結構前の話になる。
昨年11月上旬のことだ。蜂蜜漬けにしようとカリンを購入した。まだ緑色だったので、黄色く熟すのを待っていたら、あっという間に12月も後半に入ってしまった。
カリンの蜂蜜漬けは、2018年の秋より、喘息持ちの双子弟、まそらのために作りはじめた。毎日ごく少量(2gほど)をヨーグルトにかけて双子たちに与える。とても少ない量なので、当然と言えば当然だが、喘息への効果を感じることはできない。
しかしながら、カリンも蜂蜜も決して悪いものではないと思うので、今季も、カリンの蜂蜜漬けを作ることにした。ただ、黄色くなるまで後もう少し待てればよかったとは思う。
ちなみに、蜂蜜というのは当然のことながら、花の咲いている期間にしか作られない。特に冬はミツバチの繁殖期でもあり、蜂蜜は作られないのだとか。7月初めはレンゲの蜂蜜がとれておいしいのだと知り、この時期にまた何か別のもので蜂蜜漬けを仕込むのもいいかもしれないと思う。
●カリンの蜂蜜漬け(2019年12月)
昨シーズンとさほど変わらないが、前回の反省を踏まえつつ記しておく。
☆必要なもの
・カリン(黄色く熟した物を2個 今回は種を除いて約670g)
黄色くなるまで1ヵ月ほど時間を要した。
今回のカリンは昨シーズンより小さく、質も少し劣るように感じた。2つのうち、1つは種が全くなかった。
・蜂蜜1㎏
・保存用の瓶
今回も900mlの保存瓶を2個使用した。
・お茶パック(4枚)
・リンゴ酢
冷蔵庫保管しない場合に。
☆準備
①保存瓶の殺菌。
保存瓶を洗って乾かす。乾いたらウイスキーで殺菌。乾いたらふたを閉めておく。
②固まった蜂蜜を加熱。
前回、白濁し固まっていたことを踏まえ、蜂蜜は作業開始前にお湯につけて、液状に戻しておく。
③使用するものを熱湯消毒(包丁・まな板など)。
④カリンを洗って乾かす。乾いたら熱湯をかけて乾かす。
☆カリンを蜂蜜に漬ける
①カリンを皮ごと切る。
瓶に入れにくかったという昨シーズンの反省を踏まえ、今回はカリンを小さめにカットする。
1~1.5㎝ほどの幅で、くし型にカットし、更にそれを小さく切る。
カリンは、カボチャほどではないが、かなり硬い。包丁の扱いは慎重に。
今回、カリンの量を前回より意識的に少なくした。量が多いと、蜂蜜が薄まりすぎて、衛生的に保管することが難しくなると思われたためだ。
②種を茶葉用の小袋に入れる。
種は2重にしてお茶パックに入れる。昨シーズン、瓶を振って、蜂蜜を混ぜているうちに、お茶パックから種が出てきてしまったためだ。
③ ①②を保存瓶に入れて、蜂蜜を注ぐ。
リンゴ酢を入れるなら、この段階かと思われる。
④瓶を振って、カリンと蜂蜜をなじませる。
⑤冷蔵庫へ。
⑥しばらくの間、1日1回瓶を振って蜂蜜を混ぜる。
カリンから出た液が上部に浮いてくると、液部分は浸透圧が低いため、殺菌力がなく、カビなどが生える。これを防ぐために、蜂蜜とカリンの液をしっかり混ぜ合わせ、濃度を一定に保つようにしておく。
⑦しばらくの間、1日1回、瓶のふたをゆるめてガスを抜く。
リンゴ酢を入れた場合は必要ない、はず。
蜂蜜中の菌類が発酵を始めると、二酸化炭素が発生する。 そうすると、瓶内の気体が増加して、瓶が割れる恐れがある。
冷蔵庫保管でも、最初の内はガスが発生しているようだった。
[32日目のカリン]
⑧カリンが茶色くなり、薄っぺらくなったら完成。
2ヵ月くらいはかかるだろうか。 使いやすいように、蜂蜜のみ保存瓶から他の容器に移す。
今回はここまで。 保存瓶から移す時期にきたら、また追記したい。