発達障害の双子(4歳) 今週のリハビリ(ST)と療育25

我が家には、発達障害4歳の双子がいる。

今週の双子弟、まそらの「リハビリ(ST)」と「療育」の様子は下記の通りだ。

なお、今週は専門病院での「診察」もあった。

 

●双子弟、まそらのリハビリ「言語聴覚療法(ST)」(約40分間)

☆机上課題

・挨拶

「よろしくお願いします。」

 

・会話

先生が、まそらに質問する。

 

「お名前は?」

「何歳ですか?」

「男の子ですか?女の子ですか?」

「誰と来ましたか?
「遠くから来ましたか?

「朝ご飯は何を食べましたか?」

 

・お絵かき
信号機を描く。
先生から、
「人を描いて。」
と指示を出されるが、
「小さい(交差点だ)から、車しか通らない。」
と拒否。更に、先生から、
「だったら、車描いて。」
と、指示出しされるが、それも、
「みんなお家に帰ってる。」
と拒否。
先生が繰り返し伝えて、ようやく、タイヤを4つ描いて、運転席、後部座席、助手席をぐるぐる塗りつぶしながら描いた。

 

・カードゲーム「語彙の王様」とサイコロ

前回も取り組んだ。

トランプのようなカードに、様々な「お題」が書かれている。

最初に、まそらがサイコロを振る。出た目の数を先生と確認。

次いで、「語彙の王様」のカードをまそらが引いて、サイコロの目の数だけ「お題」に答える。

次に、先生がサイコロを振る。 先生がカードを引き、まそらと一緒に「お題」を考える。

 

サイコロの目が「6」

カード:青色に関係する

「6だね。青色のものを6つ言ってください。」と先生。

まそらは全く浮かばないようで「大根」と答えた。

以降、答えられず、先生にヒントをもらいながら、 「信号機の青、色鉛筆の青、(この時履いていた)靴下、空、海、青い魚」 と答えた。

 

その他、
・か行で始まる
・お店で買えるもの
・かたいもの
・柔らかい食べ物
のカードで同様に行う。

 

まそらはどの「お題」もほとんど答えることができなかった。
このカードは、購入してもよいかもと思う。11枚でも取り組むと力になりそうだ。
 

 

 

・おもちゃ「くるくるチャイム」

上から入れたボールが、螺旋状に転がって落ちてくるおもちゃで遊ぶ。相当楽しいようだ。声をあげて笑いながら、夢中になって遊んでいた。

 

・挨拶

「ありがとうございました。」

「さようなら。」

 

 

■リハビリ(言語聴覚療法)を終えて

先生より、
「言葉はよく覚えていて、よく話せます。しかし、言葉を使って考えることが難しいようです。」
と言われる。

 

このところ、気になっていることをお訊ねしてみる。

 

・言葉の使い方の誤りが直らない

「○○してくれる(正しくは、してあげる)」

「行ってらっしゃい(正しくは、行ってきます)」

立場によって使い分ける言葉が正しく使えない。

「経験をしていく中で身につけていきましょう」とのこと。

 

・吃音
例えば、まそらは、
「あのー、あのー、これはー、これはー、カカカカカレーライス」
といったように、同じ言葉や音を繰り返す。
「どもりではありません。言葉を思い出そうとしていて、なかなか出てこなくてそうなるのでしょう。吃音は、言葉がわかっていても最初の音を繰り返すようなケースを言います。」とのこと。

・同じことを何度も聞いてくる
「なぜ、道を直すの?なぜ通れないの?
傷んで修復する必要があることを何度説明しても、何度でも聞いてくる。
「言葉ではわかるが、実感が伴わないのでしょう。」とのこと。

 

 

●まひろとまそらの診察

この4月より、担当の医師が変更になった。

以前の先生は現状の確認と、今後の見通しを伝えて下さる他、「困りごと」などを聞いて下さる感じだったが、今回の先生は「これからのこと」に強く目が向いておられる様子だった。

まずは、今までしたことのない「発達検査」を私に質問しながら実施。その傍ら、おもちゃで遊んでいる双子たちの様子も観察。

 

以下、先生がおっしゃったことをいくつか。

2人とも、ADHDかと言うと、現時点ではADHDではない、ということになります。が、その要素は強く持っており、今後ADHDとなる可能性は非常に高いです。」

多動は就学時までに大きく改善する見込みはありません。多少、落ち着く程度でしょう。」

「多動をコントロールする薬はありますが、服用は6歳~18歳までです。一長一短があります。本人の意思で服用を決められるとよいでしょう。服薬したからと言って、治ることはありません。

「現時点で、まそら君は支援学校や支援学級を考える必要はありません。そうした環境に入ってしまうと、もう普通の感覚を身につけることはできません。」

「小学校には早めに連絡をとり、2人は別々のクラスにしてもらった方がよいでしょう。授業中に2人で一緒に教室内をうろうろすると、他の子も巻き込み、学級崩壊が起こります。先生にはどうすることもできません。」

「多動だからと言って、悲観的にならないでください。多動な人はパワーがあります。適した職に就くと、集中して取り組み、力を発揮するでしょう。例えば、医師には多動の人が多いです。」

「これから、もっと大変になってきます。お母さん1人で世話をするのは現実的ではありません。」

「今後、必要な支援を受けられる態勢を整えていくためにも、心理士によるカウンセリングをお勧めします。」

 

