「数字カード法(澤口式育脳法)」奇跡の4日間を考える

双子弟、まそら(年中児、自閉症スペクトラム障害)が3ヵ月間取り組んだ澤口先生の「数字カード法」。
取り組みを終えて、やれやれと思っていたら、やり方を誤っていたことが発覚した。
が、まそらが、懸命に頭を使ったことには変わりなく、やり方が誤っていたものの平均的には、5枚を6~7割正答できるようになっていた。
そして、この5枚に取り組んでいるとき、「奇跡の4日間」があったのだ。

 

●正答率が9割を超えた4日間
4日連続で、正答率が9割を超えたことがあった。
4割程しか正答できない日もある中、この4日間だけ突出して正答率が高くなったのはなぜか。偶然ではないはずだ。
原因を究明する必要があると思った。

この4日間とは、1月20日~23日なのだが、この少し前の時期から、まそらはいつもと異なる状況にあった。
風邪をひいていたのだ。
私は鬼なので、体調不良でも数字カードには取り組ませていた。ただし、朝夕2回の取り組みを朝だけに軽減はしていた。

 

 

●奇跡の4日間(1月20日~23日)以前のまそらの状況
1月12日(日)~19日(日)までの間のまそらの状況は、風邪により、下記のような状況にあった。

①毎日園を欠席し、自宅で過ごす
 1月23日より登園
②毎日通院
③毎日服薬
④普段より多い睡眠時間
⑤普段より乱れた食事


上記の中で、私が怪しいと睨むのは「食事」だ。
1月12日の夕方より、まそらの食欲は著しく低下し、平素と比較して、かなりの低栄養状態となった。
変化の大きかったものから順に記載する。

[1月12日~1月19日の食事状況]
チーズ
普段、さほど食べないが、この間は毎日食べた。
130g/8日(15g/1日)

ピーマン
基本的に毎日1/2個食べるが、この間全く食べず。
0g/8日

バナナ
基本的に毎日1本食べるが、この間全く食べず。
0g/8日


豚肉
夕食に限るなら、週におよそ2日食べるが、この間全く食べず。
0g/8日

ジャガイモ
普段は、70g/1日食べる。
この間、140g/8日(17.5g/1日 25%)

野菜の煮物
朝夕食で、普段は計155g/1日食べる。
この間、500g/8日(62.5g/1日 40.3%)


園での給食は量が不明なので、朝夕食のみで考える。
普段は、240g/1日食べる。
この間、780g/8日(97.5g/1日 40.6%)


普段は、夕食で、50g/1日食べる。
この間、240g/8日(30g/1日 60%)

納豆
普段は、夕食で、45g/1日食べる。
この間、225g/8日(28.1g/1日 62.5%)

ヨーグルト
普段は、夕食で、50g/1日食べる。
この間、360g/8日(45g/1日 80%)


普段は、1個/1日食べる。
この間、朝夕食で、9.3個/8日(1.1個/1日)
この間、朝昼夕食で、11.3個/8日(1.4個/1日)

果物
普段は毎日食べるが、食べない日が2日あった。

うどん・おせんべい
普段は食べないが、食べた日があった。

牛乳
ほぼ普段通り。


何かを普段より多く摂取した、あるいは摂取しなかったことが「脳」によい影響を及ぼしたのではないかと考える。
もしくは、「腸」にダメージを与える食材を摂取しなかったことにより、悪い物質が体内に吸収されず、「脳」にも届くことが無かったのかもしれない。

 

 

●怪しい食材は何か?
1月12日から始まったこの低栄養の食生活は、19日より通常に戻っている。
9割の正答率を出した4日間はその翌日20日からだ。
そして、食事が通常に戻って5日後の、24日には正答率は7割へと低下した。
つまりは、効果が現れるまでに8日を要し、効果が失われるのに5日を要するということになる。

怪しい食材は何か?
摂取により確認すべき食材は、「チーズ」だ。
摂取せずに確認すべき食材は、まずは、「ジャガイモ、ピーマン、バナナ、野菜の煮物、米」といったところか。
調味料も含め、検証しなければならない。

私としては、「米」と「ジャガイモ」、「野菜の煮物(調味料含む)」辺りが怪しいと思っている。
しかしながら、仮に「米」が悪影響を及ぼしている食材だったとして、単純にやめられるかと言えばそうではない。
成長において、「脳」のことだけを考えることはできないからだ。当然のことながら、「身体」も健康に成長しなければならない。従って、極端にいびつな食生活に改変するつもりは全くない。
ただ、問題となる食材の「量を減らす」といったことは可能だと思う。もし、代替できる食材があるのであれば、それに変えることもできるだろう。


●どうやって確認するのか?
問題は、どのようにして問題の食材を特定するかだ。
確認に要する期間は、最低13日間だ。
1品ずつ排除あるいは減量して確認していくしかないが、問題の食材が2品以上あると確認しにくいかもしれない。

そして、効果をどのようにして、検証するのか。
これは、なかなか難しい。
脳機能の向上をどう測定すればよいのか。
しばらく期間をおいて、また「数字カード」に取り組む予定だが、できることなら、それまでには原因を明らかにしたいところだ。
が、、、今のところ全く方法が思いつかない。

彼の記憶力を測るための方法は、以下の条件をそろえていなければならない。
・普段、6~7割程度できること。
・毎日、同じ内容で、変化しないこと。
・結果を数値化できること。
・日々のスケジュールを圧迫せず、短時間で取り組めること。

このままいくと、方法を考えている内に、「数字カード」を再開することになってしまいそうだ。

 

 

[今日の桜]

f:id:rumraisinn:20200315205901j:image