双子育児 あって良かったものと、なくても良かったもの

双子を妊娠すると、あれこれすべて2つずつ用意しなければならないとつい考えてしまう。さらには、双子ならではのグッズもあれこれ必要なのではないかと思ってしまう。

 

双子妊娠の場合、切迫早産で入院することになりやすい。私は234日目で入院し、お腹の張りを抑えるためのウテメリン点滴を24時間受けることになった。点滴生活は予定帝王切開で出産するまで続いた。

入院中は、基本的にベッドでずっと横になっていなければならない。起きていいのはお手洗いに行くときと、週3回のシャワーのときだけだ。

 

退院したのは、出産の2週間後。3ヵ月以上の入院となった。なので、出産・育児に向けては早目の準備が必要だと思う。

 

つい、あれこれ買ってしまいそうになる双子育児。実際のところはどうなのか、我が家の場合を紹介する。

 

 

●あって良かったもの

☆あんしん窓ストッパー(西松屋

窓を開閉する際、ロックを解除するところは見せないようにしていた。しかし、2歳頃だろうか。窓のロックで遊んでいるうちに、彼らは解除の仕方を覚えてしまった。当然、窓も開けるようになる。そこで、ベランダに出て、転落したりすることがないよう「あんしん窓ストッパー」を買った。羽のような形状をしている。羽を窓にそわせて広げた状態にしておくと、窓は自由に開けることができる。羽を立てておくと、決めた幅しか窓は開けられなくなる。子どもが抜け出せない幅で取り付けておけば、換気のためなど、少し窓を開けて置きたい場合も安心だ。

 

☆サークル

何をするかわからないので、つかまり立ちを始めると目が離せない。つまりはお手洗いにも行けなくなる。我が家はサークルを2セット購入し、広めに使用した。

 

☆プラスチック製の哺乳瓶

プラスチックの哺乳瓶は軽くて、自立飲みをさせる際に使い勝手が良かった。外出の際にも軽いと楽だ。割れる心配もそんなにない。外出時は、必要量の粉ミルクを袋に入れて、保温できる水筒に70℃以上のお湯を入れて出かけた。

※自立飲み:1人に母乳を飲ませている間、もう1人は粉ミルクで作ったミルクを飲ませる。授乳クッションなどに頭を乗せてやり、哺乳瓶をくわえさせる。哺乳瓶が倒れないようにタオルなどで支える。

 

☆ガラス製の哺乳瓶

ガラスの哺乳瓶は、できたミルクを冷ましやすく、使い勝手が良かった。特に冬は水道の流水ですぐに冷める。双子育児はひどい睡眠不足に陥る。時短の工夫が欠かせない。

 

☆圧力鍋

離乳食が始まると何でも2人分作らないといけない。コトコト長時間かけて野菜や肉を茹でるより、圧力鍋で数分加圧する方が圧倒的に速い。ただし、調理終了後に、灰汁を抜くために、沸騰させる手間が生じる。

 

☆おもちゃは基本的に同じものを2つ、ときに3

おもちゃは、小さい頃は1つのものを順番に使うなどということはできない。取り合いになって、煩わしい。基本的に何でも2つ与えることになった。しかし、ときに、パワーのある方が2つとも独占してしまうことがある。なので、3つ購入したおもちゃもあった。

 

アイリスオーヤマのエアリー敷布団

普通の敷布団が子どもの汗でカビたので、エアリー敷布団を買った。袋で売られている乾麺のような見た目だ、細いビニールが麺のように絡まり合っていて、通気性は抜群だ。しかも簡単に洗える。バスルームでシャワーの水をザーッとかけるだけだ。3つに分かれているので、1つずつ洗うことができる。なので、嘔吐したり、おしっこがもれたりしても、すぐに洗えて衛生的だ。ダニの増殖も少ない。硬いので、子どもが窒息する心配もない。

