発達障害の双子(3歳) 今週のリハビリと療育 5

我が家には、発達障害の3歳の双子がいる。

双子弟、まそらのリハビリと、双子兄、まひろの療育の様子は下記の通りだ。

 

〇まそらのリハビリ「言語聴覚」(約40分間)

☆机上課題

・会話

「お名前は?」

「何歳ですか?」

「男の子ですか?女の子ですか?」

「朝ご飯は食べましたか?」

「何を食べましたか?」

 ・・・・・・など。

 

今回も、同じような会話をする。

性別は先生に誘導されて何とか答えた。

朝ご飯については、

「ご飯とヨーグルトを食べた。」

と回答。しかし、「ヨーグルト」は食べていない。

それでも、

「野菜を食べた。」

など、いつもよりしっかり答えることができた。

会話の時はいつも、まそらはなんだか緊張した様子になる。苦手意識があるのかもしれないと思っていたが、今日はリラックスして取り組んでいた。

 

・お絵描き

自由に絵を描く。描いた絵について先生が質問し、それに答える。

先生 「これは何ですか?」

まそら「大きいオバケ。」

先生 「顔はないの?」

まそら「ない。顔のないオバケ。」

先生 「これは何?」

まそら「足。ヒューって飛んでく。」

先生 「足が飛んでいくの?なんか怖いね。」

先生 「これは何?」

まそら「電車。長い電車と短い電車。」

先生 「電車は速いの?」

まそら「電車、速いよ。」

・・・・・など。

こんなにきちんと会話が成立したのは初めてのことだ。しばし、驚く。

 

・言葉の確認

くもん出版「ひらがなカード 第2版―0歳から もじ・ことば」に付属している『ことばのえほん』を使用。

『ことばの絵本』には、1ページにつき、1つの平仮名が書かれている。平仮名には触れず、描かれている絵について先生が質問していく。

 

例えば、「あ」と「い」のページでは、

先生 「この人は誰?」

まそら「・・・」

先生 「お母(か)さんじゃないかな?」

先生 「この人と一緒にいるのは誰?」

まそら「ヌ。」

先生 「ヌさんもいるね。でもこの人は誰?赤(か)ちゃんじゃない?」

まそら「かちゃんだ。」

先生 「これは何?」

まそら「・・・」

先生 「ヒルだね。」

まそら「ヒルさんだ。」

先生 「何羽いますか?」

まそら「・・・」

先生 「いち、に、さん、3羽いるね。」

まそら「3羽いるね。」

先生 「これは何?」

まそら「・・・」

先生 「家(え)だね、屋根は何色?」

まそら「・・・」

先生 「赤(か)色だね。」

・・・・・など、「ち」と「つ」のページまで、やり取りをした。的外れなことは言わず、答えられるものは答えて、まそらにしては随分健闘したと思う。

  


くもんのカード(ことば)ひらがなカード

 

 

・ジグソーパズル

「くもんのジグソーパズル STEP2 なかよし どうぶつファミリー」を使用。

まそらは、自分で12ピースのキリンの親子のパズルを選んで、取り組む。

 

先生が「どのキリンさんからする?赤ちゃんからする?」

と誘導。赤ちゃんのキリンは2ピースで完成した。そして、

「今度は、お父さんキリンをする?どれかな?」

「頭の横に、首があるよ。首を探して。」

「お尻はどれかな?」

「足はどれかな?」

といった感じで、先生がまそらを誘導しながら進め、結構な時間をかけてパズルは完成した。キリンは体の模様が似ているので、まそらには難しかったのではないかと思う。

 

今回は、「会話」のやり取りに重点が置かれていると感じだ。コミュニケーション力の向上が大きな課題だと認識されているのだと思う。今後、名詞や動詞、形容詞、大小などの理解を中心に行う療育とは、取り組む内容に明らかな差異が生じてくるのかもしれない。

