子どもの発達障害改善のために、家庭で取り組んでいること

子どもの発達障害が明らかになってから、書籍を読んだり、病院を受診したりと、情報を得たり、助言を頂いたりすることが増えた。きっと多くの保護者の方も同じなのではないかと思う。

 

医療機関などから頂くアドバイスの数々は、子どもの特性に合わせてのものになるのだが、入り乱れる情報を精査し、日常生活に取り入れていくのはなかなか大変なことだ。迷路に迷い込んだような気になることも時にはある。

 

「改善によい」とされている事柄の全てを実践することはできないが、現在、私なりに取り組んでいることがいくつかある。

それらを、以下にまとめておく。

 

●取り組んでいること

①澤口式育脳法の数字カード法

我が家の双子たちは、2019年6月に「人間性脳科学研究所」の澤口俊之先生の「教育相談」を受けた。その際、「数字カード法」に取り組むようアドバイスされたため、11月より、取り組みを開始している。

 

「数字カード法」は、澤口先生が開発された育脳法だ。ワーキングメモリを鍛えるためのトレーニングで、1~9までの数字が書かれた9枚のカードを用いて行う。

実施の仕方にはコツがあり、澤口先生より直接にご教示いただくより他はない。教えていただいても、これでよいのか迷うくらいだ。

 

まそらの場合は2枚から始めて、3ヵ月目の現在、5枚に取り組んでいる。

「数字カード法」については、取り組み終了後に改めて記事にしたいと考えている。

 

②数字の読み書き

こちらは、同じく澤口俊之先生の「教育相談」にてアドバイスされたため取り組んでいる。

「数字カード」を用いてのトレーニングに取り組む上で、「数の理解」と、「数字の読み書き」が必要となるためだ。

 

「数の理解」と「数字を読む」ことについては、既に習得済みだが、「数字を書く」ことについては、双子弟、まそらがまだできるようになっていない。 まそらは、毎朝、長いと40分程かけて「数字を書く」ことに取り組んできた。決して上手とは言えないが、5分程でそこそこの「数字」を書く兄まひろとは大違いだ。取り組みを始めて約半年が経過した現在、ようやく15分ほどで書けるようになってきた。

 

この件については、また別の記事に詳述したいと考えている。

 

③絵本の読み聞かせ

可能な限り、毎晩、就寝前に読み聞かせを行う。6月下旬から初めて、図書館から借りた絵本は166冊になる。ただし、読まずに返却した絵本や、複数回借りた絵本もある。1週間あたりに借りる絵本の冊数はまだ試行錯誤中だ。

 

絵を見せないで聞かせるだけにした方がよいとの話を聞いたが、これはなかなか困難だ。どうやっても子どもたちは絵を見たがるのだ。 読み聞かせの途中や後に、可能な範囲で、内容の確認をすることもある。

 

ただ、このところ、「数字カード法」の取り組みに時間がとられ、読み聞かせができない日も多い。

 

④乾布摩擦

8月の診察にて、まそらの「頭の打ちつけ」について相談した。その際、医師より、マッサージなどの刺激を与えるようにアドバイスを頂いた。

極力毎朝、登園前のお着替えの際に、ハンドタオルで全身をゴシゴシしてやる。強さの加減が今ひとつわからない。

 

余談になるが、何年も前のことで、まだ独身だった頃、その筋に明るい知人が乾布摩擦について話されていたことを思い出した。

 

「乾布摩擦を幼少期にしていた子どもは、なぜだかわからないが学力が高い」

 

知人は、理由がわからないとおっしゃりつつも、持論を展開された。

「皮膚は受精卵の外胚葉から分化していく。外胚葉から分化していく器官には、他に「脳・神経・目」などがあるのだが、皮膚を刺激することが、同じ細胞群に由来する脳に何らかの影響を及ぼすのではないか?故に、乾布摩擦をする子どもは知能が統計的に高くなるのではないか?」

というものだ。

なるほどと思う。そういうことも、あるのかもしれない。

 

⑤キャッチボール

朝、登園直前に、室内で、出発時間ぎりぎりまで取り組む。回数は多くても1人20回、時間にして5分が限度だ。「数字カード法」に取り組むようになってからは、時間を捻出することが困難になり、現在はできない日も多い。

 

このキャッチボールについては、兄、まひろは、そこそこできる。が、やはり、弟、まそらは、まひろと比べるとできない。まひろが7~8割がたキャッチできるのに対し、まそらは5割程度だろうか。

 

スマホの使用禁止

スマホは、1、2歳頃から見せていたが、きっぱりとやめた。触らせることも、見せることもない。親が見ているのをうっかり見られてしまうことは、たまにはあるのだが・・・。

 

⑦箸の使用

自分で食事を食べないまそら。しかしながら、とにかく朝夕食にて、何か最低1品だけは自分で食べさせるようにしている。だが、テーブルにお料理を置いておいただけでは食べてはくれない。彼に、1回1回箸を持たせ、お皿を口元に持っていく。そこまでしてようやく箸でお料理を口にかき込むような状況だ。しかし、そうやってでも、自分でさせなけばどうにもならない。

