我が家には、小学2年生の双子の
兄まひろ(反抗挑戦性障害+多動傾向)と
弟まそら(ADHD+自閉症スペクトラム障害) がいる。
この4月、弟まそらは、特別支援学級判定だったものの、特別支援学級から通常学級に移った。
我が家の双子は、年長児の頃より、
藤川徳美先生の著書、
『薬に頼らずに子どもの多動・学習障害をなくす方法』
の内容に従って、
「高タンパク・低糖質」と
「サプリメント使用」を少しずつ実践してきた。
が、まそら自身に、本当に必要なもの、必要な量は、果たしてこれで足りているのか?そして、いつまで続けるのか?などなど、不安に思うことも出てきた。
そこで、「栄養療法」を実施している病院を探し、2020年9月(年長児)より通っている。
もう随分前となる2021年12月(当時、小学1年生)、「栄養療法」の病院をまそらが受診した。
12回目となる今回。
「栄養指導」と、「診察」が行われたので、その詳細を記す。
なお、今までの栄養指導の骨子は、
・卵3個/日
・肉100g/日(2021年9月、200g/日から減量)
・牛乳・乳製品と小麦の除去(検査結果を受けて)
・葉物野菜(食物繊維、目標10g以上/日)を増やす
・サプリメント服用
となっている。
●管理栄養士さんによる栄養指導
いつも通り、まそらの体調確認からスタート。
以下、青字は管理栄養士さんの発言。
「元気でしたか?」
前回同様、下痢気味の日が続いている。
「米やイモ類の摂取量は?」
朝は米70gを維持。
夕食にサツマイモ30gを追加。
しかし、最近「食べ足りない」と言うようになった。
なので、減らしていた肉量をまた増やし、夕食で100~150g程度与えていたのを200gに。
野菜も増やしたが、野菜の増量では満足できない様子。
夕食の肉量を増やした代わりに、朝の卵を3個から2個に減量すると、やはり「食べ足りない」と言う。
「イモか米を50g(前回増加分30g+今回20g)増やしてよい。
肉は夕食時に200gを少し超えるくらいまでならOK。
肉の摂りすぎは脂の摂りすぎになる。
じっとしていないので、激しい動きでなくても消費が多い。
食べるのにかかる時間は?」
前ほどではない。
肉を減らして速くなっているということもあるが、増やしても以前のように3時間かかるというようなことはない。
「前は時間がかかって大変とのことだった。
食べられるなら肉を増やしてOK。
秋は食欲が増す時期なので、それも食べ足りないと言う原因かも。
食べ足りないのは、エネルギー不足が原因?
それとも、単に足りない?」
わからない。
「下痢と言うことだが、便の回数は?」
朝に1回。
1日に何度も下痢をするわけではない。
朝食のメニューは毎朝同じ。
夕食も使う食材は大体同じ。
給食の影響を受けているとしか考えられないが、原因をつきとめることはできない。
「前日の給食や、ストレスが下痢の原因かも。」
そうですか・・・。
「何か聞きたいことは?」
先日依頼した給食のアレルギー食材除去のための診断書を受け取りたい。
このところ、漢方薬が気になっている。
発達の専門病院では、コンサータを強く勧められる。
食欲が落ちて、痩せるとのことで、使いたくない。
試せる漢方があればと思う。
夜のサプリメントが多くてしんどい様子。
朝は夜より少ないので、朝に回せるものがあれば朝に変えたい。
ここで、栄養指導は終了。
●診察
管理栄養士さんからの報告を受けて、診察が始まる。
以下、青字は医師の発言。
「下痢についてだが、1日に1回の便で、水様便ではなく、軟便程度であるならば問題はない。
漢方薬を希望?」
はい。以前も一度お聞きしたが、漢方を使ってみたい。
発達の専門病院でコンサータを強く勧められる。もう3回目。
次年度、通常学級に行かせたいが、その場合は、絶対にコンサータが必要とのこと。
