個性か発達障害か「こだわりや執着が強い」

我が家には、発達障害3歳の双子がいる。

親としては、双子兄、まひろは特に問題を感じなかったが、双子弟、まそらには、違和感をおぼえることが多々あった。例としては、以下のようなものが挙げられる。

 

●まそらに感じた違和感の例

①頭を床などに打ち付ける

②手先がとても不器用

③食事をするのが異様に遅い

④コミュニケーションが取りにくい(呼びかけに反応しないなど)

⑤言葉の発達がまひろと比べて遅い

⑥癇癪がひどい(気持ちの切り替えができない)

⑦暴力的

⑧こだわりや執着が強い

⑨その他の変わった行動

などだ。

 

 

今回は、「こだわりや執着が強い」ことについて記載する。

具体例としては、

1 同じ服を着たがる

2 目につく、ありとあらゆる物のバーコードを確認したがる

3 広告やタウンページに記載されている地図を見たがる

4 消火器を見たがる

5 気に入った毛布を手放さない

6 踏切に行きたがる

などがある。

 

1同じ服を着たがる

丁度、昨年の今頃、2歳の頃のことだ。お祝いで頂いた服ばかりを着たがった。グレーのシャツとベージュのパンツだ。それ以外の服は断固拒否する。従って、外出の際は、毎回それを着せることとなった。

療育施設のある先生には、「今はいいですが、背が伸びて着られなくなったらどうするのかな?」と心配された。また、別の先生からは「服をわざと濡らしたままにしておいて、着られないと説明してみては?シャツかパンツのどちらかは着たいものを着させて、少しずつ、他の服も着られるようにしてみてはどうか」とアドバイスをもらった。服を濡れたままにしておくことはちょっと難しかったので、「洗濯するのを忘れていた。汚れていて汚い。ウンチがついてる。」などと言って、なんとか諦めさせることを続けた。そうすると、次第に違う服も嫌がらずに着るようになった。

 

2 目につく、ありとあらゆる物のバーコードを確認したがる

食料品の袋や、オムツの袋など、とにかくバーコードを確認したがる時期があった。そのうちQRコードも確認するようになった。バーコードを目にすると、

「あ、バーコードだ、見たい、見たい、見せて・・・」

といった感じで、確認したがる。お店でもどこでも確認する。とことん付き合った。3歳になってから、次第になくなっていった。

 

3 広告やタウンページに記載されている地図を見たがる

ポストに入っているダイレクトメールには、大抵地図が載っている。そして、地図には大抵最寄り駅が載っていて、線路が描いてある。タウンページなんて、地図の宝庫だ。延々見続ける。そして、いちいち、

「線路だねえ~」

と言ってきて、

「ほんとだ、線路だねえ」

とこちらが反応しないと気が済まない。とことん付き合った。タウンページは数年分たまっていたのだが、すべてボロボロになってしまった。こちらも、3歳になってから、次第になくなっていった。

 

4 消火器を見たがる

お店でひたすら消火器を見たがる時期があった。スーパーなどで、延々、消火器巡りをさせられる。当然、買い物なんてできない。一度見た消火器も何度も戻って確認する。やはり、付き合うしかなかった。そして、こちらも、3歳になってから、次第になくなっていった。

 

5 気に入った毛布を手放さない

これは、今も続く。お気に入りの毛布が2枚あり、家にいるときは、必ずどちらか1枚が必要だ。なにかにつけ、そのお気に入りの毛布を手にしたがる。ないと「ない、ない、ない、毛布がないー!」と大騒ぎになる。しかし、外出時は、別になくてもいいようで不思議な限りだ。

過去には、一日中、口にくわえていた時期もあり、毛布は常にびしょびしょで、毎日洗濯していたこともある。今でも、寝るときにはないと落ち着かないようで、ないのに気づくと「毛布は?青い毛布をください」などと言ってくる。いずれ、なくても平気になる日が来るのだろうか?

 

踏切に行きたがる

こちらも、毛布同様、今も続く。もしかしたら今がピークかもしれない。車で外出すると、登園時を除き、必ず「踏切に行きたい」と言う。行かないと知ると、途端に機嫌が極端に悪くなり、わめいて暴れて、手が付けられない。

踏切に、連れて行ったら行ったで、車から降りて、渡りたがる。しかも、何度渡っても気が済まない。いつまでも、何度でも、延々と渡りたがるのだ。行きたがる踏切はいくつもあり、どこどこの踏切に行きたいと執拗に要求される。

外出の際は、予定もあるので、踏切に時間を取られるとかなり困ってしまう。現在、結構な悩みの種となっている。

 

以上、6点、まそらの「こだわりや執着」について、記載した。

こうした行動は、「個性」なのか「発達障害」なのか、私には、なかなか判断が難しい。誰にでも、こだわりや執着はあるものだ。どこからが「障害」のレベルになるのだろうか?しかし、どうにか線引きしたとしても、何がどうなるわけでもない。まそらはまそらなのだと、こういう人格なのだと、認めて受容するしかない、、、と今は思う。

 

 

today's three-year-old twin

双子たちの、RSウイルスとマイコプラズマの症状がようやく落ち着いた。昨日、やっと登園許可が出て、明日、月曜から久々の登園となる。双子兄、まひろは7日間通院し、双子弟も6日間の通院となった。毎日の病院通いに私自身もすっかり疲れてしまった。

 

今日は、シャボン玉遊びをさせてみた。

「ストローを落とさないようにしましょう。液をつけたストローを吸い込んではいけません。ふうーっと息を吐いてください。」

と注意事項を説明して始める。

23か月程前に、園の先生より「今日は、シャボン玉をして遊びました」と言われたことがあり、2人ともてっきりできるものだと思っていた。しかし、実際やらせてみると、これがなかなか難しかった。

まひろは最初はあまりうまくできなかったが、次第にコツをつかみ、そこそこシャボン玉を作ることができるようになった。大喜びで、飽きずに何度も取り組む。一方、まそらは文字通り「ふうー」と言うだけで、うまく息を吐くことができない。当然、シャボン玉はできない。それでも、時々成功して、笑顔を見せた。

ストローを吹く。たったそれだけのことが、そんなに難しいことなのかと、とても驚く。子どもの能力を正確に判断することは、結構難しいものだ。