目下、お料理が箸でつまみやすいように工夫を重ねている。

 

⑧魚を食べる頻度を増やす

私は魚料理が苦手で、以前は、夕食に月に5回も出さなかったと思われる。魚というのは、値段がお肉と比べて高めで、骨の処理も面倒だ。故に、「DHA」のことは頭にありつつも、なかなか手が出せずにいた。

 

が、子どもたちが4歳になってから、一念発起し、土日の夕食は基本的に「魚料理」を出すことにしている。土日は、夕食時に夫がいて、子どもの世話をしてくれることが大きい。夫自身が苦手な私に代わり、魚を焼いてくれることも結構ある。

土日に加え、平日の夕食において「魚料理」を週に1回出すことも目標にしている。

 

従って、現在、我が家の夕食は、週に、豚肉が2日、鶏肉が2日、魚肉が3日という割合になっている。

魚は「DHA」的に「青魚」を使いたいのと、私にとっての調理のしやすさの点で、サバを買うことが多い。

 

⑨玄米ご飯

スローカーボという点と、栄養価の面から、玄米ご飯を朝食に取り入れるようになった。玄米ご飯を60gと発芽玄米入りの白米ご飯を60g与えている。

 

我が家の定番朝ご飯

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[左のプレート]

左上から:卵(1個)、ピーマン(1/2個)の炒め煮、海苔(1枚)、玄米ご飯(60g)、発芽玄米入りの白米(60g)、ジャガイモ(70g) 

[右の容器]

煮物(人参、大根、しめじ、白菜、昆布、乾燥ごぼう:85g)

牛乳(140ml)

 

亜麻仁油

「オメガ3」を摂取させるため、最近ようやく食事に取り入れるようになった。毎日、ヨーグルトにかけて与えている。

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⑪昆布(発達障害はさほど意識していないが)

なかなか「海藻」を日々の食卓に取り入れられずにいた我が家。せいぜい朝食に海苔を1枚出す程度だったのだが、ここ最近、「昆布」を毎日食べる「煮物」に加えるようになった。

「昆布」に含まれる「ヨウ素」は、子どもの成長には欠かせない物質なのだが、過剰摂取には注意が必要なようだ。

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余談だが、「昆布」は親である私も、意識して積極的に摂取するようになった。食べ始めて2週間ほどが経過した頃のことだ。乾燥してパサパサだった髪がつるつるに。お肌も何だかんだつるつるに。生活において、「昆布」以外に変化はない。なので、きっと「昆布効果」なのだと思う。すごいな、「昆布」。

 

⑫クイックカーボとトランス脂肪酸を極力排除

主に、甘いお菓子類やジュース類を日常生活には取り入れないようにしている。ただ、たまの楽しみや、ご褒美、体調不良時の利用などまでは排除していない。

 

 

●取り組みたいが、できずにいること

①背中クイズ

発達の専門医より、「集中力」をつけるために取り組むとよいと言われた。

例えばじゃんけん。子どもの背中に「チョキ」の指をあてて、何の形か答えさせる。他に、数字や平仮名を背中に書いて実施してもよい。

しかし、上述した「数字の読み書き」、「絵本の読み聞かせ」、「乾布摩擦」、「キャッチボール」などで、もう使える時間は使いつくしてしまっているのが実状だ。

 

②袋の中身当て

こちらも専門医より取り組むよう言われた。おもちゃなどを入れた袋の中に手を入れて、何が入っているかを当てさせる取り組みだ。「集中力」をつけるのに有効とのこと。この取り組みは療育施設でもしばしば行われていた。

 

③ピアノ

教室の先生からは、家庭で練習する必要はまだないと言われているが、毎日するにこしたことはないと思う。しかし、時間がなかなか捻出できない。

 

④外で走る

「走る」という行為は、知能を高めるらしい。こちらは、天気や天候に左右され、雨の日や暑い日は取り組みが困難だ。時間の確保も難しい。

 

⑤折り紙

指先のトレーニングにと思うが・・・、取り組めない。

 

 

 

以上、我が家の取り組みについて記した。

サラリーマンの自己啓発ように、「隙間時間」を探しては活用し、なんとかこなす日々だ。きっと、どのご家庭でもそうなのだろうと思う。

上記の他に、漠然と頭の中で取り組みたいと考えていることもあるが、まずは最も時間が取られ、かつ、制限時間(最長3ヵ月)のある「数字カード法」を優先したいと思っている。それが終われば、次の事項を進めていきたい。

 

発達障害児の育児・・・。

親自身の気力、体力、経済力に加え、情報収集能力と情報を精査する知力、そして時間が必要だ。この子たちの障害の「改善」は、私自身がどれだけやれるかにかかっているのだといつも思う。常に常に、漬け物石が肩に乗っているようだ。ずっしりしている。

我ながら疑問に思う。
毎日、毎日、疲労困憊となりながらも、いったい何が、(元来怠け者の)私を頑張らせ続けるのだろう?
愛か?義務感か?責任感か?
子どもというのは・・・、謎の生き物だ。