着席しているために必要で、服用すれば落ち着きが出て、集中力も向上するとのことだった。
しかし、給食が1口、2口しか食べられなくなり、確実に痩せると言われている。
そうなると何のためにこちらで栄養指導をしていただいているのかわからないし、できれば使いたくない。
コンサータを使う前に、漢方で何とかなるなら・・・と思う。
「試してみてもよいと思う。
学校では具体的にどんな様子?」
教室から勝手に出て行く。
職員が常に1人つかなければならない。
体操服に着替えるのも、エプロンに着替えるのも、そばについていて、いちいち言わなければできないと言われている。
「漢方で落ち着くお子さんは多い。
(ツムラの抑肝散を)朝と昼の食後に1/2包ずつ服用。
昼間にしっかり効くようにする。
次回の受診までの分を処方する。
お腹の調子が悪くなるようなことがあれば相談を。」
ここで、診察は終了。
抑肝散の飲み方について、「食後に」という指示。
お湯に溶かす、ハチミツで練るといったような話はなかった。
漢方薬というのは食間にお湯に煎じて・・・というイメージを持っていた私。
軽く衝撃を受ける。
苦くてかわいそうだが、何らかの効果があればと思う。
何にせよ、コンサータを飲ませるよりはマシだろう。
●使用するサプリメント
今回、処方された医療用サプリメントは下記の通りだ。
なお、ビタミンCのみ、医療用にカプセルタイプがないため、手持ちの市販品を使うことになっている。まそらは、タブレットが飲めないのだ。
・ヘム鉄(4.5mg 朝夕各2錠) 4,600円(90粒)
・ビタミンBコンプレックス プラス(朝1錠)
・ビタミンC(手持ちの市販品を朝夕各1000mg)
・ビタミンD(朝1錠、前回増量) 3,780円(30粒)
・uDHAミセル(夕1錠) 9,940円(60粒)
・ウルトラフローラバイオーム プロ(夕1錠、ラクトプライム・プラスから変更) 7,452円(30粒)
・ピュアリーンファイバー(食物繊維、1日大さじ1杯程度、野菜が少ない日に使用)
左から、D5000 ミセル、uDHA ミセル、ウルトラフローラバイオーム プロ。
左から、ビタミンBコンプレックス、ヘム鉄。
ピュアリーンファイバー。結局、使わない。
●抑肝散(漢方薬)
ツムラの54。
本来は、「夜泣き」に使われるもののようだ。
本当は大柴胡湯が気になっていたのだが、思うようにはいかない。
子どもには苦いので、水ではなく少量のブドウジュースで飲ませる。
●今回(12回目)の費用
栄養指導:200円
自費診療:1,260円
サプリメント(約1ヶ月分):25,772円!
給食のアレルギー食材除去のための診断書:3,000円
今回の合計金額:30,232円
2年目の累計額(2021年9月〜):99,068円
1年目の費用合計:291,257円
●栄養指導と診察を終えて
漢方薬。
処方してもらうまでに結構な時間を要した。
近所のかかりつけの病院では、
「発達障害に漢方薬だなんて経験がない。うちでは処方できない。」
と言われて撃沈。
発達の専門病院でも勧められるのはコンサータ一択で、他の選択肢は与えられない。
医師の考え方によるものと思われる。
そうして、今回。
栄養療法の病院。
2回目のトライでようやく抑肝散の処方を勝ち取る。
だが、故飯田誠先生の『自閉症は漢方でよくなる!』では「大柴胡湯」が第一選択として挙げられている。
抑肝散か~と少々がっかりしてしまったが、処方してもらえただけ前進だ。
しばらくしたら、「抑肝散ではちょっと・・・。他に試せるものは?たとえば大柴胡湯とか・・・」と話を切り出すしかない。
どうして、患者が欲するものを処方してもらうことがこんなに困難なのだろう。
話が突然変わるが、
