子どもの「なぜ?」に答えることは、いつもいつでも難しい

我が家には、小学2年生の双子の

兄まひろ(多動傾向)と

弟まそら(ADHD自閉症スペクトラム障害) がいる。

この4月、弟まそらは、特別支援学級判定だったものの、特別支援学級から通常学級に移った。 

 

夏休みだ。

我が家では夏休み開始早々、ちょっとしたトラブルが発生し、困ったことになっている。

宿題をさせなければと思いつつ、それどころではないのである。

双子はたいして注意をされないのをいいことに、朝から晩までひたすら遊びまわっている。

はあ~、と思うが、もうどうしようもない。。。

 

さて、それはさておき、今回は、

子どもの「なぜ?なぜ?」攻撃についてだ。

 

先日、いつものように、双子弟まそらが、

「なぜ?」

を発動してきた。

まず、ひとつめ。

「なぜ、落葉するのか?」

ふたつめ。

「種なしスイカはどうして種がないのか?」

 

兄、まそらについては、

モウセンゴケって何?」

と聞いてきた。

 

こうした疑問には、極力丁寧に答えるよう心がけているのであるが・・・。

なかなかにタイヘンなのである。

 

まそらの、「落葉」についての疑問には、比較的容易に回答できた。

まずは、

 

葉柄と枝の境目付近に、「離層」という特別な細胞が形成されて、細胞同士の接着がほどけて、葉っぱが枝から離れてしまうため。

 

と説明した。

ところが、それは彼の期待に沿うものではなく、

「なぜ、落ちなければならないのか?」

とさらに聞いてきた。

 

なので、説明をしなおす。

 

秋になって、日照が不足してくると、葉っぱで光合成というグルコースを作るための反応ができなくなる。

葉っぱも存在しているからには、それを維持するために栄養が必要で、光合成ができない場合は栄養も作れないのに、ランニングコストばかりがかかってしまうことになる。

なので、葉っぱを落として、無駄に栄養を失わないようにしているんだよ。

 

この説明には納得したようで、やれやれと思う。

 

問題は、ふたつめの「種なしスイカだ。

適当に、

 

コルヒチン処理というものをある時期にすると減数分裂がうまくいかなくなって・・・・・

 

と説明を開始して、これは、「減数分裂」のさらには「染色体」の説明からしなければならないと気づく。

え~面倒くさい!となる。

が、仕方がない。

繰り返しになるが、私は子どもの「なぜ?」をかなり重視しているので、頑張りどころだと自分を鼓舞して説明に挑む。

以下、図を示しながら説明する。

・生き物には染色体というものがある。

・染色体の数は生き物の種類によって異なるが、多くの生物においては同じものが2本(2倍体)ずつある。

・花粉を作るときには、1つの細胞が4つになるような細胞分裂が起こる(胚のう細胞についての説明は省略した)。

・これは、皮膚や髪の毛、筋肉の細胞とは異なる分裂様式である。

・いずれにせよ、細胞が分裂するときには、紡錘体というものが出現して、紡錘糸が染色体を細胞の両極にひっぱっていって、うまく分かれるようにしている。

・花粉が作られるときの分裂では、2本セットの染色体が1本セットに減ってしまう。これを減数分裂という。

・種なしスイカの場合、まずは、ある時期にコルヒチン処理をする。そうすると、紡錘体ができなくて染色体が1本ずつに分かれることができなくなる。すると、染色体が4本セットのスイカができる。

・この、コルヒチン処理をした4本セットのスイカと、コルヒチン処理をしていない2本セットの普通のスイカを受粉させる。

・そうすると、染色体が3本セットになったスイカができる。

・3本セットのスイカの種を育てて、2本セットの普通のスイカと受粉させると、減数分裂がうまくできなくて(2本セットなら、きれいに1本ずつに分かれられるが)種を形成することができない。

・その結果、種なしスイカができる。

・おいしいかどうかは不明であるが、食べやすいことは間違いないネ。

 

と、かなりの時間を費やして説明した。

染色体のセットのイラストを何回描いたことか。

あ~疲れた。

終わった、終わった、、、と自分のすべきことをしようとしたのだが、彼の「なぜ?なぜ?」攻撃は終わらなかった。

敵はなかなか手ごわいのであった。

 

「4本セットの生き物はいるの?」

あ~・・・、またきたか・・・。

 

「いるよ。植物は倍数体のものが存在するね。小麦とかが代表的かな。6倍体(6本)とかもあるね。普通の2倍体(2本)の植物より大きくなるみたい。小麦の収量も増えるのかもしれないね。」

 

これで、ようやく、まそらはにっこりし、私は解放されたのであった。

私の中で、ちょっとモヤモヤするのが、「コルヒチン処理をする時期」についてだ。

これを追求されたら、調べなければならなかった。

それから、内心では、3倍体を得るためには、現在でも「コルヒチン処理」が必要なのだろうか?と思う。

実際は、別の手法がとられているのではないかと思ったりもする。

高校生物の限界なのか?それとも、受験生物の限界なのか?

