初めて、「迷子アナウンス」のお世話になる

4歳の双子を連れて出かける際、トイレや、食事など、気にかけなければならないことは結構ある。中でも、特に我が家が懸念するのは、「安全性」だ。じっとしていることができず、すぐにどこかへ走って行ってしまう子どもたち。必然的に「リスク」を極力冒さない外出を選択することになる。

 

 

●子どもの服装は目立つことが最優先
夫の夏季休暇中のある日、双子を連れて「動物園」に出かけた。

朝、意識的に目立つ服を着せる。2人とも黄色のTシャツに、1人は赤色、もう1人は黄色の帽子を被らせた。黄色に黄色かと思うが、気にしないことにする。
ちなみに、夫はくすんだピンク色の帽子を被った。

園内で、気になる動物をついついじっと観ていると、夫は双子たちに引きずられるようにして、どこかへ連れて行かれてしまった。そして、そのまま私は彼らの姿を見失ってしまう。よくあることだ。

しかし、探し始めると、すぐに目のはしに、チラチラと動く赤色の物体をとらえる。「赤色の帽子」の目立つこと、目立つこと。ついでに、夫の「くすんだピンク色」の帽子も目立っていた。
やはり、派手な服装は目立って、探しやすいと実感する。パッと目に入ってくるのだ。

 

 

●初めて、迷子アナウンスのお世話になる
さて、それはさておき、先日、双子弟、まそらが、ついに「迷子アナウンス」のお世話になった。

独身時代、お店で、迷子の放送を聞くと、「自分の子どもから目を離すなんて」などと、偉そうなことを思っていた。

若かりし頃の私は、本当に何もわかってはいなかったのだ。子どもがいなくなるのは一瞬のことだ。3秒もあれば充分だ。しかし、だからといって、子どもから片時も目を離さずにいたら、買い物なんてとてもできない。商品を見ることすらできないのだから。

その日、夫婦そろって、少しの油断があった。まそらから目を離して数秒、彼の姿は見える範囲から消えていた。その辺にいるだろうと高を括って探し始めたが、全く見当たらない。

買い物をしていたのは1階だ。まそらが、もし外に出たりしたら、車の前に飛び出すかも・・・と冷たい汗が流れ始めたとき、アナウンスが流れた。

「ご来店中のお客様に、迷子のお知らせを・・・まそらちゃん、4歳をお預かり致しております・・・総合案内所までお越しくださいませ・・・」

「迷子の・・・」が聞こえた時点で、反射的に案内所目がけて走る。アナウンスが、まだ繰り返されている段階でたどり着いた。案内所には、泣きそうだが、泣いてはいないまそらがいた。

目を離した私ももちろん悪いのだが、それはひとまずおいておき、まそらに親から離れてはいけないと注意をする。そして、どれだけ心配したかを彼に伝える。
いつになく、神妙な面持ちで聞くまそら。相当、こたえたに違いない。これで、親のそばから離れないようになってくれればと思うが、効果はせいぜい数日のことだろう。

それにしても、自分の名前や年齢を知らない大人にちゃんと伝えられるのだと少し驚いた。

 

 

●「安全」をどのレベルまで追求するか
家族で出かけた際、買い物をどうするのか・・・。
これは、未だに悩ましい問題だ。
夫婦で、それぞれに欲しいものがある場合、1人ずつ順番に店内に入ることもある。もう1人は車で子どもたちと待機するのだ。
この方法は安全だが、時間の効率がかなり悪い。一緒に店内に入りたい子どもたちにとっても大きなストレスとなる。

子どもが1人のときなら、片手に買い物カゴを持ち、もう片方の手で子どもと手をつないで店内を回る。しかし、その買い物のし辛さときたら・・・。

「安全」は大事だ。間違いない。
園のお友達から情報を得て、「海に行きたい」と双子兄、まひろが言ったりするが、「海水浴」にも「川遊び」にも連れて行く気は今のところ全くない。冒す必要のないリスクはしっかり避けるのだ。
なので、必然的に「動物園」が選択されるわけなのだが、、、いったいどこまで、どのレベルまで「安全」を追求するのか?

日用品の買い物くらいは、気楽に、そして気軽にしたいとつくづく思う。