「ヨーグルトメーカー」で、我が家もついにR-1デビュー

●ありがちな記事になるのだが・・・

随分前になってしまったが、昨年9月、増税前の駆け込み購入に乗っかり、ついに購入してしまった。
アイリスオーヤマのヨーグルトメーカー(IYM‐014)だ。

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ヨーグルトを自作するにあたって重視したのは、とにもかくにも衛生面だ。子どもが口にするものには気を遣う。雑菌の混入は最少限に抑えたい。

ヨーグルトの作成方法はもちろん「取り扱い説明書」に記載されている。
しかし、どうすればより衛生的に作成することができるかを検討する。

ヨーグルトを作る乳酸菌は、グルコースを分解して「乳酸」を生成する。
ちなみに、乳酸発酵の反応式は下記の通りだ。

 

C6H12O6(グルコース)→2C3H6O3(乳酸)+47kcal

 

牛乳内に、この「乳酸」が作られ、牛乳のpHが酸性に傾いてくれば、雑菌は増殖しにくくなる。問題は、「乳酸」が作られるまでの時間をどうしのぐかだ。
そのために、何をするのかということなのだが、今回、調べつつ、下記のような方法をとった。


●可能な限り衛生的に作るために

①手をきれいに洗い、アルコール消毒する
これは、大前提だ。

②ヨーグルトを入れる前に、牛乳の温度を上げておく
「乳酸菌」が増殖しやすい温度に最初からしておくと、速やかに「乳酸」が作られ、雑菌の増殖を抑えられるはずだ。
電子レンジで未開封の牛乳パックをそのまま温める。
まずは40秒ほど加熱。電子レンジから取り出して振り、加熱むらをなくす。次いで、20秒加熱しては振るという作業を数回実施。
牛乳パックがほんのり温かくなったところで終了とした。
電子レンジを使って温めた方が、「ヨーグルトメーカー」で温めるよりもはるかに速く温められるのではないかと推察する。

③余計な器具を使わないために、ドリンクタイプを使用
通常のヨーグルトを種菌として使う場合、スプーンなどで容器から掻き出さなければならない。しかも、牛乳の中で、ヨーグルトが均一に混ざるよう、柄の長いマドラーなどで掻き回す必要がある。
こうした作業は、いくら加熱殺菌した器具を使っても雑菌混入のリスクがどうしても高まってしまう。
なので、ドリンクタイプのR-1を使用することにした。温めた牛乳パックの片側だけを、縁に手が触れないように注意して開封する。100mlの牛乳を他の容器に取り出した後、パックの口に触れないようドリンクタイプのR-1を全量注ぎ入れる。そして、口を清潔な指で挟んで振り混ぜた。

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私としては、①~③の方法で作成するのが、雑菌の混入及び増殖を抑える上で、ベターな方法だと思うが、もっとよい方法もあるかもしれない。

ただ、自分が食べるために作るなら、ここまでの手間はかけない。昔の人が、そこまで衛生的に作業したとは思えないからだ。以前、自分用にヨーグルトメーカーを使わずに自作したときには、もっと雑に作業したが、問題のない出来だった。

 

●お味は?

夜の9時半頃に「おまかせモード」でセットする。

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9時間後の朝6時半頃にタイマーがなって温めは終了した。
そのまま、冷蔵庫へ。
その日の夜、早速子どもたちといただく。

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気になるお味だが、初日はさほど酸っぱくもなく、まろやかだった。が、翌日になると少し酸味が増していた。
結局5日で食べきったが、その間、少しずつ酸味は強くなっていったように思う。
冷蔵庫内の低温下でも、「乳酸菌」は多少は発酵を続けるようだ。



●機能性は?

自作したR-1ヨーグルトだが・・・。

残念ながら、買ったものと同等の機能性は見込めないのではないかと思う。
菌には、それぞれに最適な培養条件があるはずで、ヨーグルトメーカーがR-1に最適な条件を作り出しているとは限らないし、使用する牛乳にしてもR-1に最適なものとは言えないはずだ。なので、機能性は買ってきたものより落ちてしまうに違いない。それでも、多少なりともEPS(多糖体)が生成されていると信じたいところだ。


●日持ちは?

気になるのが、日持ちだ。クリーンルームで作成したわけではないし、できたヨーグルトを牛乳パックから取り出す際に、スプーンを使うなどどうしても衛生的に作業できない。毎日味や匂いを確認しながら、5日で食べきることを目指した。


●自作すると、どれくらいお得なのか?

この辺りのスーパーでは、
ドリンクタイプのR-1(112ml)が135円。
1Lの牛乳が169円。実際に使用するのは900mlなので、152円。
なので、作成にかかる費用は、合計287円だ。
1012mlのR-1を購入するすると、単純計算で1,219円なので、自作した場合の方が932円お得ということになる。


●衛生面に配慮しながら、ヨーグルトを自作してみて

私は、夫が引くぐらい潔癖なようだ。自分でもきれい好きな方だとは思うが、夫からすれば病的なレベルらしい。

でも・・・、と思う。

肘までエタノールスプレーを擦り込んで、クリーンベンチに向かっていたこともあったいつぞやを思えば、今の私は随分「不衛生」に生きている。

基準をどこに置くかで、物の見方というのは随分変わる。「自分基準」を微調整しながら生きる。夫や周りがどう言おうが、私は私が信じることを頼りに生きていくのだ。

だが、何を信じるのか・・・。
これが、最近、結構難しい。。。