昨年夏。
年中児を対象とした自治体主催の「子育て相談事業」があるとのことで、申し込んだ。
申し込んだことを忘れ去られているのだと思っていた今年7月、役所から電話があった。
既に1年が経過。
コロナが・・・、
言葉の先生や、保健師が園での様子を視察してから・・・
なので、実施が遅くなりました・・・
と担当の方はおっしゃり、役所にて「子育て相談」を実施していただけることになった。
昨年の今頃は、就学に向けての準備や、支援級についての情報を得たいとの思いがあった。
しかしながら、発達の専門病院では、結局、
「就学相談での発達検査の結果を見て考えましょう」
ということになり、私としては、今となっては、もう特に「相談」したいことはなくなっていた。
そんな状況ではあったが、それでも、何か有益な情報が得られるかもしれないと思い直し、役所に足を運んだ。
担当の方は穏やかにおっしゃる。
「園でのまそらくんの様子を見させていただいたが、就学に向けては、他の子供と同じ行動がとれるよう「こだわり」をなくしていくことが必要。
こだわりは、もちろんいい側面もありますが・・・
こだわりをなくしていくためには、日々の日課をルーチンにして・・・」
「こだわり」については、年中児の初めの頃に、発達の専門病院にて話題になり、「ルーチンに・・・」の話も既になされた。
が、子育て支援課の方になかなかそうは言い出せず、「そうですか」とそのまま話を聞くことになった。
「こだわり」の話を中心に、約2時間。
目新しいことは特になかった、と思う。
子育て支援課の担当の方は、前は別の部署で別の仕事(子どもとは無関係)をしておられたとのこと。
毎日毎日、何年間も「発達障害児」と接してこられた専門病院の医師や、療育施設の方とはやっぱり違う。
もう5年、自分事として、毎日「発達障害児」に向き合ってきた「私=母」とも違う。
発達障害児「も」扱います
くらいのレベルでは、育児歴5年の本気の母親に勝る知識や経験は身につけられないのでは?と(失礼極まりないのは承知だが)、思ってしまった。
何様?
との声が聞こえそうだ。
自分でもそう思う。
失礼極まりない。
本当に、失礼極まりない。
帰り際、担当の方は、優しく、
「何かありましたら、いつでも相談してください」
とよく聞く台詞をおっしゃってくださった。
が、もう相談することはないだろうと思う。
「相談したいのですが・・・」と申し出て、
「ハイハイどうぞ、聞きますよ」と言われるのが1年後ではたまらない。
それでも、例えば、
支援制度について知りたい
とか、
教室で席を前にするよう配慮してほしい
とか・・・
そういった具体的な相談事は、発生するかもしれない。
でも、
食事に時間がかかる
コミュニケーションがとりにくい
夜中に頭を打ちつける
・・・
こうした、「発達障害」の「困った」を相談することは、もうないだろうと思う。
解決なんてしないのだ。
そもそも、極論を言えば、そんな数多ある細々しい事象のひとつひとつに、いちいち振り回されていても仕方がないのだ。
大元の「脳機能」を改善しなければどうにもならないと、今では思う。
かつて、栄養士さんはおっしゃった。
食事に時間がかかる?
30分で切り上げて、おやつで不足した栄養を補って。
30分。
朝ご飯は、卵1個で終わり。
お昼ご飯は、おにぎり1個で終わり。
おやつに、バナナを1本。
夜ご飯は、お肉を数10グラム食べて終わり。
それを毎日、何年も?
その結果に責任は?
スペシャリストではない方に相談することは、お互いに時間の無駄に過ぎない。
誰にとっても大切な時間。有益に使うべきだと思う。
繰り返す。
「何様?」発言なのは、重々承知だ。
でも、正直な思いだ。
解決できない人に相談しても意味がないと思うのは、思い上がりだろうか?