「菌活」というほど大袈裟なものではないが、このところ「漬物」が気になる。
スーパーには「ぬか漬けの素」などが売られているが、「毎日混ぜる」なんてできるわけがない。
昔、祖母が「ぬか漬け」に限らず、「漬物」を作っていたが、子どもの頃はその「味」なんてわからなかった。
もし、今、食べられたとしたら・・・?
「うーん」と唸ってしまうのかもしれない。
さて、そんなある日、発見する。
「こうじ漬の素」
「毎日、混ぜる」なんてことは、どこにも書かれてない。
これは・・・。
これは、これなら、もしかして?
しばし迷った後、買う。
1袋500gが300円ほど。
漬けても「床」をすぐ駄目にしてしまうかもしれないので、とりあえず半分の250g(正確には260g)で始める。
開封すると、やや匂う。
馴染みのある匂いだ。
そうそう、「イースト菌」の匂いに似ている。
くさい・・・。
漬けるものは、まずは無難に「キュウリ」だ。
袋裏面の説明書きには、
容器に入れて・・・
と書いてあるが、フリーザバッグを使う。
半量の「こうじ漬の素」を入れて、
水を100ml注ぐ。
そして、「キュウリ」を3本投入する。
農薬ありなら農薬が嫌だし、無農薬なら寄生虫などが怖いし・・・で、まあまあ皮をむく。
「軽く塩もみをして」などと書かれているが普通に無視。
3本はちょっと厳しかった。2本が無難だと思うが突き進む。
「キュウリ」3本がなんとか「こうじ」に包まれるようにして、空気を抜き、封をする。冷蔵庫へGO!
「キュウリ」は6〜12時間で漬かるらしい。
が・・・。
残念ながら、そんなに「キュウリ」の都合には合わせられない。
軽く、27時間は漬けて、食す。
フリーザバッグからは、酸っぱい匂いが漂う。
「軽く洗う」らしいので、軽く洗って切る。
お味は、、、
塩っ辛〜い!!!
当たり前か。27時間だ。。。
風味もいまひとつ。まだ「床」がフレッシュなせいだろうか?
そのまま、今度は「ニンジン」を漬ける。
「キュウリ」の反省を踏まえ、量を少なくした。が、細かくスライスすると、すべてを「こうじ」で包むのか難しいと知る。
ただただ、頑張る。
「キュウリ」と同じく、冷蔵庫にて、24時間ほど漬ける。
そして、今日、いただく。
うーん・・・。
こちらは、かた〜い!
そして、「キュウリ」ほどではないが、辛〜い。
でも、「ニンジン」の甘みが感じられて、まあまあおいし〜い!
もう少し漬けた方がよさそうだが、これ以上辛くなっては困る。
そして、また「キュウリ」を入れる。今度は1本にした。「こうじ」に包むのはさすがに楽勝だ。
さて、この「こうじ漬の素」だが、「床」に浮いてくる水分は除去しないといけないらしい。
だが、フリーザバッグの場合、容器で漬けるのとは異なり、この作業が困難になるのではないかと推察している。まあ、その時、考えるしかない。
肉眼では見ることのできない小さな生き物。「菌」。
よくわからないが、「こうじ漬けの素」に生息する微生物は、「麹カビ」だろうか?
普通に「乳酸菌」?
そして「酵母菌」?
他にも色々???
いずれにせよ、かなり高濃度な塩分条件下で生きられることに、驚かずにはいられない。「味噌」にしてもそうだ。
この微生物のなせる業、「発酵」。
物質AをBに変える能力。
こうした「力」を感じるとき、いつもわくわくしてしまう。
小さいのに大きな力。
「菌」も「発酵」も魅惑に満ちている。
素敵だ。