この頃、我が家はココナッツオイルを使用するようになった。
中鎖脂肪酸が含まれることと、少量でも摂取を継続していればケトン体が作られるようになるためだ。
認知症にも効果があると本で読んだが、詳しいことは忘れてしまった。
我が家が使っているココウェルのココナッツオイルは、あの独特な匂いがさほどしない。
最初こそ、子どもが「いい匂いがする~」と見に来るほどの匂いだったが、すぐに鼻が慣れて、何も感じなくなってしまった。
ココナッツオイル・・・・・。
鉄製フライパンでの調理に使うと、食材がこびりついて炒めにくいので量を必要とする。
なので、調理の際には、結局オリーヴオイルを少し混ぜて使っている。
ちなみに、オリーヴオイルの匂いも、今や全く分からなくなってしまっている。
慣れなのか、嗅覚が衰えたのか。
ちょっと残念だ。
●我が家の取り組み(2023年1月現在)
何度か記事にしているが、弟まそらは現在サプリメントをやめている。
兄まひろについては、2年生になり、自ら摂取を拒否するようになった。
時折、まひろの希望を聞き入れる際の交換条件として、サプリメントの摂取を提案し、何とかビタミンCやフラッシュフリーナイアシンなどを飲ませることに成功する程度だ。
ただ、サプリメントをやめたとは言え、例外として、マグネシウムの経皮摂取は継続している。
そして、実は、かなり迷ったのであるが、先月12月末より、双子も私も、とあるものの摂取を開始した。
サプリメントに分類されるのかどうなのか・・・・・。
もう少し確証を得てからまた紹介したいとは思ってはいるが、、、
私自身は珍しく効果を感じている。
藤川理論を自分にも適用し始めて、ちょうど3年といったところか。
早いものだ。
私自身の体調は、いつも決して思わしいものではない。
もう気力だけでは頑張り切れず、思うように育児ができないことも増えてきている。
あまりにも調子が悪い時には、病院にビタミン注射を打ってもらいに行くが、効果は持続的ではない。
もちろん、打てば身体は楽にはなる。
だが、しかし、今回使い始めたとある物質は、「楽になる」を超えて「元気」が出てくる。
ゆえに「気力」が戻ってくるのだ。
藤川理論については、
肉もさほど摂れていないし、
プロテインも摂ったり摂らなかったりだし、
いつも睡眠不足だし、
サプリだけきちんと飲んでも、効果は限定的よね~。
仕方がないワ。
ちゃんとやっていないんだもの・・・。
なんてずっと思っていたのだが、
最近、明らかに調子が良くなってきている。
最初は気のせいかとも思ったが、このところ、「ちょっと頑張れる自分」がいるのだ。
値段は、それはそれは、それはそれは・・・な感じだ。
今までの3年間は何?
と思ってしまう。
毎日たくさんのサプリメントを服用しても、辛くて仕方がなかったこの身体が、1日にたった3粒を口にするだけで元気になってきたのだ。
まだ信じがたいが、効果が持続するのかをもうしばらく確認したいと思う。
ここで話は変わるが、「菌活」について。
まそらがサプリメントを休止したのは、昨年12月初旬。
その諸々と一緒に、乳酸菌のサプリメントもやめてしまっているので、菌活をした方がよいと思うようになった。
加えて、可能な限り5ALAの摂取をしたいとの目論見もあり、5ALAが含まれる発酵食品に凝り始めた。
やってみて思う。
私は元来こうしたことが好きなのではないか。
料理は苦手で好きではないのだが・・・、不思議なことである。
発酵食品をいくつか手作りしてみた。
まずは、ミキ。
奄美大島の発酵飲料。
お粥とサツマイモで作る。
米でできたヨーグルトといった印象。
初回は、作り方を誤り失敗。
2回目は、発酵自体は成功したが、作成方法に課題を残した。
3回目の作成はまだだ。
ミキの次は、甘酒🍵。
米こうじとお粥で作る。
こちらは温度管理にやや苦戦したが、概ね成功。
