食事を「ご褒美制」にしてみた

我が家には4歳になる双子がいる。
双子弟、まそらはとにかく食べるのが遅い。乳児の頃から遅い。
朝食は、大体1時間50分。夕食は1時間半程度かかる。

 

双子兄、まひろは、そんなに遅くなかったのに、このところ、まそらにひきずられるようにして、食べるのに時間がかかるようになってきた。

 

しかも、2人とも、自分で食べない。

まそらは、まったくその気がないし、まひろも「食べさせて~」とすぐに言ってくる。
しかし、園での給食は自分で食べているらしい。
何それーっ?と思う。

 

しばらく、私の感覚が鈍くなっており、食事に2時間かかろうとも、もう何も思わなくなっていた時期があった。
しかし、ふと思う。
2
時間あれば、何ができるだろう?
途端に、イライラしはじめる。

 

「はやく、はやく!」
「私の時間を返して!」

 

そんな折、タイミングよく、お土産に、高級お煎餅をいただいた。

子どもたちが食べたがっているのを利用する。
まひろなら可能だと思われる時間を設定してみた。40分間だ。

 

「はい。時計の長い針が2のところに来るまでに食べ終わったら、お煎餅を1枚まるまるあげます。それを過ぎると、半分にしまーす・・・。」

 

このところ、「数」と「数字」を覚えるべく、日々練習していたので、時計の時間を意識させるのは丁度よくもあった。

子どもたちは、がぜんやる気を出す。

 

〈その日の夕食〉
兄、まひろ
とにかく、お煎餅を食べたいまひろ。時計を頻繁に見ながら頑張る。結果、少し余裕を持って食べ終わった。
やったー!

 

弟、まそら
食に対しての意欲が今ひとつ乏しいまそら。それでも、食べたことのないお煎餅をどうしても食べたいようで、頑張る。ぎりぎりに食べ終わった。
なんだ、やればできるのか。

 

 

そして、翌日。

2人とも、頑張って食べるが、まそらが厳しくなってくる。

 

 

そして、そして、更にその翌日の朝食。
もう、だらけて効果が薄れる。
はあ~・・・、と思う。

 

それでも、まひろには、今でも、そこそこ「ご褒美効果」が持続している。すぐにボーッとするが、「○分までだよ!」というと、ハッとして食べ始める。時間内に食べ終わらないことも時にはあるが、概ね食べ終わることができるようになった。


しかし、そんな「ご褒美」も、食べ慣れてしまうと効力を失う。
今後、不健康でなく、かつ、魅力的な「ご褒美お菓子」を探すのに苦労しそうだ。
加えて、まそらには、いったいどうすればいいのか・・・。
細々しいが、悩みというものは、日々、本当に尽きることがない。