双子に、「免疫細胞」のこととか、「薬」のこととか・・・

先週木曜から、双子たち(年中児)の病院通いが続く。

今日は、点滴をせずに済み、早く帰宅することができて、随分楽に感じた。

双子たちは、このところ、体調不良につき、昼寝をやたらする。当然だが、夜寝なくて困る。

 

「寝なさい。食べもせず、飲みもせず、免疫細胞も弱ってしまって、バイ菌と戦ってくれなくなるよ!」

と脅す。

さっそく、詳しい説明を求められる。何かにつけ双子の質問に答えるのは厄介だ。

ありがちに、

「雪はなぜ降るの?」

とか、

「水から湯気が出てくるのはなんで?」

とか・・・は、まだいい。

「雪」については、「海から蒸発した水が雲になって・・・」

「蒸気」については、「水の状態変化と言って、液体と気体と固体と・・・」

などと説明する。このあたりは、学校で習ってきているので、教科書通りにどうにかこうにか答えるが、こういう答えられる質問は結構少ないのが実情だ。

 

私は、物理化学や地学、気象分野に弱い。相当弱い。なので、

「昼なのに月があるよ!白いよ!なんで?」

とか、

「夏はなんで暑いの?遅くまで明るいのはなんで?」

などは、弱い上に、教科書的にも習っておらず(記憶にないだけ?)、困ってしまう。

「昼の月」については、「太陽の光が明るすぎて・・・」と適当に言うしかなく、

「夏は」については、「地球というのは、太陽の周りを回っていて、自分自身も回っていて、その回転と軸の傾きと太陽との位置の関係で・・・」とこれも適当なことを言ってしのぐ。

 

そして、体調不良の今、うっかり、

「免疫細胞が頑張ってくれてるから、さっさと寝て余計な体力の消耗を抑えなさい」

などと言ったばかりに、あれこれ聞かれ、余計に寝ない事態になる。

仕方がないので、

「マクロファージとか、キラーTとか、B細胞とか、好中球とか、NK細胞とか・・・」

などと、いつもと同じ説明をまたするハメになる。

すると、今日は新たに、

「サイボウが(バイ菌に負けて)死んだらどうなるの?」

と聞いてくるではないか。

えー、そこまで追求してくるか・・・と思うが、頑張る。

「死んでも新しいサイボウが作られるよ!特にT細胞は胸腺で選びぬかれたすごい細胞だよ!だから、大丈夫だよ!バイ菌をやっつけてくれるよ!」

しかし、双子たちは、追求の手を緩めない。

「サイボウは、いっぱいあるの?」

と聞いてくる。数があれば安心できるのだろうか。

むむむ。記憶が曖昧だ。免疫細胞に限定するなら、なおわからない。

「身体のサイボウは、赤ちゃんで、3兆個。大人だと、、、30兆個、、、くらいかなあ?イチ、ジュウ、ヒャク、セン・・・、寝なさい」

 

子どもの質問に、「正確に」そして「わかりやすく」答えるのは、いつもとてもムズカシイ。

今回の「ヒトメタニューモウィルス感染症」では、病院の尿検査で「ケトン体」と言う言葉を聞いて点滴となり、「ケトン体」だとなぜ点滴をしなければならないのか説明するハメにもなった。

きちんと勉強しておくって、大事だなあ・・・と思う。

 

子どもたちには、何でもできる限りきちんと説明してやりたい。

なぜ、抗生物質を飲むのか。

なぜ、抗生物質でお腹を壊すことがあるのか。

なぜ、抗生物質を飲んだら、ヨーグルトやら納豆やらをしっかり食べるのか。

 

大嫌いな「薬」を飲む理由。知っていれば、少しは納得し、頑張れるかもしれないと思ったりする。「納得できる」というのは、行動を動機づけする上で、とても重要なのではないかと私は思う。

特に、弟、まそらは点滴をするようになって、夜泣きながら起きるようになった。たくさんの薬の服用も大きなストレスになっているに違いない。本当にかわいそうになる。

 

我が家の双子たちは、とにかく薬が嫌いだ。私も必要最低限にしたいといつも思う。

先日、初めての薬が処方された。

ネキシウムだ。

帰宅後、調べる。

アストラゼネカの名前が出てくる。

すぐに、肺癌治療薬の「イレッサ」が頭に浮かぶ。

薬害について、当時は、「医師が安易に使用しすぎた」というくらいの認識だったが、どうも、そういうわけでもないようだ。

「薬はリスク」とは、全くよく言ったものだと思う。

 

先日、点滴を受ける我が子とは別の処置室から、薬に関する会話が聞こえてきた。どうやら、お子さんの薬について、お母さんと看護師さんが話しているようだ。

お母さん「スティックの薬を誤って開けてしまって、追加で出してください」

そのとき、お子さんは吸入をされている様子だったので、私でもすぐに喘息治療薬「シングレア」の名前が浮かぶ。

看護師さん「スティック?シングレアですか?」

お母さん「???」

 

正直驚く。

自分の子どもが服用している薬の名前も把握していないなんて。

余計なお世話にすぎないが、そんなに医者を信じ切って大丈夫ですか?と思う。どんなに素晴らしい頭脳の持ち主でも、人間ですヨ(He may make a mistake.)!

そんな人もいるのだなあ・・・。

私が神経質すぎるのかなあ・・・。

いやいや、何でも、受動的ではなく、主体的・能動的であるべきだと思いなおす。

「指示待ちはイケマセン」

新入社員でもそう教わるではないか。

 

ところで、私も双子から「ヒトメタニューモ」をプレゼントされたようだ。熱はないが、咳に鼻水に頭痛。

まとまりのない記事の言い訳にして、今日は、この辺で。

おやすみなさい。