こんなに、具体的な話がなされたのは初めてだ。医師による違いか、それとも「年中児」になったからか?いずれにせよ、次回の診察には、質問したいことなどを予めまとめておくなど、事前準備を整えて臨みたいと思う。しっかりと応えていただけそうだ。

ただ、まそらの「自閉症スペクトラム障害」についての言及はなされなかった。次回の診察にて、お訊ねしようと思う。

 

 

●双子弟、まそらの療育

☆机上課題(約25分間)

◆絵カード(数図)を用いて、「数」の確認

・カードの「丸()」と同じ数だけ、ケースにコインを入れる
先生が、3つのケースそれぞれに、13個の丸()が描かれた3枚のカードを1枚ずつ入れる。木製の円形のコイン?をまそらに渡し、カードの「丸(●)」と同じ数だけケースに入れさせる。

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・「丸(●)」の数が同じカードを選ぶ


先生が、まそらに「丸()が1つ」描かれたカードを渡す。次いで、先生が机上に「丸()が1つ」と「丸()が2つ」描かれた2枚のカードを並べて置き、

「同じなのはどっち?」

と質問。まそらは、「丸()が1つ」のカードを選ぶ。
同様に、「丸()が3つ」まで行う。

 

・絵カード(数図)に描かれた「丸(●)」の数と「数字(1、2、3)」の確認

先生がまそらに「丸(●)が1つ」描かれたカードを渡す。次いで、机上に「数字(1)」と「数字(2)」が書かれたカードを置き、

「同じなのはどっち?」

と質問する。

まそらは「数字」がわからず、取り組みを断念した。

 

・数字の「1」と字体の異なる「1」の確認

先生がまそらに、ゴシック体で「1」が書かれたカードを渡す。 次いで、ゴシック体とは異なる字体で書かれた「1」と「2」のカードを机上に置き、

「同じなのはどっち?」

と質問する。

「3」まで行う。

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◆絵カードを用いて、「上」、「下」、「前」、「周り」の確認

カード2枚から始め、4枚に増やす。

「ベッドの下にネコがいる」カードと、「かごの前に鳥がいる」カードを机上に置き、先生が
「〈下〉はどれ?」と質問する。

まそらは、「ベッドの〈下〉にネコがいる」カードを選ぶ。

 

他に、 「〈前〉はどれ?」と先生が質問し、まそらは3枚のカードの中から「鉛筆が本の〈前〉に置かれた絵」のカードを選ぶ。

 

同様にして、カードの枚数を増やしながら、

「〈上〉はどれ?」

「〈周り〉はどれ?」

に取り組む。

 

◆小さなイヌのぬいぐるみと、小さなおもちゃの椅子で、「上」、「下」、「前」、「周り」の確認

先生が机上に、全長8cmほどのイヌのぬいぐるみと、高さ15cmほどのおもちゃの椅子を置き、まそらに指示を出す。

「椅子の〈上〉はどこ?」

まそらは、イヌを椅子の〈上〉に置く。

 

「椅子の〈下〉はどこ?」

まそらは、イヌを椅子の〈下〉に置く。

 

他に、

「前」と「周り」

で、同様に取り組む。

 

◆絵カードを用いて、「動詞」の確認

カード2枚から始め、4枚まで増やす。

先生が、机上にカードを並べて、
「〈開ける〉はどれ?」
と質問する。
まそらは、「女の子が、ドアを開けている絵」のカードを選ぶ。

他に、
先生が「〈着る〉はどれ?」と質問し、まそらは「クマがパジャマを着ようとしている絵」のカードを選ぶ。

同様にして、
「〈飲む〉はどれ?」
「〈寝る〉はどれ?」
「〈拭く〉はどれ?」
「〈切る〉はどれ?」
などに取り組む。

 

 

 

☆粗大運動(約35分間)

・ボールプール

ジャンプして飛び込む。ボールに埋もれて遊ぶ。

 

・トランポリン

 

・ポニースゥイング

吊り下げ遊具。乗りながら、積み重ねた6個の箱を蹴って倒す。

 

・フロックスゥイング

吊り下げ遊具。胸の辺りで乗り、動きながら、積み重ねた3個の箱を蹴って倒す。

 

・マットの滑り台

座って滑り降りたり、走って降りたりする。


平均台

少し傾斜がつけてある棒の上を歩いて渡る。


・長さ30cmほどのトンネル3つと、高さ15㎝ほどのバー3

トンネルは身をかがめて通り抜け、バーは両足で飛び越えたり、またいで通ったりする。


・キューブ(歩く面積は1個当たり20㎠ほど)を並べて作った道

上を歩き、途中、おもちゃのバスケットゴールにおもちゃのボールを投げ入れる。

 

・ジャンプ

120㎝位の高さから、マットの上に飛び降りる。


・ローラーボード

腹ばいで乗って、床を移動する。

 

 

■療育を終えて
そろそろ「数字」の習得に少し力を入れる必要があると感じた。「平仮名」はお風呂に「表」を貼ったりしているが、数字はまったくだ。日常生活では、時計やカレンダーで使う程度にすぎない。
日程はまったく未定だが、まそらは今後「株式会社 人間性脳科学研究所」の所長であられる澤口俊之先生の「教育相談」を受ける予定となっている。おそらく「数字」を用いてのトレーニングが実施されるはずだ。その点でも、「数字」を身につけさせておく必要がある。「1~9」まででいいはずなので、日々少しずつ取り組ませようと思う。