「澤口式育脳法(数字カード法)」の事前準備として、「数」と「数字」の習得に取り組む①

我が家には、4歳の双子がいる。双子の弟、まそらは、自閉症スペクトラム障害だ。

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月中旬に、まそらは澤口俊之先生の「教育相談」を受けた。その際、澤口先生より、秋から「数字カード法」に取り組むよう指示が出た。

そのため、「数」と、「数字」の読み書きを、秋までに習得させなければならなくなった。「19」までだ。
せっかくなので、双子兄、まひろにも取り組ませることにする。


この子たちに「数」なんて理解できるのだろうかと心配しながらも、6月下旬頃より、取り組みを開始した。
取り組むにあたっての第一の問題は、いつするのかということだ。我が家は常に時間に追われている。時間がひっ迫する理由は、私の料理をする時間が長いためと、まそらの食事に時間がかかりすぎるためだ。
もう、食事の時間に組み込むしかなかった。朝食と夕食開始後、しばらくして集中が切れて、遊び始めた頃に、「数」の練習をするようになった。

決して、長時間は取り組まない。長くても10分程度だ。「楽しくやる」ことが大事らしいので、飽き始めてきたら、きりのいいところでやめるようにした。

 


●「数」を理解する
まず、100円ショップにて、かわいいボタンを買ってきた。指先を使うトレーニング用として、以前にも買ったことはあるのだが、ほとんどがどこかに紛失してしまっていたので、今回新たにいくつか購入した。
ステンドグラス調のかわいいボタンだ。

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子どもたちの前に、例えば3つ出して、
「何個?」
と聞く。
ちなみに、15までは「いーち、にー、さーん・・・」のようには、数えさせない。ぱっと見て、判断するように言って聞かせる。

6」からは、「いっぱい」という認識でよいようで、「いーち、にー、さーん・・・」と「6」まで数えさせる。

片手に握って、ぱっと出すには、ボタンは私の手には少々大きい。おはじきの方がよかったかもと思うが、かわいいボタンなので、そのまま使い続けた。

双子兄、まひろは、22日程で、双子弟、まそらは、27日程で、できるようになり、今は「数」の取り組みはしていない。懸念していた程には苦労せず習得したように思う。

当初、ボタンは例え3個でも、2人とも「いーち、にー・・・」と数えたがった。それを「ダメ」だと伝え、数えさせないように意識した。

双子弟、まそらは、ボタンを全て裏向きにして並べてから、数えたがるので、無駄に時間がかかってイラつくこともあった。

ところで、人間の脳は、「15」までは瞬時に認識できるものらしい。それをわざわざ「いーち、にー、さーん・・・」と数えさせるのは、脳機能の低下を招くようだ。


●「数字」を読む
「数」の練習を始めた2日後、ボタンでの練習と並行して、「数字」を読む練習も始めた。
私が、紙に手書きで数字を書き、「これは何?」と聞く。
正解なら、書いた数字を丸で囲む。不正解なら、数字の上に斜線をひく。あやふやな感じで、かろうじて答えた場合は、数字を三角で囲むようにした。
子どもたちは、斜線や三角を書かれるのが嫌で、頑張るようになった。

手書きにこだわり、カードなとは使わない。きれいな字体で書かれていなくても、「2」は「2」だと認識できるようになければならない。なので、あえて、雑に「数字」を書いたりもした。

「数字」を「読む」ことについては、2人とも、「6」と「9」に苦戦した。混同してしまうのだ。

弟、まそらの方が、若干習得が早かったが、いずれにせよ、2人とも、7月上旬頃にだいたい読めるようになった。
ボタンを使っての「数」の理解と同様、思っていた程には苦労せずに習得した。

毎日やるというのは、大きなポイントだと感じる。療育施設でたまにするくらいでは全然習得できなかったが、家で毎日取り組むと早い。かける時間の絶対数が力を持つのだと思う。

次は、「数字」を「書く」練習が必要なのだが、こちらは現在も取り組みを継続しており、なかなか苦戦している。
「書く」ことについては、またの機会に別の記事に記したいと思う。

なお、「数」と「数字」の習得については、澤口俊之先生の著書である『発達障害の改善と予防』に記されている。
5発達障害を予防し脳を育成する年齢別育て方」の「4 4860か月」のヵ所が、随分参考になる。