個性か発達障害か 「頭を床に打ちつける」

我が家には、発達障害4歳の双子がいる。

親としては、双子兄、まひろには特に問題を感じなかったが、双子弟、まそらには、違和感をおぼえることが多々あった。

 

●まそらに感じた違和感の例

①頭を床などに打ち付ける

②手先がとても不器用

③食事をするのが異様に遅い

④コミュニケーションが取りにくい(呼びかけに反応しないなど)

⑤言葉の発達がまひろと比べて遅い

⑥癇癪がひどい(気持ちの切り替えができない)

⑦暴力的

⑧こだわりや執着が強い

⑨その他の変わった行動

などだ。

 

 

今回は、①の「頭を床などに打ち付ける」について記載する。

 

●「頭の打ち付け」は0歳児のときから始まった

まだ、歩けもしない0歳児のときから、双子弟、まそらには床などに頭を打ち付ける行為が見られた。結構長い時間やり続け、止めると嫌がる。頭の下に、クッションを入れてやったりすると、嫌がって硬いところを探して移動していく。そして、移動した先で、バンバン頭を打ち付ける。

 

2つの病院で相談してみたが、どうにもできないようだった。なお、受診の際は、頭を打ち付ける様子を録画して持って行った。

 

 

●頭を打ちつけるとき

いつ頭を打ち付けるのかというと、嫌なことがあったとき、嬉しいことがあったとき、そして眠る前と、寝た後だ。かなり頻繁に、そして、かなりの激しさで頭を打ち付けるので、額から血が出ることもあったほどだ。

 

日中することは今ではほとんどないが、眠る前と夜中の打ち付けはまだ続いている。やめるようどんなに言っても、決してやめない。無理にやめさせようとすると、怒って、更に激しく打ちつけるのだ。

夜通し続く頭の打ち付けは、現在でも、私の熟睡を毎晩のように妨げる。よく眠れず、「なんとなく起きている」うちに朝になるといった感じだ。寝た気がせず、毎日身体が辛い。日中、強烈な眠気に襲われて、車の運転が我ながら怖くなるくらいだ。しかし、辛いのは私だけではなかった。深刻な被害を受けている人が他にもいたのだ。

 

 

●下の部屋の方からの苦情

先頃、アパートの下の階の部屋に住んでおられる方から、苦情がきた。「鼓膜に響くような振動で、いつ終わるとも知れず、耐えがたい」とのこと。謝罪時に持参した菓子折りも受け取ってもらえず、怒りの大きさが感じとられた。

そんなに響いていたとは・・・。本当に申し訳なく、何とかしなければと考える。が、元より、部屋には厚めのカーペットを敷き、ジョイントマットも敷き、更にその上に、布団も敷きっぱなしなのだが、まそらが放つ破壊的な振動と騒音には無力なようだった。

 

 

●マット購入

そんな折、療育施設のマットが目にとまる。硬くて、衝撃も吸収される。しかも布団サイズ。相談してみると、「結構値段のするものだから、試してみてから買ってはどうか?」と親切にも貸し出してくださった。部屋に敷いて、試してみたところ、衝撃はマシにはなるものの、完全には防げなかった。床に直接振動がいかないベッドなら大丈夫だろうか?と考えたりもしたが、ベッドとなると、今度は落下する心配が生じるし、トランポリンのように飛び跳ねたり、飛び降りたりして、余計にうるさくなる可能性もある。

 

結局、ないよりはあった方がよいということで、4つに折りたためるマットを買った。療育施設のマットは折りたためず、片づけたいときに片づけられないので、家庭使いには不向きだと感じたためだ。

現在、購入した4つ折りマットの上に布団を敷いて使用している。頭を打ちつけた際の騒音や振動は、以前よりはマシになったと感じるが、ゼロにはならない。今も、衝撃ゼロに向けて、対策は続く。

 

 

today's 4-year-old twins

双子兄、まひろ。最近、園が楽しくないと言うことが増えた。理由を聞くと、Rちゃんに相変わらず暴力を振るわれているようだ。「何もしていないのに、つねられる。Rちゃんがお休みしてくれたらいいのに」とまひろは言う。「先生は知っているの?」と聞くと「うん」と答える。それなら、ひとまずは安心か?それとも、そろそろ相談が必要か?どうしよう・・・。

 

双子弟、まそら。彼はスプーンが使えなかったのだが、先月、私が熱を出して、ひっくり返っていた際、自分で食事を摂っていた。この日、私はかなり驚いたのだった。以来、彼は、少しずつ自分で食べることが増えてきた。今日は、握り箸ではあったが、お米を自力でほとんど食べた。これは私にはかなり嬉しいことだ。よく頑張ったね、まそら。

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