就学相談にて、新版K式発達検査を受ける

我が家の双子弟、まそらは年長さんだ。

先日、就学相談にて、「新版K式発達検査」を受けた。

本来は夏に実施予定だったが、療育手帳更新手続きに際し、3月に本検査を受けていたため、半年以上間隔をあける必要があった。

 

まそらには、前日から、

「頑張りなさいよ!」

と声がけしていた。

 

まそらが、本検査を受けるのは、今回で4回目。

児童相談所療育手帳)や発達の専門病院とは異なり、就学相談では、保護者の同席が認められていた。

検査の内容は、兄まひろが受けた際に確認済みではあったが、内容を知っているからといって、特に対策を立てたりはしなかった。

 

まそらは、後ろに座っている私には見向きもせず、そして、1度も席を立つことなく検査に取り組んだ。

検査に要した時間は、1時間5分。

座っていられたことに、ちょっと驚く。

 

検査を実施して下さった特別支援コーディネーターさんからも、

「何回かは席を立つだろうと思っていたのですが・・・」

との言葉が。そして、

「やってやるんだという意気込みが感じられた」

とも。

 

検査において、明らかにできていなかったのは、

・左右の理解

・重さの概念の理解

の2項目だ。

 

「左右の理解」については、普段の様子からするに、検査時ほどわかっていないわけではないと思う。

「お箸を持つ手が右」と日頃より教えているし、道路を渡る際は、「右、左、右」の確認をしっかりさせている。

こういう時に限ってどうしてできないかな〜と思うが、仕方がない。

 

発達検査では、

まひろと同じようにできなかったことも、

まひろができたのにできなかったことも、

まひろができなかったのにできたことも、

あった。

まあ、まひろが受けてから、3ヶ月ほどが経過しているので、単純には比較できないことなのかもしれない。

 

 

検査結果を受けての相談会では、はっきりと言われる。

「知的な遅れは認められない。年齢相応です」

 

にわかには信じがたいが、確かにそれなりにこなしてはいた。

療育手帳の手続き時にも、「遅れはない」と言われ、手帳は既に返納している。

私としては、「遅れはある」と認識しているので、「遅れがない」とするならば、日頃の「理解力」や「記憶力」の低さは、いったいどういうことなのだろうと思ってしまう。

 

以下、検査を実施された特別支援コーディネーターさんのお話をまとめる。

 

知的な遅れは認められない

年齢相応である

故に、支援級(知的)に入ることはできない

色々な組織や段階を踏んで決まるが、入るとするならば「情緒」の支援級になるだろう

 

数の力が高いので、100マス計算などで伸ばしていくと良い

 

対象を見ながらの再現はできるが、記憶を頼りにしての再現は苦手

見て、わかるようにする工夫が必要(就学後も)

 

同じ課題は飽きてきて、長くは取り組みにくいので、短時間で切り替えていくのが良い

だらだらやらずに、「わかった→できた→ほめられた」のステップで、上手くできた時点で終わるのが良い

1、2回、きちんとできたらOKにするのが良いが、小学校では何度もやらされることが多い

なので、少集団の学級が良い

 

言葉の力はついてきているが、故にイメージが膨らみすぎて、違う方向に行ってしまうので、注意を引き戻す必要がある

気持ちを切り替える力をつけてきてはいるが、逸れた注意に区切りをつけられるような言葉がけが必要

 

本検査では、一対一の、沢山のやり取りで、力を発揮できている

集団の中で、同じように力を発揮することは難しいだろう

「静かにしなさい」、「じっとしていなさい」といった一律の指導を受ける環境は適さない

小学校スタート時は、個別で丁寧に規律などを教えてもらえるようにすることが望ましい

 

指示を聞くことは今は難しいが、学年が上がるとできるようになってくるかも

コミュニケーション力は今後ついていく

 

こだわりは今後小さなものになっていくだろう

興味が満たされ、満足すると、こだわる対象は次のものへと移っていく

次第に親を煩わせるようなレベルではなくなっていく

 

就寝時に頭を打ち付けることについては、様子見で。しっかり身体を動かし刺激を受けること。就学後は座って過ごす時間が増加するので、動く時間を確保すること

 

 

以上、プロフェッショナルな感じ全開の、迷いのない的確な発言の数々。

 

問題点の把握

問題の解決策

今後の見通し

 

わずか1時間で、ここまで的確にまそらの分析をなされるとは。

こういう方には、今まであまり出会ったことがない。

 

発達検査後の相談会では、園長先生も同席して下さっていたので、「支援級(情緒)の見学」をお願いしてみた。

こういうことは、ひとまず「園」を通すものらしい。

 

私は、可能な限り「普通級」を望んでいるが、微妙な状況である中、「支援級」がどのようなものであるのか実際に見て確認しておきたい。そうでなければ、適切な判断ができないように思うのだ。

園長先生は、快諾して下さり、早急に対応していただけるようだ。

 

ところで、まそらが年中児のときに受けた、澤口俊之先生の「教育相談」。

澤口先生はわずかな時間で、

「知能は中程度か、中の下くらいはある」

とおっしゃった。

HQテストの「解析結果」にも、

「学力及び学習意欲は標準」

と記載されていた。

当時はピンとこなかったが・・・、

やっぱり、さすがだと改めて思う。

 

 

いつもいつも、沢山の方の支援や好意に、双子は支えられ、育っている。

時に、孤立しているような気になることもあるが、そんなことはないのだなあ・・・。

助けてもらうばかりの毎日。

感謝の気持ちを忘れずに。



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