11月上旬に、双子弟、まそら(年長児、自閉症スペクトラム障害)が就学相談を受けた。
その際、「新版K式発達検査」を受けたことは、先日記事にした通りだ。
就学相談から、2週間程が過ぎたある日、園長先生との面談が組まれた。
●園長先生との面談
園長先生は、大まかには、下記のようにおっしゃった。
「先日の就学相談と、日頃の様子を踏まえまして、
園の見解としては、情緒級を勧めます。
まそら君には、少人数で、細やかな指導を受けられる場が望ましいと思われます。
最終的な判断は保護者の方がなさってください。
ただ、過去に、どうしてもと通常級に行かせた保護者の方がおられましたが、結局、6月に支援級に変わりたいとおっしゃいまして、委員会を開いて、結構大きなことになりまして、支援級に移られたというようなこともありました。
そうしたこともあるということを加味されまして、ご検討ください。」
加配の先生からも、
「集団に向けての一斉の指示は頭に入らないことが多く、全く違う行動をとることが多いです。そばで伝えると頭に入ります。丁寧に見てもらった方が絶対に伸びると思います。」
と言われる。
情緒級ねえ・・・。
時折、簡単な説明を聞くことはあるものの、未だにピンとこない。
いったいどんなところなのか?
園長先生は、おっしゃる。
「情緒級と言いましても、この地区の小学校ですと、大半は通常級で過ごし、一部を情緒級で過ごすようです。」
一部ねえ・・・。
その「一部」は個々人によって異なるのか、一律に決まっているのか?
さらに、園長先生はおっしゃる。
「引っ越しての○○小学校は、現在住民票がそちらにないため、個人情報保護の観点からも支援級の見学をさせてもらうのは難しい状況です。」
え〜!
どんなところか見もしないで、詳しい説明もなされないで、支援級(情緒)を選択せよと・・・?
いや〜、情報なくして、検討も決断も、ちょっと無理でしょう。。。
確かに、話を聞いていないことが多いまそら。通常級では、取り残されていくであろうことは容易に推測できる。
が、支援級にいて、通常級でやっていけるような力をいずれ身につけることができるのだろうか?
To be,or not to be:that is the question.
シェイクスピア、再び。
このところ、困難な選択を迫られることが多い。
●「通常級」or「支援級(情緒)」
まそらは、検査上は「知的な遅れ」はない。療育手帳も外れた。つまりは、今後、健常者と同じフィールドで、戦っていかなければならないのだ。
いつまでも「よしよし」と甘々な環境ではいられない。集団の中で生きる術を、どうにかして獲得しなければならないのだ。
「知的な遅れ」がないのなら、学力面は何とかなると考えてよいのだろうか。
極端な話、「国語」と「算数」以外は後でもいいと思っている。
「徳川幕府」を知らなくても、「レタスの産地」を知らなくても、「リアス式海岸」を知らなくても・・・、必要になったときに調べることはできる。
「知識」にあたることは、後でも何とかできるはずだ。
しかし、積み上げていかなければならない「国語」と「算数」は、学習すべき時期に、遅れることなく、しっかり身に着けていってほしい。
可能なら「理科」もだ。
「思考」することが必要となる教科は、おろそかにはしたくない。家庭でも、できる限りのフォローをしていきたいとは考えている。
問題となるのは、社会性の獲得だ。
普通の環境で、普通の感覚を身に着けてほしい。
「おはよう」と言われれば「おはよう」と返し、授業は着席して受け、人の話はきちんと聞く・・・。
そうした一般的な「行動」や「感覚」を、身に着けるべき時期にきちんと身に着けてほしい。
しかし、そうは言っても、1年生なんて、教室はまさにカオスのような状態なのでは?
クラスの人数は30人?それとも40人?
副担任がおられたとしても、全員に目が行き届くとはとても思えない。
小学校生活において、何を重視するか、だ。
ご批判を受けそうだが、少なくとも「学力」ではない。限度はあるが、勉強は家でもできる。繰り返しになるが、単に「知識」の習得なら、後でもいい。
社会の中で、役割を担い、機能できること。
その力を身につけるために最良の選択は何か。
「通常級」と「支援級(情緒)」をめぐり、当面、悶々と思い悩みそうだ。
まずは、「情緒級」がどんなところなのか、実際に見て確かめたい。
面談の数日後、園長先生に、居住地域の小学校(支援級)の見学を依頼してみた。「居住地域の小学校なら可能でしょう」とのこと。
発達の専門病院も、次回の診察を予定より早めていただき、相談させてもらうことに。
なんだかもう、洗濯機の中で、グルグル回って揉みくちゃにされているような気分。
抜け出したい。
Don't think.
Feel.
そんなセリフもあったなあ〜。
でも、今はそのときではない、、、はずだ。
考え抜けよ、私!
Think, think, think, deeply.