進化する兄まひろの忘れ物対策

我が家には、小学2年生の双子の

兄まひろ(多動傾向)と

弟まそら(ADHD自閉症スペクトラム障害

がいる。

この4月、弟まそらは、特別支援学級から通常学級に移った。

 

今回は、珍しく兄まひろについての記事・・・なのだが、

その前に、弟まそらについて少し記しておく。

 

●弟まそらの「気づき」と、告知の必要性について

2年生。

特別支援学級から通常学級に移ったまそら。

色々あるが、まあ何とかかんとかやっている。

先生に恵まれたと言ってよいだろう。

 

だが、何とかかんとかやっているとは言え、問題は日々、沢山生じる。

そのひとつに、

「忘れ物」

がある。

今、ここで取り上げるのは、

学校に持っていくのを忘れることではなく、

学校に忘れてきてしまうことだ。

 

帰宅して、結構困る。

体操服がない。

エプロンがない。

宿題プリントがない。

歯磨きコップがない(これは1年生のときから)。

水筒がない(これも1年生のときから)。

さらには、忘れ物ではないが、連絡帳に何も書いてない・・・など。

 

1年生のときも、それなりに学校に忘れてきてはいたが、2年生になって、なお一層状況は悪くなった。

そして、そんなことが積み重なった4月のとある日。

「ぼくは忘れてしまうんだー!」

と、帰宅後、まそらはついに泣き出してしまった。

 

「誰でもみんな忘れるよ。だからメモをとるとか、自分にあった方法で忘れない工夫をするんだよ。」

と私。

「まそら君は、書いたって、それを見るのを忘れるんだー!」

とまそら。

号泣。。。

 

忘れ物・・・

こんなところにも、通常学級のメリットはあった。

 

自分は忘れる

 

そのことに気づけた。

1年生のときは、先生が多くを手伝ってくださっていたに違いない。

だから、「できない」ことに気づくことすらできなかった。

 

もし彼が、「自分は忘れてしまう」ということを自覚できなければ、彼自身が、自分でその対策を講じることはできない。

今後、「忘れる」ことに限らず、その他の多くのことにおいて、彼が自分の特性に気づき、問題の解決策を自分で考えられるようにならなければならないと私は思う。

 

まずは「気づく」こと。

それが第一歩だ。

 

そして、そろそろ考える「告知」の問題。

ADHDであること。

自閉症であること。

 

自分を知り、理解しなければ、わけもわからないまま、障害に振り回されることになる。

自分の脳の特性を理屈として知り、自身を客観的に見ることができれば、彼も彼なりに色々考えることだろう。

 

ただ、

・彼のメンタルへの影響

・兄まひろとのパワーバランス(何かにつけまそらを見下す)

が気になる。

パッと気軽には動けない懸案事項が存在するものの、それでも「告知」は必要なのではないかとこの頃思う。

 

 

●進化する兄まひろの忘れ物対策

さて、ここから、兄まひろの話。

1年生が始まって早々。

彼は筆箱を学校に忘れて行った。

届けてやるべきか迷ったが、困った方が今後気をつけるようになるだろうと思い、あえて届けなかった。

が、今では思う。

本人が学校で困ったところで、「忘れる」ことは直せない。

それが、障害なのだ。

彼はADHDの診断はおりていない。

だが、「多動傾向」だとは言われている。

なので、いつの頃からか、可能な範囲で忘れ物は届けるようになった。

 

「自分を知る」

ということについては、まそらの先を行くまひろだ。

1年生の早い段階から、彼は忘れ物をしないように、ランドセルに毎日全教科の教科書・ノートを入れて登校するようになった。

重いだろうにとは思うが、誰に迷惑をかけるでなし。

好きにさせていた。

が、そうすると、どんどんだらしなくなるのである。

時間割を合わせる必要がないので、音読の宿題をした後の国語の教科書や、ドリルの類をその辺に散らかしたまま寝るようになった。

そうして、朝、家を出る直前に、バタバタとランドセルにすべてを詰め込むのである。

 

散らかされるのは我慢ならない私。

片づけるように再三言うが、全く聞く耳を持たない。

彼の物は彼が片づけるべきだと思うので、ほっておくのだが、そうすると部屋はすぐにひどい有様となってしまう。

 

そうして、朝、双子と一緒に登校した後、帰宅して部屋を見回すと、

あっちに筆箱。

こっちに漢字ドリル・・・。

といった事態となる。

 

はあ~。。。

これを届けてやるべきか否か・・・。

学校で困って、懲りればいい

とまずは思ってしまうのであるが、困ったところでさほど効果はないだろうとも思う。

なので、学校生活に明らかに支障がでそうなものの場合は、渋々届けてやるのである。

 

忘れ物の一位は断トツで「筆箱」なのであるが、これについては「鉛筆くらいは何とかなるだろう」と考え、学校に持って行ってやることはずっとなかった。

筆箱がなくて困ることで、「ちゃんとしないとな」と自覚する機会になればよいと長らく思っていた・・・のだ。

 

が・・・。

1年生の3学期のことだ。

まひろは家で宿題をしなくなった。

先生に相談し、放課後に残って、強制的に宿題をさせることになった。

そこで、彼の机の引き出しを見る機会が出現したのである。

 

彼の引き出し。。。

そこには・・・、

鉛筆が数本。

消しゴムも数個。

置きっぱなしになっていた。

 

家で、出しても出しても消しゴムがなくなるのはなぜなのか、と思っていたのだが、その多くは学校へと場を移していたのであった。

彼は、筆箱を忘れても全く困ってなどいなかったことが判明する。

むしろ、忘れた人に貸せるくらいの状況だ。

頭にくるやら、感心するやら。

 

まひろは、忘れ物をすることを自覚し、

ちゃんと手を打っていたのだ。

 

そして、2年生。

金曜日の朝。

いつもなら、すべてを詰め込むばかりのランドセルから、ごそごそと何やら取り出している。

「何をしているの!早く用意をしなさい。遅刻するよ!」

とイライラと声をかける私にまひろが言う。

「金曜日は、(帰りに)荷物が多いから、いらないものは置いていくんだ。」

 

そう。

金曜日は、普段の、歯磨きセットや水筒に加え、体操服や、週によってはエプロンなども持ち帰ってくる。

荷物が多いのだ。

彼は、手にあれこれ持つのが嫌いなので、なるべくすべてのものをランドセルに入れてしまいたいのだが、

持っていく教科書類が多くては、体操服のようにかさばるものが入れられなくなってしまう。

なので、金曜日だけは、最小限の荷物で登校するのである。

 

小さい頭で、よくもまあ色々と考えていることだ。

考え、工夫することは素晴らしいことだ。

ただ、

前日の夜にやってほしい

とは切に思う。

 

 

話が、まそらに戻る。

彼も、自分自身を知ることだ。

そうして、得意を最大限に活かしつつ、弱点を克服するための対策を考えることだ。

工夫すれば、大抵のことはきっと何とかなる。

そう、思いたい。

 

 

●現在の机上の取り組み

・「心をのばすソーシャルスキルレーニング用ワークシート(上)」

 こばと教材出版さん

 おすすめ!我が子がよく集中する。

 

・「小学校入試のための話の内容理解 口頭問題集1」(1回目)

 こぐま会さん

 

・「点描写④」(5回目くらい?)

 株式会社ピグマリオンさん

 

・「うちの子のための視覚記憶ワーク Ⅳ-③」

 自作教材:https://rumraisinn.booth.pm/

  

・漢字ドリル(3冊目)

 100円ショップ

 

・「陰山ドリル 初級算数 小学2年生」(2回目)

 清風堂書店さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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