年少さん最後の日 予想されるお別れに心痛む

329日(金)。この日、園は春休みだったが、子どもたちをいつも通り預けていた。自宅でみていた方が、楽なように感じることもあるが、長期休暇の際には、有料でも極力園に預けるようにしている。なぜなら、日々感じる子どもたちの目覚ましいばかりの成長ぶりは、園生活によるところが大きいと思うからだ。

 

そして、この日、4月にはいらっしゃらないような雰囲気をなんとなく感じてしまう先生が何人かおられた。名残惜しそうに、双子兄、まひろを抱きしめて「成長したね」と褒めて下さったり・・・そんな姿を見ると、なんだか胸が苦しくなった。

 

中でも、双子弟、まそらの加配の先生は、そうしたお別れの雰囲気が全開で、次回、月曜の登園で、まそらがどんな気持ちになるのかと思うと胸が痛んだ。

4月より1年間、まそらとずっと一緒に過ごし、安心して過ごせる環境を作って下さった先生。まそらの成長のために、様々な働きかけを労を惜しまずして下さり、細やかで行き届いた配慮をして下さった先生。こだわりの強いまそらの不可解な行動にも、否定することなく寄り添い、付き合って下さった先生。まそらも、絶大な信頼を寄せ、慕ってきた先生。来年度もまそらをみて下さるものと勝手に思っていたが、別れは意外にはやくやってきた。園というところは、異動が結構激しい職場なのだと知る。

 

まそらの大好きな先生が、まそらには何の事情もわからないまま、明日、4月からいなくなってしまう。

「○○先生は?どこなの?」

と聞くまそらの姿が目に浮かぶようだ。

 

生きていると、もちろん様々な変化を経験するし、それに対応していく力も身につけなければならない。新しく出会う先生も、また違った影響をまそらに与えて下さることだろう。そうプラスに捉えようと思っても、まそらの性格に合った温厚な人柄の加配の先生とのお別れは、母親の私としてもとても寂しく感じられる。

 

もちろん、先生の異動は私の勘違いかもしれないし、そうだったらそれに越したことはない。明日も「まそら君、おはよう」という声を聞くことができるかもしれない・・・・・。いや、ないな。きっと、もう2度とお会いすることはないだろう。

この1年間の感謝の気持ち、とてもとても伝えきれなかった。子どもたちの成長、とりわけ、まそらの本当に驚くばかりの成長や、自閉傾向の大きな改善は、加配の先生のお力によるところが大きい。素晴らしい先生に出会うことができて、まそらは本当に幸運だった。

 

明日、4月から、子どもたちは年中さんだ。失ったものに執着しても仕方がない。前を向き、最善を尽くす。新たに出会う先生方を信じて、子どもたちを託していこうと思う。

 

 

today's 4-year-old twins

我が家の双子たちは、知らない人から色んなものをもらう。いくつか例を挙げると・・・。

スーパーで、勝手に「パン」を手に持って、1人でレジに並んだ際、見知らぬお客さんがお金を払って下さった。

病院の待合で、近くに座っていた見知らぬおじいさんに、「ビスコ」を買ってもらった。

まったく交流のなかった、お隣のお家のご夫婦に、家庭菜園で育てておられる「お野菜」を日常的に頂くようになった。

昨日は、アパートに新しく引っ越してきて、荷物を運びこんでいる人に、「じゃがりこ」をもらった。

 

こうした「もの」だけでなく、「気持ち」もきっと沢山もらって、我が家の双子たちは毎日生きている。

人の助けを引き寄せる力・・・。難のある双子たちだが、難があるが故に、幸運を引き寄せる何か特別な力が備わっているのかもしれないと思う。これからもきっと沢山の人たちに助けられ、生きていくに違いない。

大丈夫、きっとこの子たちは大丈夫。何かに守られて生きていく。そう思う。