双子と外食に出かけるときは・・・

双子たちが生まれたばかりの頃のことだ。

私は、育児で家にこもりっぱなし。身体は疲れ果て、何の楽しみもなかった。

私には、育児は修行か何かのように、ただただ苦しく、ハードなものだった。子どもがかわいいとか、そんなことを思うようなレベルでは全くなかったのだ。

 

 たまには、家から出て、おいしいものが食べたい・・・。

いつしかそう思うようになった。

 

●双子を連れての初めての外食

初めての外食は、生後8ヵ月の頃だ。

その頃は、子どもが発達障害だなんて知る由もなく、授乳に、離乳食にと追われ、疲労困憊となっていた。

 

そんな中、初めて双子と一緒に回転寿司のお店に行った。

レトルトの離乳食を持って行き、粉ミルクもお湯と一緒に持って行く。その他、オムツに、お尻拭きに、ガーゼタオルに、、、手口拭きも欠かせない。

 

回転寿司を選んだ理由は・・・、

①待たずに食べられる

②ぐずりだしたら、すぐに帰れる

の2点にある。

 

久しぶりのお寿司を、疲れて眠い身体で、子どもの相手をしつつ、バタバタと口に入れる。味とかもうよくわからない。

それでも、随分と気分転換になった。

 

そして、帰り。

双子弟、まそらが、重ねたお皿をなぎ倒した。ものすごい音と共に、お皿が床に散らばる。周囲からの視線が一斉に集まる。痛い。。。店員さんにも周囲のお客さんにも、ひたすら謝った。

 

そして、この日を境に、懲りることなく、我が家は双子たちを連れて少しずつ外食に出かけるようになった。

 

●子ども連れでの外食で、気をつけていること

①現在の大前提、双子たち(4歳)に、事前にしっかり注意をしておく

お店に入る前に、何度も言って聞かせる。

「店内を走り回らないこと」

「椅子に座っていること」

の2点だ。

2人に、「約束だよ!」と必ず約束を取りつける。 しかし、この約束が守られることは長らくなかった。年中さんも半分が終わろうかという今、何とかかんとか座っていられるようになった。

 

②今でも、「食べ放題」か「回転寿司」が主

我が家にとっては、「食べ放題」と「回転寿司」が行きやすいお店だ。

先述した通り、待たずにすぐに食べ始めることができ、グズり始めたら、さっさと帰ることができるのが大きな利点だ。

2人とも嫌いなものは頑として食べないので、食べられるものだけ選んで食べさせる。

ちなみに、離乳食期は、レトルトの離乳食を持ち込んでいた。

 

回転寿司のお店については、

あるお店のシャリは全く食べないとか、また別のお店の厚焼き玉子は全く食べないとか・・・2人それぞれに細かい好みがあって煩わしかった。

 

③「食べ放題」及び「回転寿司」以外のお店では、双子それぞれの好き嫌いに配慮

外食に際しては、2人とも野菜を全く食べない。

さらに、双子兄、まひろには色々と駄目なものがある。

麺類、丼物、オムライス、ハンバーグ・・・

こうしたものが、まひろは苦手で食べたがらない。

逆に、弟、まそらは、麺類とハンバーグが大好きだ。

2人の好き嫌いにより、お店選びが、やや難しくなる。

 

④時間帯をずらす 

ランチなら、開店直後の11時。夕食なら、早めの16時~17時頃に出かける。

騒ぐ上に、時間がかかるので、今でも、混み合う時間帯は避けるようにしている。

 

⑤テーブルの上を片付ける

メニューやスプーン・フォークなどの入ったカトラリーケース、調味料の類を手の届かないところへ片付ける。投げたり、落としたり・・・ろくなことにならない。

呼び出しボタンも必ず片付ける。片付けないと、何度も押して、その度に店員さんがやって来られるという事態に。申し訳なく、本当に恐縮してしまう。

その他、ガラスコップで運ばれてくる水は、割りかねないので断る。

 

●双子との外食の今昔

〈昔〉

昔というほど長くは生きていないが、以前は、落ち着いて食事を摂ることが全くできなかった。

子どもたちは、とにかくじっと座っていることができない。チェアベルトは必須アイテムだった。外食時はいつも、椅子にチェアベルトを取りつけて、勝手に降りないようにしていた。が、2歳頃になると抜け出す術を身につけ、チェアベルトは意味をなさなくなっていった。

 

食べ放題のお店での食事の流れは、、、

双子をチェアベルトを取り付けた椅子に座らせ、

テーブルの上のものを片付け、

飲み物を取りに行き、

子どもたちのお料理をまずは取ってきて、

親のどちらか1人が食べさせ始めて、

その間に、もう1人が自分たちのお料理を取ってきて、

次々食べたがる子どもたちの口に、お料理を運び続け、

落ち着いてきたら、やっと自分たちが食べ始める・・・

という感じだ。

 

この時点で、既に30分は経過している。

そして、子どもたちはすぐにお腹いっぱいになり、ウロウロしたがる。なだめたりすかしたり、持参したお菓子を与えたりして、バタバタと食べる。味わってなどいられなかった。

 

〈現在〉

うろうろするのは、かなり減った。随分と長い時間、我慢して座っていられるようになった。

しかし、相変わらず、野菜は食べない。

そして、お店によっては、「臭~い!」と大声で言うようになった。「臭い」の認識は、2人で一致せず、あるお店を兄、まそらが臭いと言っても、弟、まそらは平気だったりするし、その逆もある。子どもたちにとっての「臭いお店」は、今のところ3軒あり、行くことができない。

 

●今後の夢

子どもたちと、まだ、どうしても行けないお店がある。

それは、

①焼肉

お好み焼

のお店だ。

この2つのお店・・・。危険極まりない。危なすぎて、よくないことしか思い浮かばない。

家族で行けるようになるのは、いったいいつになるのだろうか?

しかし、考えてみたところで、いつになるかは、わからない。けれど、きっとその日はやってくる。2人はちゃんと成長する。そう信じて、その日が来るのを今は楽しみに待っている。