子どもが「発達障害」だということに、甘えてはいけない

我が家には、4歳の発達障害の双子がいる。

双子兄、まひろは「多動傾向」があり、「発達性協調運動障害」の疑いがある。

双子弟、まそらは「自閉症スペクトラム障害」だ。

 

先日、2人をかかりつけの病院に連れて行っていたときのことだ。2人とも症状は概ね改善しており、ほぼ、普段通りの元気があった。

 

病院の待合室で、彼らは様々な迷惑行為をする。

・大声で騒ぐ

・どたばた走り回る

・床に寝そべる

・おもちゃを散らかす

・受け付けに行き、職員の方に話しかけ、置いてあるものに触る

・許可なく他の処置室に行く

・・・・・。

 

いつも、何度も注意をするが、いくら注意しても、決して聞かない。私だけではなく、看護師さんに注意されても聞かない。

心のどこかで、思う。

 

発達障害だし、言ってもどうせ聞かないし、看護師さんも障害のことはご存じだし、もうどうにもできないし・・・。」

 

しかし、その日、その病院の待合室には、我が子に厳しく注意をしてくださる方がいたのだった。他人の子どもを叱るなんて、このご時世、珍しいことではないだろうか。

 

「ねえ、まひろ君っていうのよね。ここは病院で、しんどい人がいるところ。まひろ君の大きな声が、うるさいなと思う人もいるよ。静かにしようね。」

 

「ねえ、まそら君、病院で騒いだら駄目だよ。座っていようね。」

 

ハッとする。

注意されても、2人はまったくお構いなしに騒ぎ続けるが、それは決して容認されることではないのだ。

2人が発達障害であろうと、他の患者さんにとっては関係ない。迷惑なものは迷惑なのだ。

 

私には、2人に「やめなさい」と再三注意をしながらも、心の中では「どうせ聞かないし」と思い、諦めている部分があった。

しかし、それは、甘えでしかないのだ。

 

親が、どうせ・・・と思っているのに、子どもが言うことを聞くわけがない。親がそんなことでどうすると、恥ずかしく、心底から恐縮してしまった。

 

「言うことを聞かない子」は私自身が作り上げているのだ。

毅然とした態度で接しなければならないと思った。

駄目なものは駄目だと、決して許さない姿勢を示さなければならないと思った。

 

次回からは、病院の待合室には入らせないと決めた。子どもたちにとって、病院の待合室は楽しい場所だ。なので、2人とも必死で抗議してくるだろうが、そこは自分がこらえなければならない。

 

2人の「発達障害」が問題なのではない。私自身が行動を改善していかなければならないのだと思う。

子育てを4年以上してきて、やっと気づく。なんとも、恥ずかしい限りだ。