子どもたち(双子、年長児)の発達障害の改善のために、栄養面からのアプローチを試みている。
きっかけは、藤川徳美先生の著書、
『薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法』
を拝読したことによる。
取り組みは、以下の流れで進めてきた。
②「鉄」と「ビタミンC」
④ビタミンBコンプレックス50
今回は、最初に始めて、苦戦が続いた「鉄」について取り上げる。
●「鉄」について
「鉄」・・・。
「Fe」とも「iron」とも言われる物質・・・。
今まで、「貧血」の指標程度の認識しかなかった。
が、藤川先生の著書やブログを拝読し、大変に重要な物質であると知るのだった。
「鉄」は、
ヘモグロビンの構成要素で、血液中にて酸素運搬の役割を果たしている。これは、誰でも知っている話。
普通の人のヘモグロビンは、2個の酸素を結合させて運ぶが、3個結合させられる人がいて、そういう人はアスリートに向いているのだと、大昔に何かで目にした。
人はエネルギー代謝で「酸素」を必要とするので、「酸素」を運ぶヘモグロビン(鉄)が重要だというのは、わかりやすいところだ。
が、それだけではない。
エネルギー代謝(解糖系→クエン酸回路→電子(水素)伝達系)の、「クエン酸回路」及び、「電子伝達系」には、「鉄」が必要なのだ。
特に、「電子伝達系」において、「鉄」は重要な働きをしている。
うまく説明する自信は、ないのだが・・・
「電子伝達系」では、「解糖系」及び、「クエン酸回路」で生成した「NADH2」の「H2(水素)」が使われる。
「H2」は、「H+」と「e-」に分離し、この「e-」が、「電子伝達系」で受け渡されていく過程で、ATPが生じる。
「電子伝達系」では、「非ヘム鉄(Fe-S)」や、「ヘム鉄」が利用される。
酵素により、ヘムに結合した鉄イオンが変化(Fe3+ + e- ⇔Fe2+)し、電子(e-)が運ばれる仕組みになっている。
故に、「鉄」がなくては、「電子伝達系」は機能せず、ATPのエネルギーを得ることができない。
図を書いてみた。
申し訳ないが、厳密に言えば、正確ではない。
●サプリメント「鉄」について
子どもたちに「鉄」を摂取させるにあたり、まずは、Natures plusのチュアブルタイプを試した。
しかし、我が家の双子は食べない。仕方がないので、すべて私が消費した。
続いて、ドラッグストアにて、「おやつにサプリZOO 鉄+葉酸」を購入。
しかし、こちらも駄目。現在、私が消費中だ。
そして、やむなく、鉄が添加されたヨーグルトを購入してみる。
こちらは、弟まそらは気に入って食べたが、兄まひろは嫌がった。
お値段が結構するので、毎日となるとキビシイ。
しかしながら、低価格でも、ウェハースの選択肢はない。
小麦粉に、ココアに、ショートニング・・・
鉄が入っていても、どうしても受け入れられない。
すっかり行き詰まりつつ、ナイアシンアミド、ビタミンBコンプレックスと進めていたある日。
兄、まひろが、ビタミンBのカプセルを飲み込むことに成功した。
弟、まそらも翌日にはカプセルを飲み込めるようになった。
よっしゃー!
という感じだ。
鉄も、当然試みる。
鉄については、私が自分用として買っていたSOURCE NATURALSの「ADVANCED FERROCHEL」を使う。
タブレットだが、「ナイアシンアミド」や「ビタミンBコンプレックス」のカプセルよりはるかに小さい。
まずは、まひろ。
飲むには飲んだが、「オエッ」となって、その後は服用を拒否。
次いで、まそら。
初めの内は、飲み込んでいたが、数日後、「オエッ」となり、軽く吐き戻した。やはり、その後は服用を拒否。
不思議なことだが、どうやら、
タブレットはカプセルより飲みにくい
ようだ。
そこで、「ADVANCED FERROCHEL」より大きいが、カプセルタイプの
now foodsの「Double Strength Iron 36mg」
を試す。
こちらは元々子ども用に購入してあった。
楽に飲み込む。
以降、我が家の子どもたちは、カプセルで鉄を摂取している。
まずは、夕食時に、1カプセルから開始し、しばらくしてから2カプセルに増やした。
なので、現在、双子たちは72mg/dayの鉄を摂取している。
藤川先生は、とにかく「タンパク質と鉄」不足を解消しなければならないと書いておられるので、やれやれと一息ついた感じだ。
今後、「フェリチン」という鉄貯蔵タンパクの値を「100ng/g」にすることを目標に服用を続けていくことになる。
藤川先生の著書やブログには、「フェリチン値」を測定できる医療機関が紹介されているが、その中に、気軽に行けそうなところは、残念ながらなかった。
それでも、時間を見つけては、地道に探している内に、やや遠方にはなるが(車で3時間ほどか?)、「栄養療法」を実践している病院を発見。
「毛髪ミネラル検査」も「遅延型アレルギー検査」も実施していると、ホームページには記載があった。
かなり、気になる。
この際、こうした病院にきちんとかかるのも手かなと考えるようになったある日。
思いもかけず、身近なところで「フェリチン」を測ってもらえることになった。
こちらについては、また改めて記事にできればと思う。
●「鉄」サプリメント摂取における注意点
①使用するなら、吸収のよい「キレート鉄」が望ましい。
「ヘム鉄」がよいとの情報も目にするが、藤川先生は推奨されていない。
②ビタミンEは、鉄の吸収を阻害するので、同時摂取は避け、8時間以上間隔をあける必要がある。
