我が家の双子弟、まそらは、自閉症スペクトラム障害。
兄はADHD疑いである。
年長さんも終わろうかという時期になった。
まそらの療育手帳が適応外になったのが1年前。
ものすご〜く、遠い昔に感じる。まだ1年しか経っていないなんて。長い1年だった。
さて、4月より、我が家の双子はついに小学生になる。
自分の過去のブログを読み返し、この1年の目標と結果を振り返ってみる。ブログって便利だなあ〜。
次年度の目標をどうするか・・・。
今年度とあまり変わらない感じだ。
今、私の目から見て、改善を要すると思われることを整理し、次の1年間の目標を設定していく。
まずは、弟まそらのみの目標設定。
●コミュニケーション力
具体的には、
・呼びかけへの反応
・人の話を聞く
の2点となる。
まそらは、コミュニケーションにかなりの難がある。
呼びかけても、反応がない。
話も聞いていない。
故に、いくら言われても、行動に移さない。
自分に対して、アクションを起こしている相手に、注意を向けられるようになることが必要だ。
そのために、
取り組み①
丁寧な会話のやりとりを行う。
例:まそらが私に話しかけてくる→私は話を聞き、まそらに質問をする→まそらは私の話をきちんと聞いて質問に答えた上で、自分の話したいことを話す→私はまそらの話を聞き、また質問をする→まそらは私の話をきちんと聞いて質問に答え・・・(繰り返し)
取り組み②
教材の活用。
年長さんになってから、 PYGLIシリーズの教材(株式会社ピグマリオン)を随分使わせていただいている。
「能力育成問題集」のシリーズの中から、
「聴覚的記憶②」
「話の判断①」←取組み中ではあるが、現在しばし中断中
「話の判断②」
などに取り組んでいきたい。
ちなみに、「聴覚的記憶①」は終了。
他に、
「お話の記憶問題集-初級編-」(日本学習図書)
「ひとりでとっくん14 おはなしのないようりかい1」(こぐま会幼児教育実践研究所)
などにも取り組んできた。
こうした教材の①が終了したものは②へ、初級編が終了したものは中級編へとステップアップしていければと考えている。
PYGLI教材は、(私が)とても気に入っているので、いつか記事にしたいところだ。
●動作のスピード
彼は、1つのことに集中できない。
そして、逆に、1つのことに集中しすぎて、他のことがまったくできない。
例えば、着替えている最中に、お絵かきを始めたりする。
故に、着替えはいつになっても終わらない。
また、例えば、お絵かきに集中していると、「お風呂だよ」などと何度声がけしても、やめることができず、お風呂タイムはいつになっても始まらない。
何をするにも時間がかかりすぎてしまう。今、何をすべきかを判断し、行動できるようにならなければならない。
そのために、
取り組み①
砂時計の活用。
砂時計をひっくり返し、
「いつになったら、お着替えを始められるでしょうか!」
と時間を意識させる。
あるいは、砂時計をひっくり返し、
「砂が落ちるまでに、お着替えは終わるでしょうか!」
と時間を意識させる。
取り組み②
「〇〇をします」と声がけする。
例
「まそらは、お着替えをします」
「まそらは、お風呂に行きます」
「まそらは、座ってご飯を食べます」
「〇〇しなさい!」
ではなく、
「まそらは、〇〇をします」
と、私が望む状態を、呪文のように繰り返し口にするのだ。
不思議なことだが、「しなさい」より有効なようである。
●集中力
人の話を聞くにせよ、1つのことをやりとげるにせよ、それに対して例え興味関心がなかったとしても「集中」することが求められる。
そのために、
取り組み①
ルーチンワークを課す。
ピアノの練習でも勉強でも何でも構わない。
やりたくなくても、決まったことを決まった量、毎日こなす。
対象に意識を向ける力が養われる、はず。
教材を活用していく。
こちらもPYGLI教材。
「能力育成問題集」のシリーズの中から、
