我が家の双子弟、まそらは年長さん。自閉症スペクトラム障害だ。
発達障害を改善すべく、2020年9月より、病院にて「栄養療法」を受けるようになった。
先日、5回目の「栄養指導」を受けた。
そして、帰宅してから、血液検査結果(1月)の異常値に驚くことになった。
先のブログでも記載しているが、まずは、改善した項目を再掲しておく。
●血液検査の結果
〇改善したもの(2021年1月)
MCV(平均赤血球容積)88.7
(基準値:82.7~101.6 9月 84.9、2月 79)
MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)28.7
(基準値:28.0~34.6 9月 27.1、2月 26.7)
MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)32.4
(基準値:31.6~36.6 9月 31.9、2月 33.4)
BUN(尿素窒素)16.0
(基準値:8.0~20.0 9月 14.7、2月 13.9)
フェリチン93
(基準値:13~277 9月 55、8月 34.1)
ビタミンD 28.0
(基準値:30.0~99999. 9月 16.5)
この数ヵ月間、1日に、卵3個と、肉200gを食べてきたが、BUN値は大きくは改善しない。藤川徳美先生は、目標を「20」とされているが、達成するにはかなり時間を要しそうだ。
フェリチンについては、藤川先生のブログにて、「100」から「150」へと目標値の修整がなされている。こちらは、1日2回ヘム鉄のサプリメントを服用しているだけあって、順調な改善を見ている。
藤川先生は、「ヘム鉄」は「日本だけのローカルサプリ」だと批判的な見解を示しておられるが、「栄養療法」の病院は「キレート鉄は危険」との立場で、「ヘム鉄」を使用している。「ヘム鉄」でも効果は出ていると思われる。
このペースでいけば、半年かからずに150に到達するのではないかと思う。
問題なのは、肝機能。
LDLコレステロール値が高い。それに伴い、総コレステロール値も高い。
一方、同じような食生活をしている双子兄、まひろは概ね正常値である。
以下、まそらと、まひろの検査結果を比較する。
〇悪化したもの(2021年1月)
アルブミン(基準値:3.8~5.3)
まそら5.8↑(2020年9月 5.2、2月 4.5)
まひろ、データなし
AST( 基準値:8~38)
まそら52↑(2020年9月 49↑、2月 45↑)
まひろ36(2020年2月 57↑)
LDH ( 基準値:124~222)
まそら339↑(2020年9月 331↑、2月 272↑)
まひろ197(2020年2月 296↑)
ALP( 基準値:38~113)
まそら405↑(2020年9月 379↑、2月 873↑)
まひろ935↑(2020年2月 687↑)
クレアチニン( 基準値:0.61~1.04)
まそら0.31↓(2020年9月 0.35↓、2月 0.39↓)
まひろ0.34↓(2020年2月 0.37↓)
総コレステロール ( 基準値:130~219)
まそら366↑(2020年9月 268↑、2月 255↑)
まひろ213(2020年8月 正常値、2月 229↑)
HDLコレステロール( 基準値:40~77)
まそら95↑(2020年9月 72、2月 51)
まひろ74(2020年2月 48)
LDLコレステロール計算( 基準値:70~139)
まそら248↑(2020年9月 175↑、2月 192↑)
まひろ131(2020年2月 168↑)
小児の場合、「ALP」は高く、「クレアチニン」は低くなりがちなようだ。なので、兄まひろの異常値は、さほど心配を要しないレベルと考えてよさそうだ。
●弟まそらと、兄まひろで数値が異なるのはなぜか?
同じような食生活をしているにもかかわらず、2人の数値に差異が生じる原因は何か?
どう考えてみても、食事とサプリメントの微細な差によるものとしか思えない。
もちろん体質もあるだろうが、そちらはどうすることもできない。
2人の食事及びサプリメントの相違点を整理する。
兄まひろのみが食しているものは、
牛乳(200ml/day)
ホエイプロテイン(24g/day)
ヨーグルト(50g/day)
オリゴ糖(4g/day)
ハチミツ(4g /day)
あまに油(4g/day)
小麦(主に給食で)
となっており、他は、ほぼ同じ食生活だ。
サプリメントで、まひろのみが摂取しているものは、
キレート鉄(36mg×3/day)
レシチン(1200mg×2/day)
ビタミンE(400IU/day)
となっている。
一方、弟まそらのみが服用しているサプリメントは、
ヘム鉄
ラクトプライム プラス(乳酸菌)
であり、この辺りに、原因を追求するしかない。
まずは、まそらが飲んでいないレシチン。
レシチンは肝機能を高める。
そして、脂であるレシチンの酸化を防ぐためにビタミンEが必要。
ビタミンE自体も、血管壁に付着したLDLコレステロールの過酸化脂質をはがし、血流をよくする作用がある。
「栄養療法」の病院では、「レシチン」は「脂なので、肝臓によくない」からやめるようにと指示があった。
