先日、双子弟、まそら(年長児、自閉症スペクトラム障害)が、発達障害を改善すべく「栄養療法」を実施している病院を受診した。
今回で、4回目の受診となる。
今回は、診察はなく、「栄養指導」と「血液検査」及び「尿検査」があった。
なお、今までの栄養指導の骨子は、
・卵3個/日
・肉200g/日
・牛乳・乳製品と小麦の除去(検査結果を受けて)
・葉物野菜(食物繊維)を増やす
・サプリメント服用
となっている。
●栄養士さんによる栄養指導
最初に、まそらの体調と、サプリメントの服用状況の確認がなされる。
便の状態が改善してきたことを伝える。
以下、事前に提出しておいた4日分の「食事記録表」を元にしての栄養士さんのお話。
★食事について
平均して、
1日の摂取カロリー:1,304Kcal
タンパク質23%(目標20%)
脂質29.6%
炭水化物47.4%
食物繊維10.2g
糖質144.3g
食物繊維がやや少なく、糖質が多めだが、気にするレベルではない。
タンパク質を充分量摂取することが大事。給食での肉量は平均すると20g/day。家庭では、160〜180g/dayの肉を。
食物繊維がやや不足しているとは言え、これ以上、食事量を増やすことは難しいはず。
ほぼ、完璧に近い食事となっている。このまま継続を。
★ビタミンB群について
ビタミンB群についての資料を渡される。
以下、資料のおおよその内容。
なお、下線部は、栄養士さんが「重要です」と強調された箇所。
糖質をエネルギーに変える
アルコール代謝に関与
神経の働きを正常に保つ
豚肉(ロース・ヒレ)、うなぎ
糖質、脂質をエネルギーに変える
皮膚や粘膜の代謝促進
過酸化脂質の分解に関与
牛肉(ヒレ)、卵、豚レバー
○ナイアシン(B3)
アルコール代謝に関与
糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変える
タンパク質合成の促進
皮膚、粘膜の炎症を防ぐ
神経症状を防ぐ
鶏胸肉、カツオ
糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変える
神経、副腎皮質の機能を正常に保つ
鶏レバー、鶏ささみ、アボカド
○ビタミンB6
タンパク質合成、造血に関与
神経伝達物質の生成、抗アレルギー作用に関与
脂質の抗酸化
マグロ、ブロッコリー、牛レバー
赤血球、ヘモグロビン合成と造血に関与
神経を守り、正常な働きを維持
アサリ、ハマグリ
○葉酸
赤血球、ヘモグロビン合成と造血に関与
脳の発育を助ける
鶏レバー、モロヘイヤ
○ビオチン
コラーゲン生成を助ける
頭皮の血行促進
筋肉痛の緩和
マイタケ、豚レバー
ビタミンB群は、補酵素として働く。
それぞれが助け合いながら働くため、一緒に摂取するのがよい。
「水溶性」であるため、調理においては、茹でるより、蒸したり、炒めたりする方がよい。
★私からの質問
Q1 肉が固くて夕食に2〜3時間かかる。朝食でも1時間ほど。柔らかく調理するには?
A 豆製品を活用。豆乳、豆腐を利用して肉量を減らす。鮭フレークの利用もよい。マグロなどの生魚も。白身から始めて、赤身、次いで青魚の順で。
私の心の声:豆類は、イソフラボンの過剰摂取が気になる。鮭フレークは塩分量が気になる。しかも、養殖。しかも、大型目の魚。マグロも冷凍なら酸化されているし、大型魚。水銀が気になる。
Q2 肉の灰汁取りは必要?グラグラ煮立たせるから固くなる。低温での調理は駄目か?
A 灰汁は気にしなくてよい。味の問題。雑味が残る。低温調理は問題ない。糖質が高くなるが、ハチミツに漬けると柔らかくなる。大根おろしに漬けても。
Q3 卵は肉より食べやすい様子。肉を減らして卵を1日4個にするのは駄目か?
A 給食に卵が出てない日なら、4個食べてもよい。以前はコレステロールのことが言われていたが、現在は問題ないとされている。ただ、脂質は肉より多め。
Q4 小麦が駄目なのだが、餃子や春巻きのレベルでも駄目か?食べられないものが急にたくさんできてストレスになっている。
A 週1回なら。頻繁に食べるのは不可。
Q5 カレーやシチューの普通のルーも駄目?アレルギー対応のルーはおいしくないと言う。
A 結構(アレルゲンが)入っている。こちらも週1回まで。
Q6 アボカドは脂質が多い。どれくらいの量が適当か?