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●なくても良かったもの

☆ベビーベッド

アパート暮らしなので、2つもベッドを置くことは不可能だ。大人用の敷き布団を購入し、横向きにして双子を寝かせた。

しかし、問題があった。身動き1つせず、じっと寝ている双子兄、まひろ。彼は汗かきだった。布団に使用していたシーツは上からかぶせるタイプで長らく気づかなかったのだが、あるとき布団をめくると、まそらの頭の下あたりの絨毯がカビていた。当然布団の下側にもカビが見られた。布団を買い替えることになる。

 

☆双子用母子手帳ケース

母子手帳を持って出かけるのは、病院受診か乳幼児健診のときくらいだと思う。双子を連れての外出はただでさえ荷物が多い。そして、子どもが歩けないときは抱っこにおんぶ、歩けるようになると、動き回らないように手をつなぐことになり、両手をなかなか自由には使えない。そんな中、スピーディーにバッグから母子手帳を出して、相手に渡さなければならない。にもかかわらず、ごそごそとオムツやらお尻拭きやら飲み物やらでごった返した(私だけか?)バッグをあさって母子手帳を探すことになる。ケースなんかに入れていたら、さらにかさが増え、開けて母子手帳を取り出すという手間も増える。私は今でもお弁当箱に使うバンドで2冊の母子手帳お薬手帳をまとめて持ち歩いている。

 

☆双子用ベビーカー

双子用ベビーカーは横型と縦型があるが、いずれにせよ、どちらも大きい。置く場所もなければ、軽自動車には乗せられそうもない。特に、横型はスーパーのレジを通れないのではないかと推察する。1人用のベビーカーに1人を乗せ、もう1人はおんぶしていた。

 

☆オムツ専用ゴミ箱

使用済みオムツを11つ個別に密封して捨てられるようになっているゴミ箱を購入した。匂いを防止できる優れものだ。が、居住地域のゴミの分別においては、結局、密封したオムツをわざわざ袋から出して、燃えるゴミの袋に入れ直して捨てなければならず、手間だった。しかも、オムツは毎日大量に使用する。ゴミ箱はすぐに一杯になってしまって追いつかない。数回使用したのみで終わってしまった。

 

☆たくさんの服

双子育児においては、洗濯物はためていられない。2日分の洗濯物なんて、干すのが嫌になってしまうくらいの量だ。こまめに洗った方が結局は楽だと思う。なので、服はそんなにいらない。シャツでもパンツでも、4着プラス不測の事態分(吐いた・ウンチが漏れたなど)の数枚で足りると思う。肌着やスタイをたくさん買ったりしたが、使わなかったものも多い。もったいなかった。

 

☆搾乳機

双子育児が過酷だからか、母乳はあっという間に(生後5ヵ月くらいか?)出なくなった。結局1度も使わなかった。たくさん出ることが判明してから購入した方がよいと思う。

 

☆炊飯器で、親のご飯と一緒に離乳食のおかゆが作れるカップ

最初は、炊いたお米からおかゆを作っていたのだが、結構手間だった。そこで、炊飯器で親のご飯と一緒におかゆを作ることができるカップを使うようになった。内釜に親の分の米を普通に用意し、その上に、子ども用の米と水とを入れたカップを置いて、同時に炊飯するというものだ。しかし、すぐに、双子には量が不足するようになった。1日に何度も炊飯するなら足りるかもしれないが、そんな家庭はあまりないのではないだろうか。炊飯器のおかゆモードでおかゆを作り、小分けにして冷凍した方が何かと便利だった。

 

☆おくるみ

双子育児は過酷だ。外に頻繁に出かけるような余裕はないと思う。おくるみは張り切って購入したが、退院時の1回しか使わなかった。

 

●双子育児は試行錯誤

何が必要で何が不要かは、家庭によって異なる部分もあるかと思う。男の子か女の子かで違ってくることもあるかもしれない。さらには持病のあるなしや、祖父母との同居の有無。持ち家か賃貸か・・・。

大変な双子育児の負荷を少しでも軽減できるよう、自分に適したやり方を見つけ、必要なものをそろえていくのが一番だと思う。