初めて、「玄米」を炊く。子どもたちの反応はいかに?

平素、子どもには「発芽玄米」を白米に1割混ぜて炊いている。

「玄米」より食べやすく、白米より栄養価が高いというのが「発芽玄米」を混ぜる理由ではあるが、それ以上に重視していることがある。それは、「発芽玄米」が白米より、消化吸収に時間を要するということだ。

 

脳というのはグルコースのみをエネルギー源として利用する器官だ。従って、摂取された糖質が速やかに消化吸収されてしまうと、次の食事まで糖質が不足しかねない。

一方、「玄米」や「発芽玄米」は、消化吸収がゆっくりなので、少しずつかつ長時間にわたって、脳にグルコースが供給され続ける。

「玄米」や「発芽玄米」は、栄養面だけではなく、スローカーボとして脳にもよいのだ。

 

自閉症スペクトラム障害」の双子弟まそらは、脳に問題があるわけであり、極力脳によい食事を考えることになる。

故に、我が家では「発芽玄米」を2歳の終わり頃から白米に混ぜ始め、その量を徐々に増やしてきた。

 

そして、現在、もう少し量を増やしたいと考えるようになった。が、「発芽玄米」は結構お値段が高い。すべてを「発芽玄米」にするのは我が家の家計では現実的ではない。

 

そこで、検討したのが、「胚芽米」と「分づき米」だ。

「胚芽米」は、栄養価の高い「胚芽」を残し、ぬか部分が除去されている米だ。 「分づき米」は、7分づき、5分づき、3分づきとあり、数字が高くなるほど精米の度合いが白米に近づいていく。なので、分づき米は、精米の度合いにより、「胚芽」もぬかも均等に削り取られ、「胚芽」が100%残ることはない。

 

ならば、「胚芽米」がぬかがなくて、「玄米」より食べやすく、栄養も維持されていてよいのでは?ということになる。

しかし、「胚芽米」を入手しようにも近隣のスーパーでは見かけない。

そこで、お米屋さんへ行ってみる。残念ながら、そのお店では「胚芽米」は扱っていないとのことだった。

 

更には、お店の方から、

「「7分づき」なら、「胚芽」がそれなりに残りますが、研ぐととれてしまいますよ。栄養面で言うなら、ギャバとかぬか部分にありますし・・・、やはり玄米です。」

と言われる。

 

うーん・・・、と思っていると、

「炊飯器の性能が向上し、玄米も随分おいしく炊けるようになりましたよ。試しに5kgの玄米を買われては?」

と勧められ、購入してみた。

 

ちなみに、「玄米」と「発芽玄米」では栄養価が異なる。

「発芽玄米」は発芽に際して減少してしまう成分があるが、逆に「玄米」より高まる成分もあるようだ。となると、どちらも捨てがたく感じてしまう。

 

ところで、私は今まで「玄米」100%のご飯を食べたことがない。そんな私の「玄米」に対する勝手なイメージは、

・ボソボソしている

・かたい

に尽きる。

 

まずは自分が食べてみようと、ネットで「玄米」の炊飯の仕方を調べて炊く。まずは1合からだ。

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「玄米」に水を注ぎ、軽くかき混ぜて捨てること2回。次いで、水を注ぎ、両手で「玄米」をこすり合わせるようにして数回洗う。

炊飯器の釜の「玄米」の目盛りに合わせて水を入れ、「玄米モード」で予約炊飯した。ちなみに「玄米」は6時間ほど水に浸け置かなければならないようだ。

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ちょうどお昼の12時に、19時半に炊き上がるように予約する。18時半前には炊飯が始まっていたので、炊くには1時間以上要することになる。炊いている途中は、ややくさい匂いが漂ったが、夫は平気な様子だった。

 

炊き上がったところで、早速頂いてみる。

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思っていたよりおいしい。かたくもないし、ボソボソもしていない。少し口に繊維的な食感が残るが、さほど気にはならない。しかし、夫は口に合わないようで、ひと口でやめた。

 

肝心の子どもたちの反応はどうか・・・。

翌日、まずは、食卓に出す前に、

「特別なお米を炊いたよ。色も黄色ですごいよ。スーパーでは買えない珍しいお米なんだよ!」

と、特別感をあおっておく。そして、3口分ほどお皿に入れてやった。

 

まず、双子兄、まひろ。

こちらは、食べられないというほどではないが、おいしいとも思わないようだ。少し曇った表情をしていて、「おかわり」などと言われることはなかった。

 

そして、双子弟、まそら。

彼は好みに合ったようで、喜んで食べた。ニコニコしながら、「もっとちょうだい」と言ってくる。

 

よし!と、思う。気に入ってくれてよかった~。

ただ、玄米100%のご飯は、子どもたちにはまだ無理があるように感じる。なので、朝食時、普段の「発芽玄米」入りのご飯と「玄米」ご飯を半分ずつにして出すところから始めてみることにした。毎朝は無理かもしれないが・・・。