弟まそらは気に入ったようだ。
その次は、発酵トマトケチャップ。
こちらも、初回作成では温度管理や酸味(酢の量)の調整に課題を感じたが、2回目で「よし!」という出来になった。
さらにその次は、こうじ漬け。
これは、子どもが園児の頃にしたことがある。
漬けた野菜から出る水分との戦いの日々だったことを思い出しつつ、また漬ける。
で、今回は、これらの中から甘酒をご紹介。
作り方はネットで検索すれば、いくらでも出てくる。
今回は、米こうじの袋に書かれている作り方を参考にしつつ、保温できる水筒(ステンレスボトル)で作成した。
作り方
①水筒に熱湯を入れて、殺菌がてら温めておく。
②米0.5号を2合目盛りまで水を入れて炊飯し、お粥を作る。
③米が炊けたら、80℃ほど(室温による)に下がるのを待って(混ぜない方がいいみたい)、水筒に入れる。
*米こうじは60℃を超えると活動が鈍くなったり死滅したりするが、炊飯器から米を水筒に移す作業中に、米の温度が低下してしまうのを考慮しての80℃。
④水筒内の米の温度が高すぎないかを確認し(室温によるが、75℃くらい)、常温の米こうじ150gを水筒に加え、フタをして降り混ぜる。
*米こうじを加えることで、水筒内の米の温度はさらに低下してしまう。米こうじを加えた後の水筒内の温度が、65℃以上にも、60℃以下(なるべく。下がっても55℃まで)にもならないように注意。
⑤水筒をタオルや毛布などでくるみ、水筒内部の温度が下がるのをできる限り抑える。
保温状態によるが、5~10時間ほどで完成。
*どの程度で完成とするかは、個人の好みかと思われる。生活リズムの都合で、私は12~14時間ほどは保温してしまう。
⑥保存容器に移して冷蔵庫保管。
発酵が進み二酸化炭素が発生する可能性があるので、フタはゆるめにしておく。
水筒で作る場合は温度に気を遣うが、ヨーグルトメーカーなどで作る場合は、作業中に60℃を下回っても何の問題もない。ヨーグルトメーカーが60℃を保ってくれる。
飲んでみて・・・
普通においしい。
お米のデンプンがちゃんとグルコースに分解されて、砂糖を入れていないのに甘い。
冷蔵庫に保管しているので、翌日からは、ステンレス鍋にて弱火で軽く温める(我が家は子どもが口にするものについては電子レンジの使用をやめている)。
高温にするとせっかくの麹菌が死んでしまうので、冷たく感じない程度までの加熱に留める。
結局、まそらが1人でほとんど全て飲んでしまう。
私は味見程度だ。
兄まひろは残念ながら完全拒否。
ただ、糖質の摂取は控えめにしたいので、そんなに多くは飲ませられない。
酒粕だったら、糖質は日本酒に移っており控えめだが、アルコールが残っているので子どもにはちょっと与えにくい。
加熱すればアルコールは飛ばせるが、麹菌が死んでしまって、菌活にならない。
私も子どものころから甘酒が好きだ。
親が作ってくれたのは酒粕を使うタイプで、今回のように米こうじで作るのとはまた異なるが、どちらも好きだ。
米こうじで作ると優しい甘さでなんだかホッとする。
この甘酒、、、
料理を甘く味付けしたいときに、砂糖の代わりに使えそうだと思う。
そういうわけで、甘酒から発酵トマトケチャップに行き着くのだった。
発酵トマトケチャップやミキ、こうじ漬けについては、また別の記事にて。
いずれは、味噌も作ってみたいし、
ゆくゆくは、米こうじ自体を自分で培養したい(その方が安全だから)とも思う。
他には・・・、納豆かな。
ただ、納豆は匂ってみても腐っているのかどうかの判断がしづらいのが難点だ。
少しだけ、気持ちがウキウキする。
楽しみがあるっていいな。。。
●参考までに
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