我が家には、小学1年生の双子弟、まそらがいる。
彼は、ADHD+自閉症スペクトラム障害で、
現在、特別支援学級の情緒級に籍を置いている。
特別支援学級を選択した経緯は、先の記事に記した通りだ。
入学前、小学校の職員からは、
「支援学級は、1人1人に合わせて、丁寧に見ることができる」
と説明を受けていたはずなのであるが・・・。
●登校時、教室には大人が誰もいない
特別支援学級を選択し、入学後、すぐに様々なトラブルに直面する。
まずは、入学式の翌日。
集団登校とはいえ、普段、道を歩くことなどほとんどなかった我が家の双子。
当然、心配なので一緒に登校する。
ヒヤヒヤしながら、学校に何とか到着。
そして、昇降口に入る。
・・・・・先生は、誰も、いない。
特別支援学級の教室は、入ってすぐの所にある1年生の教室とは異なり、結構遠い。
階も異なる。
前日の入学式で、一回行ったくらいでは、まそらは教室の場所がわからない。
だが、誰も、いない。
もし、私がついて行っていなかったら?
まそらはどこに行けばいいのかわからず、うろうろ好き勝手に行動し、容易には発見できない場所へ行ってしまっていたかもしれない。
初日ですケド?
いきなり放置デスカ?
見ると、1年生の通常学級には、大人が2人いる。
担任の先生と指導補助の先生だ。
で、特別支援学級の児童は放置デスカ?
丁寧に見てもらえるというお話デシタケド?
階段を登り、ぐるりと回って特別支援学級の教室へ連れて行く。
教室にも、大人は、誰も、いない。
え〜!
どういうことデスカ!
通常学級は大人2名体制。
支援が必要な児童が在籍するはずの特別支援学級には、、、
誰も、
いない。。。
初日ですケド?
何これ〜?
となるのは、私だけだろうか?
とりあえず、特別支援学級の児童2人に、
「おはようございます」
と言ってみる。
が、反応は、ない。
無言で、紙を切り抜いている。
ここに、置いていく、まそらを?
いやいや、どこに行くか、何をするかわからないでしょう。
仕方がないので、まそらについてうろうろする。
いつになったら帰れる私?
登校して、20分以上が経過。
1年生の指導補助の先生を捕まえる。
「どうしたらいいですか?どこに行くかもわかりませんし、私もいつまでも帰れないのですが・・・」
と言ってみる。
「対応します」
と指導補助の先生。
「お願いします」
と言って、ようやく帰宅。
これって、普通デスカ?
園のときのような感覚でいられないのは理解している。
が、初日なんですケド?
そして、その翌日。
同じく、昇降口にも、特別支援学級にも、誰もいない。。。
●面談にて
入学式当日。
特別支援学級の担任の先生には面談を申し込んでいた。
そして、入学式の3日後に、面談を実施していただくことができた。
面談の内容はまた、別の記事にと思っているが、その面談にて、登校時に大人が不在であることを問わせていただいた。
先生のご家庭の事情により、早く出勤できないとのこと。
持ち物や教科書等の準備が終わったら1年生の教室に行ってもよいと許可を得る。
●面談後の登校
面談にて、登校時、特別支援学級に教員は常に不在であるということが明らかとなったので、必然的に、毎日、双子と一緒に登校することになった。
子どもだけの通学は危ないので、私が自発的に一緒に行くことには、何ら問題は感じない。
が、登校後、教室で朝の準備をさせ、1年生の教室に連れて行くために一緒に登校することには疑問を感じずにはいられない。
学校に着いたら、そこからは学校の責任なのでは?
親を当てにするってありなの?
と思う。
支援が必要だから特別支援学級なのだ。
ランドセルから教科書などを出し、引き出しに片付け、ランドセルをロッカーに入れ、その他、コップの入った袋や、給食当番のエプロンや、体操服・・・を所定の場所にしまう。
これらが、すらすらできるなら、特別支援学級に入れる必要などないのである。
もちろん、まそらはできない。
先生が何をどこに片付けるかを指導してくれるわけでもない。
ひとつひとつ私が指示を出す。
「椅子に座って」
「教科書をランドセルから出して」
「教科書を引き出しに入れて」
「筆箱をランドセルから出して」
「筆箱を引き出しに入れて」
「連絡ファイルを先生の机に置いて」
「立って」
「ランドセルを持って」
「コップを出して、ランドセルはロッカーに入れて」
「コップは、廊下のフックにかけて」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
この作業。
私の役割なのデスカ???
やっとのことで、準備が終わり、1年生の教室に連れて行く。
が、行ったところで、何も面白いことなどないまそら。
同級生には何の関心も示さない。
しかし、慣れない校舎には興味津々。
うろうろしたがる。
結局、危ないので彼の後をついてまわる。
通常学級の2名体制が妬ましく思える。
入学早々、朝、学校を後にする際に、なんだかどっと疲れを覚えるようになった。
引っ越して、私も不慣れな環境で、初めての小学校生活がスタートしている。
普段以上に負荷がかかっている時期にこの状況。
正直、少々辛いものがあった。
恐るべし小学校。
少なくとも、
「1人1人に合わせて、丁寧に見ることができる」
の解釈を誤っていたのだと知る。
「安全に過ごしてほしい」
というのが特別支援学級を選択した主要な理由のひとつであるが、いったいどこが「安全」なのか?
朝からほったらかしではないか。
これなら、教員と指導補助の2名体制が敷かれた通常学級の方が安全なのでは?
そして、2学期も終わろうかという現在。
まだ、まそらの登校後の準備を手伝っている。
2年生では、さすがに勘弁願いたい。
●数冊目を通した中で、役に立った特別支援教育に関する書籍