ビタミンEについては、鉄の吸収を阻害するため、鉄とは8時間開けての服用が必要になる。こちらは、病院にて、鉄が朝夕2回摂取の処方となったため、摂取ができなくなっていた。
まずは、レシチンの再開を検討する。
レシチンは、ホスファチジルコリンのことだと以前に当ブログで紹介している。
医薬品であるポリエンホスファチジルコリン(商品名:EPL)は、レシチンのことだと考えてよいと思うのだが、
リパーゼ(脂肪分解酵素)を活性化し、中性脂肪の分解を促進する。
そして、
慢性肝炎でのGOTやGPT値の改善、
に効果があるとされている。
やめていたレシチンを再開することにした。
鉄との兼ね合いで服用をやめたビタミンEも再度調べ直す。
ヘム鉄の場合、ビタミンEとの同時摂取の弊害はあまり見当たらなかった。タンニンやカフェインとの同時摂取の害についても、ヘム鉄の場合は問題にされていないようだ。
幸い、まそらのフェリチンは90台まで改善しており、鉄よりも肝機能改善の方を重視し、ビタミンEを再開することにした。
そして、ナイアシンだ。
ナイアシンは高脂血症を改善するが、まそらが服用しているのはナイアシンアミドである。ナイアシンアミドには高脂血症改善効果はない。
ナイアシンは「ナイアシンフラッシュ」が起こるが、100mgを夜に摂取することろから始め、徐々に増量を図る。
サプリメントについては、以上だ。
次に、あまに油。
管理栄養士さんより、あまに油の積極摂取は油の取り過ぎにもなるので、必要ないと言われてやめている。
が、こちらも再検討する。
あまに油は、多価不飽和脂肪酸で、コレステロールを下げる作用があるのだ。他に、えごま油、ごま油、なたね油、紫蘇油、コーン油なども同様である。
ただ、このオメガ3系油は、「栄養療法」の病院で、DHAを処方されているので、不要と言えば不要なのかもしれない。
折を見て、「大柴胡湯」も何とかしたい。
自閉症に効くとされている「大柴胡湯」だが、肝臓について調べる中、肝機能を改善する漢方薬として「小柴胡湯」と共に登場してきた。
「栄養療法」の病院では対応していただけなかったので、誰にあたればよいのやら・・・。探さなければならない。
●これからの食事
今後、サプリメントだけではなく、食事も変えていく。
卵を1日3個→2個へ
豚肉を控え→鶏肉(ササミ・胸肉)・魚肉メインへ
肉量を少し抑える
糖質を更に少し抑える
ただ、肉からのタンパク質がエネルギー源として代謝されると、アンモニアが生成し、肝臓に負担をかけるようだ。従って、極端な糖質制限は、肝機能を考えるならば行わない方がよいようだ。
以上、サプリメント及び食事の改善に取り組み、1ヶ月後を目処に、血液検査を受けさせ、効果を確認したい。
「栄養療法」の病院受診は、1〜2ヵ月に1回だ。故に、1月の血液検査結果を2月に知ることになる。1ヵ月間、何の手も打たず無為に過ごしてしまった。次の血液検査は近場の病院で受けるつもりだ。
●藤川メソッドについて
藤川徳美先生の著書、
『薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法』
を拝読して、開始した「栄養療法」。
血液検査をきちんと行い、確認しながら進めた方がよいと思う。
藤川先生は、「脂質」の積極摂取を推奨されている。
もし、血液検査をせずに、脂質摂取に盲目的に取り組み続けていたならば、まそらの肝臓はどうなっていただろう。
今、我が子を大きなリスクに晒していることを深く反省している。医師・管理栄養士の指導の下に取り組んでいるという、人任せな気の緩みはなかったか?慎重に行動しなければならないと思う。
●最近の料理
鶏胸肉のミンチを活用している。
ミンチでも子どもには固いらしい。豆腐を混ぜるなど、工夫を要する。
☆キャベツとプチトマトと、鶏ミンチ
よくあるミルフィーユレシピ。一緒に入れたプチトマトは不評だった。
☆キャベツと鶏ミンチ
ロールしただけ。
☆白菜と鶏ミンチ
ロールしただけ。
ミルフィーユもロールも、切って与えないと「食べられない!」とうるさい。
そんなにおいしくはないようだが、ケチャップに助けられ、食べるのにさほど時間は要さない。
ケチャップ様々だ。
鶏ミンチに加え、魚の摂取頻度を上げる。
☆サワラと昆布の炊き込みご飯
薄味ながらも、味は何とか我慢できるが、臭みが耐えられない。
兄まひろにはやんわりと拒否されたが、まそらは「おいしい」と、おかわりを要求。助かった〜。やっぱり、必要なものはおいしく感じられるのだろうか?
■ベースフードのベースブレッド
義父や自分用に購入してみたベースフードのベースブレッド。
「1日に必要な栄養素の1/3をすべてとることができる食品」
らしい。
食べたのは、メープルとシナモンとチョコ。
おいしいかと聞かれると返答に困る。
シナモンは、ニッキな感じが強くて、私にはちょっと無理だ。
メープルとチョコは、「栄養」だと思えば食べられる。カロリーメイトみたいな立ち位置だろうか。
好んで食べたいとは思わないが、まずいというほどでもない。身体にいいと思えば、食べられるかな、という感じ。
子どもの料理に手をかければかけるほど、反比例して親である自分たちのための料理がおろそかになる。
専業主婦でこの有様。働いておられる方は、当然のことながら私などとは比較にならないほど大変なはず。
ご紹介まで。
メープル
シナモン