個性か発達障害か「変わった行動」

我が家には、発達障害3歳の双子がいる。

親としては、双子兄、まひろは特に問題を感じなかったが、双子弟、まそらには、違和感をおぼえることが多々あった。

 

●まそらに感じた違和感の例

①頭を床などに打ち付ける

②手先がとても不器用

③食事をするのが異様に遅い

④コミュニケーションが取りにくい(呼びかけに反応しないなど)

⑤言葉の発達がまひろと比べて遅い

⑥癇癪がひどい(気持ちの切り替えができない)

⑦暴力的

⑧こだわりや執着が強い

⑨その他の変わった行動

などだ。

 

今回は、⑨の「その他の変わった行動」について記載する。

具体例としては、

⑨-1 首を頻繁に、ブンブン振る

⑨-2 くるくる回る

⑨-3 つま先で歩く

⑨-4 逆さバイバイをする(手の甲を相手に向けて手を振る)

⑨-5 穴や隙間に物を入れる

⑨-6 何でも口に入れる

⑨-7 服の縫い目を気にして、絶えず触る

⑨-8 爪が伸びない

⑨-9 手が汚れるのを嫌がる

⑨-10 夜泣き

⑨-11 階段から物を投げ落とす

⑨-12 1階の部屋のベランダに毛布などを投げ入れる

⑨-13 食感のこだわり(リンゴはすりおろさないと食べられない。ミカンも薄皮をむかないと食べられない、など)

⑨-14 抱っこを嫌がる
などがある。

 

 

⑨-1 首を頻繁に、ブンブン振る

寝る前によくする。以前は、日中でもしていた。左右にひたすらブンブン首を振る。これが始まると眠たいのだとわかる。今でもたまにする。

 

⑨-2 くるくる回る

何が面白いのかと思うが、その場でくるくる回る。3歳になってからはあまりしなくなった。

 

⑨-3 つま先で歩く

歩けるようになり始めたころから、つま先で歩く。変わっているな~と思いつつ、直しようもないので、そのままにしておいた。たくさん歩くようになると、つま先では大変なのか、次第にしなくなり、今はほとんどしない。

 

⑨-4 逆さバイバイをする(手の甲を相手に向けて手を振る)

バイバイされるとき、相手はまそらに手の平を見せている。だからなのか、自分も、自分が手の平を見ることができるように手を振る。

そもそも、バイバイ自体がなかなかできるようにならなかった。3歳後半になって、やっと直ってきた。

 

⑨-5 穴や隙間に物を入れる

穴という穴に、入る物なら何でも入れる。サークルに入れていた頃は、サークルどうしをつなぐスティックを抜き、スプーンやペンや小さなおもちゃや・・・、何でも手当たり次第入れていた。取り出すことができなくなったものもたくさんある。

それから、こたつの台と本体の間に、紙やらスプーンなどの薄っぺらい物を何でも差し込む。掃除をしようと台をどけると、びっしりと紙などが挟まっていた。

 

⑨-6 何でも口に入れる

おもちゃでも、ペンでも、毛布でも・・・口に入るものは何でも入れる。3歳になっても直らなかった。誤飲しそうで、迂闊に物を持たせることができなかった。

 

7 服の縫い目を気にして、絶えず触る

特に、部屋着(パジャマ)のシャツの縫い目をひたすら触る。爪でごりごりしたりもするので、糸がほどけてくる。3歳になってからはしていないように思う。

 

⑨-8 爪が伸びない

手足の使い方が乱雑で、割れたり削れたりするのか、爪が伸びなかった。なので、爪を切ってやることがなかった。3歳になって、少しずつ伸びるようになった。

 

⑨-9 手が汚れるのを嫌がる

手が汚れるのが嫌で、食事の際、つかみ食べなどはしなかった。今でも指に少し何かがつくと、すぐに拭きたがる。

 

⑨-10 夜泣き

寝て12時間後に、毎晩必ず泣いて起きる。しばらくすると寝る。

 

⑨-11 階段から物を投げ落とす

落ちていくのが面白いのか、階段から何でも投げ落とした。小さなおもちゃくらいならまだいいが、ゴミ箱や、ペットボトルはものすごい音がして、近隣住人から苦情が来るのではと冷や冷やした。買ってきたばかりの卵をパックごと投げられたときは、掃除が本当に大変だった。

 

⑨-12 ミルクをわざとこぼす

何が面白いのか、ミルクをテーブルやカーペットの上にわざとこぼすことが日常的にあった。

 

⑨-13 風呂桶でカーペットの上に水を撒く

風呂桶に水を入れ、そこら中に撒くことがあった。「お風呂以外の所で水を撒いては駄目」といくら説明しても、彼には全く理解できないようで、決して止めない。これは本当に困った。桶を片づけるしかない。

 

⑨-14 1階の部屋のベランダに毛布などを投げ入れる

1階の部屋のベランダは、我が家のベランダではない。別の住人の部屋のベランダだ。お気に入りの毛布をわざわざ外まで持って出て、投げ込む。そのことを忘れるので、後で「ない、ない」と騒ぐ。質が悪い。私が気づかないうちにやっていて、何日も毛布の所在がわからなかった。ちなみに、夫は財布を投げ込まれたこともある。

 

⑨-15 食感のこだわり

味の好き嫌いは、今でもよくわからない。食感については、色々ある。例えば、リンゴはすりおろさないと食べられない。オレンジも、今でこそ食べるようになったが、以前は薄皮をむかないと食べられなかった。柿も熟して柔らかくなったものだと食べるが、固いと食べない。ジャガイモもフライドポテトなら食べるが、茹でたものは食べない・・・。何が良くて何が駄目なのか・・・まったくもって不明である。

 

⑨-16 抱っこを嫌がる

泣いたりしたとき、あやそうと抱っこをすると、背筋を反り返らせて嫌がる。まだ歩けなかった頃は、すぐにずり落ちつつも抱っこされていたが、移動を伴わない抱っこは好まなかった。 

 

以上、16「その他の変わった行動」について紹介したが、上述したことは、いくら注意してもやめなかった。こうした行動は、「個性」なのか「発達障害」なのか、私には、わからない。

「変わった行動」は「困った行動」でもある。それでも、彼が成長していく上で、何か意味のある、彼にとっては「必要な行動」なのかもしれない・・・と思う。