社会が育ててくれる

我が家には、小学2年生の双子の

兄まひろ(反抗挑戦性障害+多動傾向)と

弟まそら(ADHD自閉症スペクトラム障害) がいる。

この4月、弟まそらは、特別支援学級判定だったものの、特別支援学級から通常学級に移った。 

 

 

今日はただの気晴らし記事。

珍しく2日連続のアップだ。

 

2学期が始まった初日。

学校に行くことに気乗りしない兄まひろ。

ランドセルが重いと不満を言い、登校班から離脱。

遅れて歩いていたが、しばらくして帰宅に転じたため、私は弟まそらを上級生に託して引き返し、まひろを追った。

 

まそらの通学に付き添わなかったのはこれが初めてのことになる。

そう、もうまそらは手が離せるところまで来ているのだ。

今となっては、兄まひろの方が問題が深刻なのかもしれない。

 

彼を追って引き返すと、家の前にランドセルが投げられており、学校とは逆方向に歩いていくまひろの姿が見えた。

腕をつかんで玄関に連れ戻し、ランドセルを背負わせる。

途中、何度も暴力を振るわれた。

 

そのまま、引っ張って学校に向かう。

道中、散々悪態をつき、私に暴力をふるい続けるまひろ。

ようやく、学校まで2分ほどのところまでたどり着いたところで、ごね始めた。

その場を動かない。

 

そんな折、通りかかった顔見知りのおばさま2人。

「どうしたの?学校はすぐそこだよ。頑張って行こう。お母さんも困ってるよ。」

と声をかけてくださった。

 

優しく声をかけてもらって調子に乗るまひろ。

ここぞとばかりに、

「こいつがイヤなんだ!死ねばいいのに!早く死ねっていっつも思ってるんだ!」

と言う。

 

すると、おばさまは、

「お母さんにそんなこと言っては駄目!大事に育ててもらっているのにバチがあたるよ!」

とおっしゃったのである。

 

キョトンとするまひろ。

想定外だという顔をしていた。

彼は、自分が注意されるなんて思ってもみなかったのだ。

「ひどいお母さんなのね。かわいそうに。」

そんなふうに同調してもらえるものと思っていたのだ。

しばし黙る。

しかし、また悪態をつく。

 

それでも彼は気づいたはずだ。

自身の認知の歪みに。

これまで正しいと信じて疑わなかった自分自身の考え。

つまりは、

「母の死を願うのは当然のことである」

という考えは、社会では受け入れられないのだということに、彼は気づいたはずだ。

 

家庭でいくら正論を言っても聞く耳を持たないまひろ。

「そんなわけねーだろ!」

と頑なに受け入れない。

 

しかし、同じことを親以外の他人からも言われることで、「そうなんだ」と思えることがある。

 

昔、とある人がよく口にしていた。

「社会が育ててくれる」

 

人任せ的ではあるが、今、私もそう思うのである。

 

 

 

 

 

 

 

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