。

 

「キャッチボールするよ」

そこそこキャッチし、下手くそに投げる。

毎朝、家で20回ほどキャッチするので、キャッチは問題なくできる。

 

「スキップできる?やってみて」

まあまあできた。

 

続いて、「絵カード」。

「ハサミ」、「傘」、「鉛筆」などの絵カードをまひろに見せて、質問をする。

「これは何?」

「何するもの?」

すべて正答できた。

 

次いで、「絵カード」の裏面に書かれている「ひらがな」が読めるか、10字ほど無作為に確認。

すべて正しく読む。

毎朝、書く練習をしているので、読むくらいは楽勝なようだ。

 

ここから、まひろは机の上のおもちゃで遊ぶ時間となり、医師と私は、お話タイムとなる。

医師からのお話を簡単にまとめると、

・多動は、今となっては問題ない。「活発」というレベル

・このまま成長していってくれればよい

・就学後、授業中にウロウロするなど問題があれば薬(コンサータ)の使用を

・教室では、余計なものが目に入らない、先生の目の届きやすい前の席にしてもらう

・リハビリは、もう必要ないと思われるので、やめても構わない

・暴力が駄目だと言うことは伝え続けてください

 

続けて、まそら不在のまま、まそらについてのお話タイムとなる。

 

●双子弟、まそら(自閉症スペクトラム障害)の診察

医師より、私に質問がなされる。

「園の様子は?」

話を聞かないといけいない場で、ウロウロしてしまうが、聞かないといけないことはわかっていて、戻って来ることもあるようだ。

気に入らないことがあると、物にあたったり、良くない行動をとる。

の2点を回答した。

 

以下、医師からのお話を簡単にまとめる。

自治体の就学相談(検査含む)を受けてから、支援級か普通級かの検討を

・まひろ同様、就学して必要なら、薬(治療薬ではない)の使用を

・本人が薬を飲んで楽だと感じることが重要

・よい先生がうまくやってくれるといいが、勉強面はしんどくなってくる可能性がある。しかし、学校は楽しい場所であることが大事。そうでないと不登校になってしまう。

・勉強面のフォローが家庭で必要になる

・世話焼きの女の子の級友がいると助けてもらえる

・食事は時間をきる。ダラダラ食べると悪い習慣が身につくだけで、時間はどんどん長くかかるようになる

 

サプリメント」の使用について質問してみた。

「使うことに問題はありませんが、医学的根拠はないので、効果があるとはかぎりません」

とのこと。

 

ここで、リハビリの終わった弟まそらが、作業療法士さんに連れられて診察室ヘやってきた。

まそらの診察がスタートする。

 

診察開始直後は、まひろの相手をしていたため、まそらの様子を確認しそびれてしまった。なので、途中からの様子。

 

医師による動作確認。

「右手を挙げて、左手を挙げて、右手を下ろして・・・」

間違えつつも、一応できた。

 

「右手で左耳を触って」

なかなかできない。

 

「じゃんけんね。最初はグー、じゃんけんぽん、勝ったのはどっち?」

パーを出して、勝ったのだが、「(自分が)負けた」と答えた。じゃんけんのルールは理解できていない。

 

「片足で立てる?」

両足で確認。短時間だが、できた。

 

「キャッチボールするよ」

そこそこキャッチする。が、まひろほどではない。彼も、毎朝、家で20回ほどキャッチの練習をするが、家でもさほどできない。

 

「スキップできる?やってみて」

できているようには見えない。

 

続いて、「絵カード」。

「靴」、「ハサミ」、「傘」、「鉛筆」などの絵カードをまそらに見せて、質問をする。

「これは何?」

「何するもの?」

すべて正答できた。

 

ついで、「絵カード」の裏面に書かれている「ひらがな」が読めるか10字ほど無作為に確認。

彼も毎朝、書く練習をしているので、読むくらいは問題なくできる。

 

ここで、医師が「あれ?思っていたよりできるな」という感じの意外そうな表情をされた。

しかしながら、

「まそら君は、やはりまひろ君ほどはできないですね。就学相談の結果を見て、今後のことを考えていきましょう」

とのことで、終了となった。

 

 

●リハビリについて

リハビリは、諸所の事情により、2人とも2ヶ月間お休みしていた。

 

まずは、まひろ。

作業療法士さんより、

・俊敏になった

・動きはもう問題ない

・問題も自分で考えて解決しようとする

・集中して取り組めるようになった(他の子がいなければ)

・もうリハビリは必要ないと思われるので、医師と相談を

と言われる。

 

次に、まそらのリハビリについて。

言語療法の言語聴覚士さんからは、

「イスから立つこともなく、落ち着いて取り組めた。随分成長が見られる」

と言われ、

作業療法士さんからは、

「落ち着いて取り組めた」

と言われる。

 

2人とも、この2ヶ月で変化が見られたようだ。

プロテインやビタミンCの効果が出るには、まだはやいのではないか?

数字カードだろうか?

毎日、走っていること?

園での取り組み?

ただの時間経過による成長?

 

何かはわからない。

 

 

■診察を受けて

まひろが問題ないことはわかった。

彼については、私自身もどこが問題なのかとずっと思っていたくらいだ。

確かに「元気な子」ではあったが、「障害」レベルだとは思ったことがない。

健診などで、保健師さんから指摘を受けるので、「そうか」と思う程度で、医師より「問題ない」と言われても、「そうでしょう、そう思います」という感じだ。

 

まそらについては・・・、

「普通級」はキビシイのかな?という感じだ。

療育手帳」が「非該当」となったことが持つ意味って何だろう?と思ってしまう。

「知的な遅れはない」のでしょう?

なのに実際は支援級なのですか?

制度と実際が乖離し、ちぐはぐであるような感じがしてしまう。

そんな人はきっと多いに違いない。

 

いずれにせよ、まひろにもまそらにも今のところ「コンサータ」を服用させるつもりはない。

この件については、時期がくれば、医師との確執を生むかもしれないと思う。

 

サプリメント」については、話題にしたとき、医師は「ああ、ハイハイ、その話ね」という感じで、普段からよく質問を受けておられるような雰囲気が漂った。

 

「医学的根拠はない」

とのことだが・・・。

今となっては、それが何だ。

 

「Evidence Based Medicine」

よく耳にする言葉だ。

が、今の私には、そんなことより、

「The result is everything」

だ。

重視するのは「結果」だ。

その取り組みに、効果があるのかないのか。

「根拠」はあるにこしたとはないが、別になくても構わない。

有効であるという「結果」がすべてなのだ。