40分を通して、まそらは、気が散ることもなく、集中して取り組むことができた。先生にも「今日はとても頑張って取り組んでいましたね。集中できていました。」と言われる。

彼は、じっと止まっているわけではない。ゆっくりでもちゃんと成長しているのだ。

 

 

 〇まひろの療育

☆粗大運動(約50分間)

・ポニースゥイング(吊り下げ遊具)

・フロックスゥイング(吊り下げ遊具)

空中ブランコ(吊り下げ遊具)

・トランポリン

・トンネル

・ボールプール(ジャンプして飛び込む、ボールに埋もれて遊ぶ、ボールに埋もれたぬいぐるみを探す)

・2本の棒渡り(少し傾斜をつけてある2本の棒(梯子の横棒がない状態のもの)の上を、両手両足を使って四つん這いで渡る)

平均台(横向きに歩いて渡る)

・釣り(糸の先に磁石がついた竿で、クリップのついた魚の絵などを釣る)

・バー(高さ10㎝くらいのバーを、両足でジャンプして飛び越える)

・ローラーボード(座って乗り、床に落ちているぬいぐるみを拾いながら進む)

 

 

☆机上課題(約15分間)

・数の確認

 書かれている絵の数と同じ数だけシールを貼る(例えば、魚の絵が2匹描かれていると、その横に、2枚シールを貼る)

・動作の指示

 例えば、机上にブラシとカエルのおもちゃを置き、先生が、

 「ブラシで髪をとかして、カエルをお母さんに渡してください。」

 と指示を出す。

 他に、

 「イチゴを食べるふりをして、歯ブラシで歯を磨くふりをしてください。」

 「カメラでお母さんの写真を撮って、ボールを先生に渡してください。」

 など。

・絵カードによる、動作確認

 先生が絵カードを提示し、「誰が、何をしていますか?」と質問する。

 まひろは、

 「男の子が、ご飯食べてる。」

 「男の子が、ドアを閉めてる。」

 「女の子が、バッグ持ってる」

 などと、答える。

 

先生に、まそらの「踏切に行きたがる問題」について相談してみる。まそらは、今、とにかく踏切が好きで、外出すると、連れて行って欲しいと執拗に要求する。叶えられないとなると、激しい癇癪を起して、手がつけらない。連れて行ったら行ったで、踏切を延々と渡りたがるのだ。

 

先生の助言は以下の通りだ。

「踏切は、もう終わりだよ。」というと、「あと1回。」と言うと思います。その1回には、「じゃあ、あと1回だけだよ。」と許容してあげてください。そうすると、渡った後、また、「あと1回。」と言うと思います。それも、「仕方がないなあ。本当にこれでもう終わりだよ。」と付き合ってあげてください。でも、その次の「あと1回。」つまり「3回目」は聞いてはいけません。どこかで切るようにしないと、子どもは言えば何回でも許してもらえると思ってしまいます。

「約束」させるということも大事です。言葉ではまだ理解しづらいので、「指切り」の動作をするといいでしょう。指切りは多少痛いので、体を通して、「約束」を実感しやすくなります。踏切を渡っている最中に、しつこく、「これで最後だよ」と何度も言い聞かせることも大切です。

 

やっぱり、さすがだ、、、と思う。

 

 

today's three-year-old twin♪

双子兄、まひろ。午後からのお出かけは、「お兄ちゃんパンツで行く」と発言。初めてのことだ。トイレ事情を心配しつつも、お兄ちゃんパンツで出かけた。おもらしなどのトラブルもなく、無事に帰宅することができた。が、帰宅し、入浴を済ませ、結局オムツになる。お兄ちゃんパンツの緊張が緩んだのか、気がつけば、その辺で、本日2回目の「ウンチ」を頑張っていた。「うーんっ」と力を入れている。「トイレでしたら~」と言った矢先に、双子弟、まそらが「ウンチ、いそげ、いそげ」とトイレに走り出した。どうして、こうまで同じタイミングなのか・・・?