初めて「こうじ漬」を作る

「菌活」というほど大袈裟なものではないが、このところ「漬物」が気になる。

 

スーパーには「ぬか漬けの素」などが売られているが、「毎日混ぜる」なんてできるわけがない。

昔、祖母が「ぬか漬け」に限らず、「漬物」を作っていたが、子どもの頃はその「味」なんてわからなかった。

もし、今、食べられたとしたら・・・?

「うーん」と唸ってしまうのかもしれない。

 

さて、そんなある日、発見する。

「こうじ漬の素」

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「毎日、混ぜる」なんてことは、どこにも書かれてない。

これは・・・。

これは、これなら、もしかして?

 

しばし迷った後、買う。

1袋500gが300円ほど。

 

漬けても「床」をすぐ駄目にしてしまうかもしれないので、とりあえず半分の250g(正確には260g)で始める。

開封すると、やや匂う。

馴染みのある匂いだ。

そうそう、「イースト菌」の匂いに似ている。

くさい・・・。

 

漬けるものは、まずは無難に「キュウリ」だ。

袋裏面の説明書きには、

容器に入れて・・・

と書いてあるが、フリーザバッグを使う。

 

半量の「こうじ漬の素」を入れて、f:id:rumraisinn:20200525194150j:image

 

水を100ml注ぐ。f:id:rumraisinn:20200525194209j:image

 

そして、「キュウリ」を3本投入する。f:id:rumraisinn:20200525194451j:image

 

農薬ありなら農薬が嫌だし、無農薬なら寄生虫などが怖いし・・・で、まあまあ皮をむく。

「軽く塩もみをして」などと書かれているが普通に無視。

 

3本はちょっと厳しかった。2本が無難だと思うが突き進む。

「キュウリ」3本がなんとか「こうじ」に包まれるようにして、空気を抜き、封をする。冷蔵庫へGO!

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「キュウリ」は6〜12時間で漬かるらしい。

が・・・。

残念ながら、そんなに「キュウリ」の都合には合わせられない。

軽く、27時間は漬けて、食す。

フリーザバッグからは、酸っぱい匂いが漂う。

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「軽く洗う」らしいので、軽く洗って切る。
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お味は、、、

塩っ辛〜い!!!

当たり前か。27時間だ。。。

風味もいまひとつ。まだ「床」がフレッシュなせいだろうか?

 

そのまま、今度は「ニンジン」を漬ける。f:id:rumraisinn:20200525194920j:image

 

「キュウリ」の反省を踏まえ、量を少なくした。が、細かくスライスすると、すべてを「こうじ」で包むのか難しいと知る。

ただただ、頑張る。

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「キュウリ」と同じく、冷蔵庫にて、24時間ほど漬ける。

そして、今日、いただく。f:id:rumraisinn:20200525195817j:image

 

うーん・・・。

こちらは、かた〜い!

そして、「キュウリ」ほどではないが、辛〜い。

でも、「ニンジン」の甘みが感じられて、まあまあおいし〜い!

もう少し漬けた方がよさそうだが、これ以上辛くなっては困る。

 

そして、また「キュウリ」を入れる。今度は1本にした。「こうじ」に包むのはさすがに楽勝だ。

 

 

さて、この「こうじ漬の素」だが、「床」に浮いてくる水分は除去しないといけないらしい。

だが、フリーザバッグの場合、容器で漬けるのとは異なり、この作業が困難になるのではないかと推察している。まあ、その時、考えるしかない。

 

肉眼では見ることのできない小さな生き物。「菌」。

よくわからないが、「こうじ漬けの素」に生息する微生物は、「麹カビ」だろうか?

普通に「乳酸菌」?

そして「酵母菌」?

他にも色々???

 

いずれにせよ、かなり高濃度な塩分条件下で生きられることに、驚かずにはいられない。「味噌」にしてもそうだ。

この微生物のなせる業、「発酵」。

物質AをBに変える能力。

こうした「力」を感じるとき、いつもわくわくしてしまう。

小さいのに大きな力。

「菌」も「発酵」も魅惑に満ちている。

素敵だ。