我が家には、発達障害の4歳の双子がいる。
今週の双子弟、まそらのリハビリ(ST)と双子兄、まひろの療育の様子は下記の通りだ。
●まそらのリハビリ「言語聴覚療法(ST)」(約40分間)
今回、まそらは、部屋に入りたがらず、廊下を走ってばかりいた。先生に抱きかかえられて入室。5分遅れての開始となった。入室後も、落ち着く気配はなく、「会話」をしてから、取り合えず、まそらの遊びたいおもちゃで遊ばせる。マグネットのお絵かきボードで遊ぶこと15分。ようやくリハビリの開始となった。
☆机上課題
・挨拶
「よろしくお願いします。」
・会話
先生が、まそらに質問する。
「お名前は?」
「何歳ですか?」
「男の子ですか?女の子ですか?」
今回、いつも答えられない「男の子ですか?」の質問に、「男の子です」と答えることができた。
・マグネットのお絵かきボード
マグネットペンで、自由にお絵かきをする他、三角形や円形のスタンプなどで形を転写して遊ぶ。平仮名などが書かれたシートもあり、そのシートをボード上に置き、文字の上をマグネットペンでなぞって、ボードに転写して遊ぶ。
・ジグソーパズル
「くもんのジグソーパズル STEP3 わくわくどうぶつパラダイス」を使用。
まそらは、自分で24ピースの「サファリパーク」のパズルを選んで、取り組む。
このパズルには沢山の動物が描かれていて、前回よりピースも多く、まそらにはハードルがかなり高かった。先生がいつも通りヒントを出し、誘導しながらの取り組みとなった。
まそらは、先生が何を言っても無言だったが、聞きいてはいるようで、アドバイスに従って取り組んだ。
以下、先生のヒントや誘導など。
「何からする?」
「木から?ピースを集めようか。」
「(見本を見せて)鳥さん、ここにいるよ。」
「ゾウさんの耳を合わせて。」
「キリンさん(のピース)ばっかり集めて。」
「キリンさんのおめめを探して。」
「クジャクさんの羽を探して。」
「ライオンさん(のピース)ばっかり集めて。」
「ライオンさんのお顔を探して。」
「ライオンさんのおめめを合わせて。」
「ゴリラさんのお口は?」
随分時間がかかったが、なんとか完成させた。この時点で終了時刻となった。まそらは完成させると惜しげもなくすぐにバラバラにして片づける。せっかく作ったのに・・・といつも不思議に思う。彼には作る過程だけが大切なのかもしれない。
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・挨拶
「ありがとうございました。」
■リハビリ(言語聴覚療法)を終えて
先生より、
「耳からの情報が入りやすいようです。家庭でも取り入れてみてください。」
と言われる。
そうかな~?と思う。まそらは、右から左に抜けて、聞いていないことが日常的にあるように感じる。視覚に訴えた方が理解を得やすいように思うことが多い。が、聞いていないようで聞いていることもある。特に自分の利害にかかわることには敏感だ。
「片づけなさい。」
と言っても、スルーされるが、
「片づけないと、お出かけしないよ。」
と言うと、途端に片づけ始める。
聞いていないようで、実は聞いていて、無視をしているだけなのだろうか?うーん、わからない・・・。
●まひろの療育
☆集団での運動(約45分間)
・歌に乗せて、参加者紹介(約5分間)
「〇〇君は、〇〇君は、どこでしょう?ここです。ここです。ここですよー♪△△〇〇君、今日も元気に頑張りましょう。」
・シートバルーン(約40分間)
円形のシート。直径は5mくらいだろうか?
床にシートバルーンを広げて、参加者が淵を持ち、座って、あるいは立って、小さくパタパタしたり、大きくパタパタしたりする。
全員で一気に持ち上げて、子どもたちが中を通り抜けたり、床に接触した状態でシートの下に潜り込み、おもちゃを取ってきたりする。
シートの上にボールを乗せ、指名した参加者のところに転がるようにシートを動かす。
パタパタして、上に持ち上げたときに手を放し、天井まで浮かび上がって行くのを楽しむ。
パタパタして、上に持ち上げたときに、シートの中に入り込み、シートをお尻の下に敷きこんでドーム状にして楽しむ。
☆手遊び歌(約15分間)
歌に合わせて手や体を動かす。
・「1と1でお山になって、2と2で眼鏡になって・・・♪」
・「リンゴがごろごろ、リンゴがごろごろ、ミカンかんかん、ミカンかんかん、シイタケしっし、シイタケしっし、キャベツがきゃー・・・♪」
・「頭肩膝ポン、膝ポン、膝ポン、頭肩膝ポン、目、耳、鼻、口・・・♪」
・「大根1本抜いてきて、パッパと泥を落とします。ジャブジャブジャブジャブ水洗い・・・♪」
※歌詞は聞き間違いがある可能性大。
☆紙芝居(約5分間)
『うさちゃんのおかいもの』
うさちゃんが、「こ」と「ぶ」と「た」のつくものを1人で買いに行くお話。
☆机上課題(約30分間)
・輪つなぎ
1ヵ所に切れ目のある輪(円形・正方形・三角形)を、切れ目のところでつなげる。まひろは、最後はネックレスのようにして、首からかけていた。
・線引き
2本の直線の間(1.5㎝ほど)をはみ出さないように線を描き進める。
カーブもあったが、気乗りせず、途中でやめてしまった。
・迷路(学研教育出版の教材)
用紙の上端に、左から「クマ」と「ゾウ」と「ウサギ」の絵が描いてあり、下端に、同じく左から「〇」と「△」と「+」の記号が描かれている。先生が「クマ」と「+」を、「ゾウ」と「〇」を、「ウサギ」と「△」を、線で自由に結んだもの(直線ではない)を用意。まひろは、先生が描いた線をたどって、例えば、「クマ」から「+」にたどり着くように取り組む。
・絵本
『やまねこせんせいの いそがしい いちにち』
先生が、まひろに質問しながら読み進める。
例
「どうして怪我をしたのかな?」
「どうしてお腹が痛くなったのかな?」
「何を食べたのだったかな?」
「これは何?」
「どうしてウサギさんのお家に行くのが遅くなったのかな?」
■療育を終えて
集団での取り組みにおいては、離脱することが多かった。1人で勝手にボールプールに入って遊んだり、マットの上に寝転がったりして、その都度、先生や私が連れ戻しにいった。
ただ、シートバルーンは初めてでとても面白かったようだ。大興奮で取り組んでいた。が、この取り組みでも指示に従わないことが往々にしてあった。自分のしたいことがあっても、堪えて指示に従う。この辺りが、今の彼にとっての大きな課題のひとつだと思う。
today's 4-year-old twins♪
最近、双子たちは、車の中でナビをしてくれる。
「ボンボン、踏切があります。」
「ボンボン、信号は青です。」
「ボンボン、電柱があります。」
「ボンボン、トンネルがあります。」
「ボンボン、走行レーンにご注意ください。」
2人とも競い合うように目に入るものすべてを教えてくれる。
そして、行きたい道があると・・・、
「ボンボン、右に曲がります。」
「ボンボン、右に曲がります。」
「ボンボン、右。」
「みぎーっ!」
と声が段々大きくなる。
私の行きたいところではなく、自分の行きたいところへ誘導するナビなのだった。。。