「点描写」のシリーズ①~④
現在、「点描写③」に取り組んでいるが、一時中断中。5月再開予定。
「位置の記憶」のシリーズ①、②
現在、「位置の記憶②」に取り組んでいるが、一時中断中。5月再開予定。
上記のものが終われば、
「視覚的記憶」シリーズ
「同類図形」シリーズ
「点描写-立体図形-」シリーズ
などに取り組ませたいところだ。
他に、小学生以上向けの「思考力育成問題集」シリーズの中から、まそらが興味の持てそうなものを選んで、取り組ませてもよいかもしれない。
●就寝中の頭の打ち付け
まそらは、ほぼ毎晩、就寝前と就寝中に、布団に頭を打ち付ける。
こちらは、衝撃による本人の「頭=脳」へのダメージが心配である。
また、本人はもちろんのこと、私も熟睡することができない。
子どもが生まれて7年目を生きている私。そろそろ、まともに寝られる生活をしたい。
頭の打ち付けをどうにかするのは正直かなり難しい。
取り組み①
睡眠の質を上げる。
毎日、運動など、ヘトヘトになるほど疲れることをする。
取り組み②
どうにかして、リラックスを得る。
上記に加え、もしかすると、服用を開始した「ナイアシン」がよい仕事をしてくれるのではないかと期待している。
以下は、双子共通の目標設定。
●家庭内において、役割を担う(「ありがとう」と言われる経験を)
現在、基本的に、してもらうばかりの双子。そろそろ人のために行動できるようになってほしい。
時間に余裕があることが前提にはなるが、毎日何か1つでもいいので、自分の「仕事」を持たせたい。
例
・簡単な掃除
・洗濯物をたたむ
●成績の目標
算数と国語で平均点を目指す。
他の教科は、さほど気にしない。
予習中心の家庭学習を、できる範囲で行う。
●努力目標として、身辺自立
人より遅くなったとしても、いずれはできるようになるであろうことは、そんなに焦って取り組むつもりはない。そこまで手がまわらないということもある。
あくまで、できる範囲での努力目標として、
・入浴時に自分で身体を洗えるようになる
・排便後、自分でお尻を拭けるようになる
を設定しておく。
この2点は、まそらに関しては、自らやろうとする姿が見られるので、スムーズに取り組めるかもしれない。
目標については、以上だ。
余談。
■「〇〇をします」という声がけ
かつて、とある方がおっしゃった。
「子どもは言われた通りに育つ。あなたは優しい子だね、と言われ続けていると、例えそうでなかった子でも、いずれ優しい子になっていく・・・」
この言葉を聞いたのは、もう10年近く前のことになるだろうか。なぜだか、妙によく覚えている。
日頃、まそらに、「〇〇しなさい!」といくら言っても、大して耳には届いていない。
何度も何度も「〇〇しなさい!」を繰り返し、イライラし、疲れてくる。
ある日、ふと自分の理想を口にしてみた。
「まそらは、はやくご飯を食べ終わります」
あるいは、
「まそらは、はやくご飯を食べ終わることができます」
もう、まそらにというより、自分に言い聞かせている感じだ。
ポジティブな状態を思い描いての
「〇〇をします」
「〇〇ができます」
は、私自身のメンタルにとって、とてもよかった。
「〇〇しなさい!〇〇しなさいって言ってるでしょ!どうしてやらないの!いつになったらするの!」
などと言っているより、
「〇〇できます」
の方が、なんだか希望が感じられるではないか。
言われたまそらも、ときに、動きを止めてパッと私の方を見たりし、わずかな時間ではあるものの、私に言われた行動を実行したりするのである。
もちろん、効果がないことも多々あり、結局、「〇〇しなさい!」と声を荒げていることもまあまあ多いことは書き添えておく。
4月。
随分先に思えていた小学生へ。
義実家へ引っ越し、双子に加え、義父のお世話も始まる。
私自身は、美容室へ行き(3年以上振りに)、熟睡できる生活を目標に。
倒れるなよ!私!!