③鉄は「タンニン」とも相性が悪く、「コーヒー」や「お茶(麦茶を除く)」との同時摂取は避ける。
④鉄はビタミンCとの同時摂取が望ましい。ビタミンCは、
鉄の吸収を高め、
鉄による便秘を和らげてくれる。
⑤鉄は空腹時に摂取するとムカムカする。食事と一緒に摂る方がよいと思われる。
⑥便が黒っぽくなることがあるので、子どもには「異常ではない」と予め伝えておいた方がよい。
●現在の子ども(年長児、体重約20kg)の状況のまとめ
・ホエイプロテイン(無添加)︰朝夕食時各10g(1日20g)
・鉄︰夕食時に72mg(now foodsのDouble Strength Iron 36mg×2)
・ビタミンC︰朝昼夕食時各1000mg(1日3000mg、SOLARAYのSuper Bio Vitamin Cとnow foodsのC-500)
ただし、現在、一時的にMax容量の5000mg/dayとなっている。
・ナイアシンアミド︰朝夕食時各500mg(1日1000mg、SOLARAYのNiacinamide 500mg、まそらのみ服用)
・ビタミンBコンプレックス50︰朝夕食時各1カプセル(1日2カプセル、SOLARAYのB-Complex 50)
・レシチン︰朝夕食時各1200mg(1日2400mg、now foodsのNon-GMO Lecithin 1200mg)をなんとかかんとか開始。
・米(炊飯したもの)︰朝夕食時各120g→90g
・牛乳︰朝夕食時各120g→40g
・ヨーグルト︰夕食時40g→朝夕食時各25g
・あまに油︰夕食時6g
・オリゴ糖:朝夕食時各2~3g
・バター︰積極使用中
・ぬちまーす(マグネシウム含量の多い塩)︰炊飯時(5合)に小さじ1/3の量を混ぜて使用中
その他
・鉄製フライパンの使用継続中
●現在の私の状況のまとめ
前回のブログUP時と変わらず
・ホエイプロテイン︰昼夕食時各35g(1日70g)
・鉄︰昼1錠(27mg)+チュアブル24mg(おやつにサプリZoo、子どもが食べなかった分を消費中)
・ビタミンC︰昼夕食時各2000mg(1日4000mg)
・ナイアシンアミド︰昼夕食時各500mg(1日1000mg)
・ビタミンBコンプレックス50︰昼夕食時各1錠(1日2錠)
・ω3︰夕食時1粒
・レシチン:昼夕食時各1200mg(1日2400mg)
次はいよいよ、ビタミンEか、それもとベンフォチアミンか・・・
顔のシワはなくならないが、お肌はつるつるだ。入浴時に驚くことが多い。
紫外線を浴びながら、子どもたちを毎日走らせている。
日焼け止め?
そんなものも、世の中にはありましたね。。。
しかし、塗っている時間も、洗い落とす時間もない。ついでにお金もない。
さすがに、一時、肌はごわついていたが、最近なぜか復活。
すごいね、プロテイン、その他もろもろ・・・。
そうそう、昨日、白髪を1本発見してしまった。
多少なりともショックを受ける。
ついに、そんなお歳頃になってきましたか・・・。
これも、プロテインやら何やらが解決してくれたらいいのに。。。
●藤川徳美先生のブログより、参考になる記事をご紹介
電子伝達系には鉄が必須
ミトコンドリア内の好気性解糖はクエン酸回路→電子伝達系と進み、ATPを産生します
ミトコンドリア膜の電子伝達系には鉄が必要です
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2011/20110613-1.html
貯蔵鉄のフェリチン、理想値は100~300
男性の99.9%はフェリチン100以上です
50歳以上の女性の80%はフェリチン100以上です
しかし、15-50歳女性の80%はフェリチン30以下の鉄不足、40%はフェリチン10以下の深刻な鉄不足です
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/733178796798447?pnref=story
鉄不足だと電子伝達系の機能が低下し、十分なATPが産生できません
鉄不足の人はどんなに暑くても汗をかけません
つまり、ATPが作れず代謝が落ちている状態です
鉄不足の人が糖質制限/ケトン食をしても代謝がスムースに進まない可能性が高いと思われます
”糖質制限しても効果がよくわからない”と言われます
まず、鉄剤+動物性タンパク摂取でフェリチン値を上げる必要があります
しかしこれが至難の業、30以上にするには大変なのです
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/704293756353618
元記事はこちら
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/766968150086178
より。
自閉症スペクトラムはなぜ男の子に多いのか? | 精神科医こてつ名誉院長のブログ
鉄(Fe)について、基礎的な知識、治療の実際、臨床症状 | 精神科医こてつ名誉院長のブログ
鉄は神経伝達物質を作る酵素 | 精神科医こてつ名誉院長のブログ
●iHerb
iHerbでは、本当にたくさんのサプリメントを購入している。
ただ、種類がありすぎて検索するのが大変に感じる。
ビタミンE200IUを検索しているのに、ビタミンE400やE1000はもちろんのこと、AやDまでヒットしてくる。
やめて〜!
と思う。。。
ところで、iHerbでのサプリメント購入の際には、
「プロモコード」欄に、
CBU6939
の紹介コードを入力すると5%の割引になるようだ。
よろしければ。