ふとした折に、学んだ知識の薄っぺらさを痛感する。

残念ながら、大学で得た知識も同様だ。

 

話がとぶが、ここで、ついでに、流行りの?「RNAワクチン」について少し触れることにする。

困ったことに、この浅くて薄っぺらい知識が、ワクチンに対して、かえって大きな不安を抱かせるのである。

夫が言う。

セントラルドグマの逆は起こらないんだって。だから、大丈夫。」

わかって言っているのかなと思う。

セントラルドグマ・・・。

遺伝情報は、DNA→RNA→タンパク質へと一方向に流れ、逆方向には伝わらないとするものだ。

そんな話だが・・・

 

確か、「レトロウィルスは逆転写酵素を持っていて、RNAからDNAを合成する」と習ったぞ。

さらには、「トランスポゾンというDNA内を移動する遺伝子は、例えばレトロウィルスが自らのRNAをDNAに逆転写し、宿主のDNAに挿入されたために存在している」といったようなことも習ったぞ。

植物の品種改良においても、「プラスミドベクター(環状DNA)」を細胞に導入する手法があるわけで、場合によっては植物のDNAにそのベクターのDNAが挿入されることもあるはずだ。

と昔の記憶を曖昧ながらも引き戻す。

 

コロナウィルスはRNAウィルスで、コロナに似せた遺伝情報(スパイクタンパク)がコードされたRNAワクチンで免疫を作ろうとしているわけだが・・・

この人為的に作成されたmRNAが超低温で管理しなければならないような大変不安定な物質であるとしても、

体内で、mRNAが逆転写されてDNAとなり、変な塩基配列が自分のDNAに組み込まれない保証がどこにある?

と思わずにはいられない。

もちろん、ひとたび自分のDNAに組み込まれてしまったら、取り除くなんて不可能である。

細胞分裂を繰り返しながら、延々と増やされていくはずだ。

そして、おそらく、次の世代にも永久に伝わってしまうことだろう・・・・・。

 

 

浅い知識が「RNAワクチン」に対しての大きな不安を生む。

「そんなことは起こるはずがない」と大半の人は笑うに違いない。

「安全だから、問題ないから、国に認可されたんでしょ・・・」と。

かかりつけの病院でも、医師に

「人為的に作られたmRNAを体内に入れることが不安だ」

と伝えた際には、

「私たちは何の抵抗感もなく接種しましたが・・・」

と驚かれた。

困ったことだ。

 

だが、「国」が安全だと言おうが、「ファイザー」が安全だと言おうが、過去に習った事項が感覚的に「RNAワクチン」に警鐘をならす。

自分を守るのは自分だ。

「なるほど、それなら確かに安全だ」

と思えるようなデータが示されない限り、不安を消すことはできない。

馬鹿げた心配にすぎなくても、我が子にRNAワクチン受けさせることはおそらくないだろうと思う。

接種したって感染するではないか。

重症化を防ぎマスヨ?

だからと言って、自分のDNAが汚染されるリスクをとってまで受けるのか?

 

突然ですが、ひい&かっちママさん。

お互いに、白い目で見られそうなマイノリティーになってしまいましたが、信じる道を進みましょう!

 

ちょっとのつもりで、話が随分それてしまった。

高校で学んだ「生物」は現在、浅いなりに、それでも、結構役に立っていると言えるだろう。

子どもの質問にそこそこ答えられる他、

川徳美先生のビタミンやエネルギー代謝の説明等について、「よくわからないけど、大事らしい・・・」といったようなことには決してならずにすんでいる。なるほどと概ね理解し、納得の上、双子に導入できている。

ただ、近頃、マグネシウム摂取のための「ぬちまーす」利用などには少々懐疑的だ。

海洋由来のモノには心配事が多い。

・「ぬちまーす」中の多量の硫酸塩は安全か?

・魚も海塩も、マイクロプラスチックの影響はないのか?

・魚は水銀の汚染を受ける

といったところか。

マグネシウムの摂取を考えるなら、「ぬちまーす」ではなく、経皮摂取かサプリメント使用の方がよいのかもしれない。

「あの〇〇さんが言っているのだから」と何でもうのみにはせず、リサーチとインプットを日々継続し、自分で考えることが必要だと思う。

 

それは、さて置き、、、

高校の勉強が役に立つなんて、これまで英語以外にさほど感じたことはなかったが、何でも勉強しておいてよかったと、子どもたちが生まれてからしみじみ思うのである。ただ、物理化学分野に極端に弱いことがひたすらに残念だ。

 

で、また「なぜ?なぜ?」攻撃の話に戻る。

兄、まひろがモウセンゴケって何?」と聞いてくる。

これは、夫が即座に答えた。

「お母さんの耳の中みたいな植物だよ。ねちゃーっとしていて、昆虫がくっついたら逃げられなくなって、それを食べちゃうんだよ。食虫植物って言うよ。」

 

「へえ~?お母さんの耳がモウセンゴケだったとは知らなかったワ~。」

と私。

内心で「チッ!」と舌打ちをする。

モラハラ夫め!

私の耳垢がウエッティなのを、ドライのマジョリティ(日本人はドライが多い)がバカにする気か。

 

当のまひろは、夫の説明にすっかり納得し、満足した様子。

オイ!

それで本当にわかったのか!

大丈夫か、まひろよ!

 

 

 

 

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