双子、初めて賃金を得る

●次々と色々欲しがる双子

お店にて、子どもが、

「○○を買ってー!」

と、駄々をこねているのは、よく見る光景だ。

 

我が家の場合、

「今、お財布にお金がありません」

などと言ってやり過ごしていたのだが、このところ、本当にお金がないのであった。

子どもの発達障害改善のために、なにかと費用がかかるためである。本当にかかりすぎだ。

 

そんな状況である中、双子弟、まそらが「キッチンタイマー」が欲しいと執拗に訴えてくるようになった。

彼は、カチカチと数をカウントする「カウンター」や、「時計」など、「数」に関するものをよく欲しがる。

ちなみに、計算が得意かというと、そんなことはないのである。

 

先日100円ショップに行った際も、「タイマーを買って」と何度も言ってくる。

しかし、買ったところで、すぐに飽きるのは目に見えている。

 

そして、いつも通り、

「お金がありません。」

と言い、更に、

「そんなに欲しいなら、仕事をして、自分で買いなさい!」

と言うに至ったのである。

 

そんなこんなで、トミカが欲しい兄まひろと共に、双子はそろって、

「お仕事がしたい」

と言うようになった。

 

お仕事・・・。

お金を得る大変さを知れば、物を大事にできるようになるだろうと思うので、早い段階からアルバイトなどは経験させたいと考えている。

働けば、責任感や金銭感覚、対人スキルなども養われることだろう。

 

ただ、お仕事は、家でのお手伝いとは違う。家庭内において掃除や皿洗いなどの役割を担うことは、家族の一員として当然のことであり、賃金をもらう「仕事」とは異なると私は考えている。

 

そこで、

「おじいちゃんにお仕事がないか聞いてみようか?」

ということになり、父に、

「孫に仕事を与えてやってください。自分でおもちゃを買いたいらしいです。」

と電話をしてみた。

 

父は言う。

「そうか。もうすぐ小学生だしね。いくら欲しいんだ?」

「100円。掃除などをやらせてください。」

「100円は安いなあ。」

「そんなに簡単にお金が稼げると思ってもらっては困るので、100円で充分です。」

 

などと、やり取りがあり、双子は実家で「お仕事」をすることになった。

「おじいちゃんのお家で、お掃除したら、100円くれるんだって!」

と伝えると、

兄まひろは、

「100円じゃトミカは買えないならやらなーい。」

と言う。

「4回やって貯めておけば400円になるから買えるんじゃない?」

と伝えると、やる気になった。

 

一方、弟まそらは、100円ショップの「キッチンタイマー」が欲しいのだが、100円ショップの商品を買うには、実は110円必要だと言うことを知り、足りない10円を気にしだした。

 

 

●双子、働く

私の用事にて、実家に向かう当日。

ウキウキと張り切る双子。

掃除道具も持参する。

 

夫によれば、私が実家で用事を済ませている間に、双子は廊下やら部屋やらを掃除していたらしい。

気配から察するに、兄まひろが特に頑張っている様子だった。弟まそらは、うーん・・・というところか?気配なのでよくはわからない。

 

彼らの掃除が終わって、私がチェックと仕上げを済ませる。

終わるやいなや、双子が父にちゃっかり言う。

「110円ください!」

え?10円多いではないか。

 

「ちょっと待てーーっ!」

と思ったが、父はニコニコと110円を渡している。

まったく、孫の言いなりだ。

 

これは、いかん!と、

「あなたたち、10円分、何かしなさい。そうだ、おじいちゃんにダンスを見せてあげて。」

と、最近園で踊っているらしいNiziUの「Make you happy」をスマホから流して踊らせて、10円の超過を大目に見ることにした。

 

初のお駄賃をもらい、ご機嫌の双子は、ご機嫌に踊る。

当然、2人が踊っている姿は大層可愛らしいので、父はすっかり目尻が下がって、床にくっつきそうなくらいだ。

10円、まあ、よしとするか。

 

 

●双子、買い物へ

翌日、さっそく、100円ショップに行き、弟まそらは「キッチンタイマー」を購入。レジにて、自分でお金を払う。

トミカが欲しかったはずの兄まひろも、結局100円ショップでミニカーを買った。

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ふと思い出す。

園児が、

「そのマシュマロを1つあげるけど、(実験者が)帰ってくるまで待っていられたら、もう1つあげるよ」

と言われて、待てた子どもは、そうでなかった子より、その後の学業成績が優秀だったと言う話。

 

何で教わったのだったかな?

大学の一般教養の心理学あたりだろうか?

目先の益に捕われず、より大きな益のために我慢できるか否か。自制心が問われているようなのだが、兄まひろのことが気にかかる。

 

弟まそらは、元々「キッチンタイマー」が欲しかったのでよいのだが、まひろは4回「お仕事」をして、400円に収まる値段のトミカを買うつもりだったのでは?

4月より小学生。

将来の学業成績は大丈夫か、まひろよ。

 

ところで、、、

こばと教材出版さんの素晴らしい教材、

「中級編ジャンプアップ とけい・おかね・カレンダー」

は、「おかね」の箇所をやり残している。

鉄は熱いうちに・・・、やるなら今だ。

だが、タイミング悪く「数字カード」の取り組みのため、その時間は捻出できない。

残念。

残念すぎる。。。