発達の専門病院で診察を受けた(2022年3月)

我が家には、小学2年生の双子の

兄まひろ(反抗挑戦性障害+多動傾向)と

弟まそら(ADHD自閉症スペクトラム障害) がいる。

この4月、弟まそらは、特別支援学級判定だったものの、特別支援学級から通常学級に移った。 

 

 

さて、現在に追いつくべく、双子の発達の専門病院受診状況について、記事にしていく。

2022年3月、我が家の双子たち(当時、小学1年生)が、発達の専門病院にて、定例の診察を受けた。

前回は、2022年1月だった。

 

今回は、保護者である私だけでの受診となった。

 

臨床心理士さんによるアセスメント

今回の診察は、まそらにコンサータを使うかどうかの確認のためだけに設定されたものであり、メインは臨床心理士さんによるまそらについてのアセスメントとなっていた。

ところで、本ブログでは、アセスメントについての記事はほとんどアップしていない・・・と思う。

理由としては、基本的に臨床心理士さんからの質問に答えるのみで、取り立ててアドバイス的なものをいただけるというようなものではないためだ。

こちらが臨床心理士さんに一方的に情報を伝える感じだ。

アセスメントは、診察が20分間なのに対して、40分間と倍の時間が設定されている。

従って、診察では拾いきれない細々しい事柄までを把握し、それを医師に伝えることを主な目的としているのではないかと推察する。

 

この日のアセスメントは、まそらをめぐっての学校とのトラブルをひたすら説明して終了となった。

学校とのトラブルについては、昨年度、11月頃より延々と記事に挙げてきた通りだが、今回、臨床心理士さんにお伝えした内容を以下に簡単に記載しておく。

 

特別支援学級で受ける教科が事前の説明と異なる。

教育委員会から、半分以上の時間を特別支援学級で過ごすことが規定されていると説明された。

・学校より、次年度、まそらを通級指導教室で受け入れることはできないと言われたが、教育委員会の名前を出したためか、何とかなりそうな雰囲気。

・この1年、担任からは「できない」と言われるばかりで、伸びもしないのに「最適なのは特別支援学級です」と言われる。

・2年生は通常、特別支援教育支援員はつかないと説明されたが、実際は、2年生以上で5人は配置されていることがわかった。

・次年度に向け、自立活動の授業時間の段階的減少や、トークンの活用など、こちらから提案しないと取り立てて何もなされない。

・3学期より、トークンにより着席を促進してもらっている。最大で40分間着席していられたとのこと。平均的には20~30分。

・次年度、通常学級に移ると知って、自信が回復したのか、まそらが「自分は馬鹿だから」といった発言をしなくなった。

・3学期に入り、改善傾向にあるため、コンサータの使用は見送りたい。

などなど。

 

そして、臨床心理士さんの報告を受けて、医師による診察が行われた。

とはいえ、診察を受けるのは親である私だけだ。

 

 

●診察

今回の診察は、10分ほどの時間となっていた。

焦点はコンサータ使用についての1点につきる。

 

以下、医師の発言をまとめる。

★兄まひろについて

・今回で通院は終了にしようと思っていたが、反抗的な態度・暴力・暴言があるとのことなので、もうしばらく継続する。

 

★弟まそらについて

・立ち歩きの問題が改善傾向にあり、自尊心の低下の問題も改善傾向とのこと。なので、コンサータはいずれ使用した方がよいが、次年度、様子を見てからでもよい。

・ただ、自信を喪失して、学校に行けなくなってから使うのでは遅い。

コンサータで立ち歩きが改善し、集中できるようになれば、成績が伸びて自信がつく。

コンサータは、今、眠っている能力を引き出す助けになる。

 

診察は、以上。

コンサータを思っていたほどには強く勧められず、ひとまずほっとする。

何であれ、「断る」という行為は、エネルギーを大量消費して疲れるのだ。

 

 

●診察を終えて

医師は、コンサータを使えばまそらは伸びる。だから使わないのはもったいない・・・、というスタンスを変えない。

きっとたくさんのお子さんに使用されていて、効果を確認しておられてのことなのだろうとは思う。

だが、コンサータ治療薬ではない。

服用したとしても治るわけではないのである。

食欲低下など副作用も大変に気になる。

なので、伸びるからといって安易に使う気にはとてもなれない。

医師からすれば、きっともどかしい限りで、どうやってこの頑固な親を説得しようかと毎回苦心されていることだろう。

 

まそらは、コンサータが必要なレベルではないと私は思う。

それは、当時も今も変わらない。

使うとすれば、本人がもっと成長し、身体ができて、そして自分の意思で物事を決定できるようになったときだ。

自分の人生を自分の責任において選択していけるようになったそのときに、彼自身が必要だと考えるならば使用すればよいと私は思う。

だが、きっとその頃には、コンサータは必要なくなっていると私は信じている。

 

大丈夫。

コンサータがなくてもまそらは伸びる。

きっと何とかなる。

根拠なく思う。

 

 

 

●余談

国連の勧告を突っぱねた文科省

特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について(通知)」の

特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について(通知)Q&A」

より引用。

 

問2-4.通常の学級に学びの場を変更した結果、特別支援学級担任によるサ
ポートが得られず、手厚い支援や指導ができなくなるのではないか。
(答)
通常の学級に障害のある児童生徒が在籍する場合、担任等による合理的配
慮を含む必要な支援や、特別支援教育支援員の配置によるサポートといった
対応が考えられますし、問1-2で述べた通級による指導も受けることがで
きます。
文部科学省としては、通級による指導の担当教員の基礎定数化を着実に進
め、その充実を図るとともに、特別支援教育支援員に対する財政措置や、イ
ンターネットで検索可能な合理的配慮に関するデータベースの周知に努めて
まいります。

(注:太字青太字下線はrumraisinnによる)

 

さてさて、

特別支援教育支援員の配置によるサポートといった対応」

とは?

本当デショウネ!!

次の面談で、しっかり根拠として使わせてもらいマス!!

 

「まそらは、次年度も通常学級でお世話になります。

特別支援教育支援員を配置する文科省も謳っておられますから!」

 

 

 

 

★ご参考まで

問1-1.学びの場は保護者が決めるものではないのか。市教委は、保護者の
意向に反する就学先決定を行うことはできるのか。
(答)
〇 障害のある児童生徒の学びの場は、障害の状態、教育的ニーズ、学校や地
域の状況や専門家の意見等を総合的に勘案し、本人及び保護者の意向を最大
限尊重して市区町村教育委員会が判断します

(注:太字、下線はrumraisinnによる)

 

「・・・判断します。」とは?

答えになっていませんケド?

「できるのか?」

の答えは、

「できる」or「できない」

のどちらかであるべきなのでは?

逃げたりごまかしたりするくらいなら、回答しなければいいのに。

それとも、日本語に不自由な方が書かれたのデショウカ?

 

 

特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について(通知)Q&A

https://www.mext.go.jp/content/20221102-mxt_tokubetu02-100002908_1.pdf

 

 

 

 

 

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