双子、初めて「ヘルパンギーナ」にかかる

 

 

ヘルパンギーナ」・・・、南国の雰囲気漂う、植物の名前のような、お菓子の名前のような、なんとも不思議な響きのこの病気。今まで、名前は聞いたことがあったが、感染したことはなかった。
しかし、先日、ついに我が家はこの「ヘルパンギーナ」を経験することになった。

 

 

●まずは、双子弟、まそらの食欲不振から
我が家の4歳の双子弟、まそら。
朝、いま一つ食べが悪い。牛乳も少し残した。食が進まないのはいつものことだが、牛乳を残したりすることはあまりない。
そして、喉が痛いと言う。
何かな?と少し引っかかる。

数時間後、再度「喉は?」と聞くと、「治った」と言う。
しかし、昼食は、バナナを「お腹いっぱい」と言って、1本丸々残した。
やっぱり変だ。体調が悪いのでは?と疑念が深まる。

 

 

 

●そして、発熱
そうこうしているうちに、夕方になって発熱した。38.0℃だった。夕食は「喉が痛い」と言って、ほとんど食べなかった。

この日、病院は休みで、家庭で対処するしかない。
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時半には39.3。これはイカンと坐薬を入れた。
それでもたいして下がらなかった。

 

 

●病院へ
翌朝、普通に、風邪だと思って受診したが、医師より「ヘルパンギーナでしょう」と言われる。
「溶連菌も流行っているので」と喉に綿棒を入れての検査もあった。結果はマイナスだった。

 

 

●喉の周辺にポツポツが・・・
それまで、名前を聞くだけで、感染したことはなかったヘルパンギーナ
帰宅して、口の中を見ると、確かに、喉の周辺に赤いポツポツがあった。

痛いらしく、食事どころか、飲み物も嫌がる。それでも水分だけはと思い、カルピスをストローで少しずつ飲ませた。
熱は変わらす高く、16時前に坐薬を入れた。

更に、その翌日、相変わらず、食事を嫌がる。かろうじてプリンと大好きな納豆を食べた。
熱に関しては改善し、36.9℃まで下がる。口の中のポツポツも減少していた。
熱が下がると、元気だ。しかし、園は休む。

 

 

4日間で回復
結局、病院を4日連続受診した。
熱は3日程で下がり、普段通りの食事ができるようになるまでには、4日かかった。
咳症状がないので、喘息が出ず、比較的楽に、すぐに回復した印象だ。

 



●双子兄、まひろも感染
感染力の強い「ヘルパンギーナ」。予想された通り、兄、まひろにも感染した。
弟、まそらの発熱から3日後の朝、喉に少しポツポツが見られた。平熱で、食欲もあったが、病院に着いた時点で、38.3℃に上昇していた。
園に休むと連絡する。

こちらは、まそらより、症状が軽めで回復も早かった。

まそらが39℃を超えたのに対し、まひろは、38℃台で乗り切った。
そして、発熱した当日と翌日はしんどそうにしていたが、3日目にはいたって元気になった。
体力の差なのか、何なのか・・・。
ただ、口の中や喉が痛いらしく、食欲が戻ったのは、まそらと同じく4日後だった。
病院には、3日通った。


結局、2人とも同じ日付けで「登園許可」がおりた。
病院は、2人合わせて、5日連続の受診となった。随分、すんなり治った印象だ。いつもなら、もっと長く通院し、私も疲れ果ててしまうところだ。

 

 

 

ヘルパンギーナに感染して

ヘルパンギーナ」は、コクサッキーウィルスA群などに飛沫感染して発症する。高熱と、喉に痛みを伴う水疱や潰瘍ができるのが特徴のようだ。

 

今までで、子どもたちが体調を崩した際、口の中を気にすることはあまりなかった。しかし、今回のことで、口の中にも注意を向ける必要があるのだと知る。

 

ただ、前述した通り、高熱と喉の痛みがあっても、回復は早い。なので、体力の消耗もいつもより軽かった。

喘息持ちに、咳のある感染症がどれほど辛いかを、今回、いつもと違う視点から知ることになった。

 

2人が回復し、朝、登園すべく、走らせる車の中で思う。

やっと普通の生活に戻った・・・。

 

そして、同時に思う。

このただの「日常」は、決して当たり前のものではないのだと。

いつでも、簡単に崩れ去ってしまうのだと。

 

2人が後部座席で、笑ったり喧嘩をしたりして、騒いでいる。

この光景を、明日も見られるという保証はどこにもない。

いつでもそこにあるように感じる、ありふれた「日常」

しかし、それは、とてもとても大切で、かけがえのないものなのだ。

 

「今日1日の無事の始まりをありがとうございます。」

追い立てられるように過ぎゆく時間の中、何とはなしに、「感謝」の気持ちが生じる。

 

 

●余談:雨の日の受診
カエル君が車に・・・。
子どもを連れて、病院に向かうべく、車を出した。
出発してすぐ、フロントガラスごしに、小さなカエル君の姿を認めた。落ちてしまわないか気になりつつも、なかなか車を止めることができない。
結局、ずっと乗せたまま病院へ。無事に到着し、やれやれと思う。

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