合唱の話をしよう。
我が家の小学1年生の双子弟、まそら。
彼はADHD+自閉症スペクトラム障害で、特別支援学級(情緒)に籍を置いている。
●さくらハーモニーのこと
11月3日文化の日。
この日を機に、まそらはひょんな事から「合唱団」に入ることになった。
現在、見学→練習→練習と進んでいる。
さくらハーモニー(仮名)の団員の小学生は20人ほど。
男の子は、まそら以外には1人だけ。あとは女の子ばかりだ。
指導者は4人。
先生と、ピアノ奏者、サポート2人。
いつもストレッチと軽い筋トレから始まる。
それから、歌い始める。
休憩はかなりこまめにあり、集中力が続かない子どもたちへの配慮が見られた。
先生からは、
「お母さん、まそら君の自由に。ウロウロしていてもそのままで。やりさないなどの指示はしないで。」
と言われる。
なので、言われた通り、まそらが何をしていても見ているだけで注意はしない。
彼はいつも通りウロウロしがちであるが、放置されるわけではなく、時折、先生の声がけで、練習にぎゅうっと連れ戻されていた。
そして同じくいつも通り、先生の話はたいして聞いていないが、それでも周りが座れば何となく座り、立てば何となく立つ姿が見られた。
こういうことが大事だと思う。
細々しく言われなくても、周りを見て何をすべきか判断し、行動できること。
「歌」という好きなことを通して、「歌」以外のことが身についていく。興味関心のあることを思う存分させるのはとても大切なことだと思う。
とある日のことだ。
ピアノ担当の方が遅刻し、先生の伴奏で練習が始まった。
パワフルかつダイナミックで、多少のミスタッチなんてもろともせず演奏は進む。
先生の人柄がよく表れていると思う。
先生を私なりに分類するなら、先生のタイプは「燃えている人」だ。エネルギーに満ちていて、私とはまったく異なる。
先生の歌声は、まさに楽器のようで、どこまでも響く音色の先に、まそらも一緒に連れられていく。
例え練習に参加していなくても、まそらの脳には絶えずメロディーがピアノの音と共に入り続けている。
彼にとってきっと心地いい空間なのだろうと思う。
さくらハーモニーは、確実に彼にとっての「居場所」となるに違いない。
彼がその場に存在していることに違和感がない。馴染めているのだ。
こうしたことはバスケットボールの練習の場では見られない。各人、自分が上達することで一杯一杯なバスケとは異なり、さくらハーモニーでは、世話焼きのお姉さんたちがさり気なく助けてくれる。
入団できてよかった。
心から思う。
ところで、近々、とある歌手のコンサートがある。
さくらハーモニーもコラボすることになっている。
まそらは出演はできないが、チケットは既に購入済で、本人は聞きに行くのを相当楽しみにしているようだ。
コンサートに向けて、練習にも熱が入る。
ピアノと同様、家庭でも練習が求められるようだ。
だが、家で練習するといってもメロディーがないと歌いづらい。
まそらがもらってくる歌詞には、稀に楽譜つきのものがあるので、ぱっと見で、簡単そうに見える曲を弾いてみることにした。
ピアノを弾くなんて、何年ぶり?
10年?20年?
子どもに聞く。
「へ音記号のドはどこ?」
恥ずかしながら、そんなことももう覚えていないのだ。
子どもに聞いても要領を得ないので、子どものピアノの教本を出してきて確認する。
ドの位置がわかったところで、右手から練習。
思いの外、電子ピアノの鍵盤は重い。
そして、左手の和音が厳しい。
またもや恥ずかしながら「ド、レ、ミ・・・」と楽譜に書き込む。
そして、両手へ。
スムーズな指使いを探りつつ、何度も弾く。
普段使っていない「脳」を使っている感がすごい。
結局、小学生でも弾けそうな曲であるにもかかわらず、数日かかってようやく何とか様になった。
何でも続けていないと駄目なのだなあ・・・。
それでも、、、
まそらは、私の下手な伴奏に合せて、言われもしないのに自発的に歌う。
そうして、合唱の練習時には、家で伴奏した曲だけ参加して歌っていた。
これは・・・、と思う。
すべての曲を弾けるようにならなければならない?
いや〜、それはちょっと無理でしょう・・・。
何か方法を考えねばと思う。
兎にも角にも、、、
さくらハーモニーに出会えてよかった。
きっと彼のこれからに大きな影響を及ぼすことになるだろう。
●余談(最近、気になっていること)
きちんと記事にまとめようとすると、なかなか書けないので、ここで簡単に記しておく。
今、気になっていることのいくつか。
・メガハイドレート(水素)
・漢方薬
・ココナッツオイル、MCTオイル
・ライフウェーブパッチ
・プロバイオティクス浣腸
・ビタミンB6(の副作用)
・グルタチオン
まそらに取り入れられるか、また、取り入れる価値があるか・・・。
検討の最中。
それから、病院での栄養療法の効果について。
栄養指導を受けるようになり、もう1年以上が経過するが、満足のいく結果は得られていない。今後も継続する価値はあるだろうか???
家事育児などの他、情報を調べること、そして、それについて考えること。
そうしたことにも、日々、時間はかなり取られる。
身体だけでなく、頭の中もいつもイソガシイ。