年中さんになって、最初の1週間。何やら変化が・・・。

4月になってから、子どもたちは「年中さん」の言葉に敏感だ。教室が変わり、先生が変わり・・・、その他色々、誕生日よりも変化がわかりやすいのだろう。「もうお兄ちゃんだから」の言葉にやたら張り切る。こんなチャンスを利用しない手はない。

 

41日月曜日。登園時、双子たちに言って聞かせる。

「今日から、年中さんだから、年少さんのお手本にならないとね。しっかり挨拶をして、道を渡る際は、左右をよく見て渡ってね。それから、縁石の上を歩くのもやめてください。」

「はーい。」

と威勢のいい返事が返ってくる。しめしめと思う私。駐車場は園から少し離れたところにあり、縁石を歩かれるのには、いつも手を焼き、困っていたのだ。

駐車場でも、園でも、出会う人すべてに、大きな声で「おはようございます」と挨拶する双子たち。縁石の上も歩かなかった。よしよし、いい感じだ。

 

そのまま、他のこともグレードアップを試みる。

まずは、オムツ。

今までは、朝、5時半に、私がひとまずオムツを交換し、登園前に「お兄ちゃんパンツ」に履き替えさせていた。が、朝、子どもの目が覚めている場合は、その時点で「お兄ちゃんパンツ」にして、以降、トイレに行ってもらうことにした。

無事に成功。

そして、園から帰宅後、我が家はそのまま入浴タイムだ。上がった後は、楽なのでついついオムツにしていたが、こちらも寝る前までは「お兄ちゃんパンツ」に。

これも、成功。

ただし、2人同時にウンチをしがたがるなど、困ることもある。

 

次、着替え。

双子兄、まひろは、大体自分で衣服の着脱はできるのだが、双子弟、まそらはほとんどできないし、しようともしない。怒って、その腹いせに服を脱いで散らかすことはあっても、自発的に脱ぐことはあまりなかった。自分で着るのはもっと難しいようだ。しかし、

「自分でやって。」

と靴下から渡してみる。

異様にスローだが、履いた。次いで、ズボン。前後だけわかるようにして渡してやる。こちらもなんとか履いた。更に、シャツ。こちらも前後を合わせて持たせてやる。何とかかんとか自分でかぶって袖を通した。まずまずの出来栄えだ。

 

次、食事。

お箸はおろか、スプーンもろくろく使えず、自分ではほとんど食べないまそら。しかし、伊予柑などの皮を剥いてやっている間、放置。そうすると「練習するんだー」などと言って、箸まで使い始めた。今日は、夕食時、お米と納豆と、ミートボールと清見オレンジを自力で食べた。やったねー!

 

 

「年中さん」の言葉が持つ威力に、ただただ驚く。すごーい。いつまで有効かはわからないが、「年中さん」の力をしばし借りて、我が家の双子たちを1歩でも2歩でも前進させたいと思う。

 

 

today's 4-year-old twins

41日。予想された通り、双子弟、まそらの昨年度の加配のA先生は、園を去られていた。まそらは、最初の2日間程は、A先生がいないことを気にしていたが、3日の始業式の日には、本人にきちんと説明がなされたようで、「先生が変わったんだー」などと言っていた。「A先生がいいんだ」と言いつつも、不安定になっている様子は特に見られなかった。

が、2日前の就寝時のことだ。

「園に行きたくなーい。嫌いな先生が2コいるんだー。」

と、まそらが言う。

先生の名前を聞いてみたが、まそらは答えなかった。

そして昨夜、はっきりと言う。

「まそら君、B先生がだーい嫌い。」

えーっと思う。B先生は今年度からの加配の先生だ。本当に嫌いなのか、単に、前のA先生がいいと言いたいだけなのかはわからないが、どうしたものか。困ってしまう。

そして、今朝、B先生に尋ねられる。

「新年度、何か変わった様子はありませんか?」

言葉につまる。言えるわけがない。仮に伝えたとして、どうなるのだろう。

B先生は、今年度より、異動してこられた先生で、不慣れな感じ全開だ。思えば、昨年度のA先生も異動してこられたばかりだった。新しい環境で、初めて会った配慮を要する難しい子を全面的に任されるというのは、結構肩に力の入ることなのではないだろうか?昨年の私はそんなことは考えもしなかったが、今では思う。先生だって、プレッシャーを感じるだろうと。

なので、B先生にまそらの「だーい嫌い」発言を伝えたところで、先生はもっとこわばり、ぎくしゃくしてしまうだけなのではないかと思うのだ。先生は自信を持ち、リラックスしてまそらと接してくださった方がいい。変な力みは相手に伝わる。きっとまそらは先生の緊張を感じているのだ。

「先生、大丈夫。力を抜いて。」

そう、心の中で思うのだった。