A 1/4個。
●血液検査
前回の血液検査(9月)から、約4ヶ月が経過。今回、2回目の血液検査が行われた。
結果は次回(2月)の診察にて。それを受けて、使用するサプリメントを見直すとのこと。
てっきり、診察もあると思っていたが、なかった。
診察にて、お尋ねしようと思っていたことがいくつかあった。
・大柴胡湯(漢方薬)
・ビタミンB6
・サプリメントではなく、医薬品の乳酸菌
についてだ。
次回に先送りとなってしまった。
●使用するサプリメント
前回と変わらない。
・ヘム鉄(27.9mg朝夕各2錠)
・ビタミンBコンプレックス プラス(朝1錠)
・ビタミンC(手持ちの市販品を朝夕各1000mg)
・ビタミンD(朝夕各1錠)
・uDHAミセル(夕1錠)
・ラクトプライム・プラス(朝夕各1錠)
●今回(4回目)の費用
自費診療:1,260円
栄養指導(前回と今回分):400円
サプリメント(1ヶ月分):19,365円!
血液検査(自費分、ビタミンD値):3,800円
診断書送料(前回の不足分):2円
返金:3,998円
今回の合計金額:20,829円
累計額(2020年9月〜):131,786円
今回、費用について、なんだかごたごたした。
まず、栄養指導が保険適用になったとのことで、前回にさかのぼり返金(3,998円)があり、診断書の送料が不足(2円)していたとのことで、追加徴収されての支払額となった。
サプリメントは、ラクトプライム・プラスがとにかく高額。1ボトル(60粒)のお値段、なんと6,480円!
医療費が年間で10万円を超えてしまった。医療用サプリメントというのは、確定申告すれば控除されるのだろうか?
■まそらの消化器症状の改善
まそらは、昨年夏頃より消化器系の不調が続いていた。もとより、お腹の調子は悪くなりがちで、かかりつけ医より、
「普通のお子さんの10倍胃腸炎にかかっている」
と言われるほど。
下痢や腹痛の原因は、大抵いつもわからない。
5月頃、プロテインやらサプリメントやらを開始してしばらく後の夏。
ある日、まそらが腹痛を訴えた。諸事情により、かかりつけ医ではない総合病院を受診。
便通は毎日あるが、「便秘」と診断され、
酸化マグネシウムと
ラックビー(整腸剤)
が2週間分処方された。
それにより、便がちゃんと出て、楽になったようだったが、それでも、食事中に腹痛を訴えることが続いた。
薬がなくなるタイミングで、かかりつけ医に相談。総合病院と同じ薬が処方された。
それでも、まそらの腹痛はなくならず、ひどい下痢をするようになった。
かかりつけ医からは、酸化マグネシウムを加減して調節するように指示が出た。が、下痢になっても、酸化マグネシウムを飲む方が楽だと本人が訴えるので、どうしたものかと思いながらの服用が続いた。
しかし、下痢でいいことなんて何もない。食事にどんなに力を入れたって、栄養が吸収されなければ何の意味もない。
そこで、しばらくして、酸化マグネシウムの服用はきっぱりやめてしまった。しかし、酸化マグネシウムが原因だと思っていた下痢は服用をやめてもまったく治らなかった。毎日、水のような便が出続けた。
そんな折の栄養療法の病院受診開始。
初診の検査結果を踏まえて、10月より栄養療法の開始となった。
まず家庭で、牛乳・乳製品と小麦をやめる。診断書を提出し、11月末より、園での給食もアレルギー対応になった。
高額な乳酸菌サプリメントも開始した。
かかりつけ医処方のラックビーは服用を中止し、酸化マグネシウムの服用中止も継続。
12月上旬より、まそらの便には形が戻り始めた。食事中の腹痛もすっかりなくなった。
現在、まだ、かつてのようなバナナうんちではないが、消化器症状は大きく改善してきている。
栄養療法の病院は、消化器症状の改善を最重要視している。結局、まそらの消化器系の不調を治した(治しつつある)のは栄養療法の病院ということになる。
まそらの悪かった顔色が少しづつよくなり、頬かふっくらしてきた。体重が増え始めた。
よかった。
このまま継続して、頑張る。
*まそらの最近の朝食
卵3個、イモ類70g、ピーマン1/2〜1個、野菜の煮物(人参、大根、白菜、シメジ、昆布、ゴマ少々)70g、おにぎり(のり1枚、しらす干し1g)80g
食べ終わるのに、毎朝、1時間はかかる。
兄まひろは、これに、
プロテイン12g+牛乳40g
ヨーグルト25g+ハチミツ2g+オリゴ糖2g
が加わる。