我が家には、発達障害の3歳の双子がいる。
現在、2人とも、専門病院でのリハビリと、療育施設に通っている。
リハビリも療育もマンツーマンで行われる。大まかな内容や頻度は下記の通りだ。
●専門病院でのリハビリ「作業療法」 月に2回（1回40分）
☆遊具を使っての粗大運動
トランポリンやブランコ、ボールプール、梯子、トンネル、クライミングウォール、バイク（ペダルなし）などがある。
☆手指のトレーニング
パズルや、ビーズをひもに通したり、小さなおもちゃをスプーンですくったりするなど、手指を使う練習がある。
リハビリの実施内容は、日によって異なる。
●専門病院でのリハビリ「言語聴覚」 月に2回（1回40分）
☆絵カード
物の名称や動作などの確認を行う。
例：「外に行くときにかぶるものは？」「帽子」
例：3枚のカードを提示して、「洗う、はどれ？」
例：「この女の子は何をしてる？」「靴を履いてる」
他に、色の確認や、大きさの確認などもカードを用いて行う。
例：「赤い色はどっち？」「こっち」
「大きいのはどっち？」「こっち」
☆パズル
大きさの異なる動物を型にはめるパズルを用いて、大小の確認を行う。
例：「大きいキリンさんはどっち？」「こっち」
「型にはめてみて」
☆積み木
積み上げたり、同じ色ごとに分けたり、それをケースに片づけたりする。
☆小さな動物のおもちゃ
同じ動物ばかりを集めて、ケースに入れる。
☆絵本の読み聞かせ
☆会話
例：「今日は何で来ましたか？」「車」
「車は何色ですか？」「白」
「今朝はご飯を食べましたか？」「食べた」
「何を食べましたか」「卵焼き」
まそらの場合は、こうした普通のやりとりが困難で、なかなか会話が成立しない。
リハビリの実施内容は、日によって異なる。上記以外にも、様々な取り組みが行われる。
●専門病院での「診察」 数ヵ月に1回
「遠城寺式・乳幼児分析的発達検査」を受けて、発達の確認が行われる。「Ｋ式発達検査」を受けた場合は、結果の説明を受ける。
●療育施設 週に1回（1時間15分）
専門病院での作業と言語のリハビリを合わせたような内容だ。
☆遊具を使っての粗大運動
広いホールで遊具を使った粗大運動を行う。トランポリンやブランコ、ボールプール、梯子、トンネル、平均台、跳び箱などがある。
夏場はプール遊びがある。
☆机上課題への取り組み
個室で椅子に座って課題に取り組む。絵カード（物の名称、動作、形容詞の確認）、パズル、手指を使う練習（ひもにビーズを通す、ネジ回し、洗濯ばさみで挟む、物を穴に入れるなど）、お絵かき（丸や直線、十字などを描く）、積み木、その他、色々・・・
☆遠足や運動会、クリスマス会、芋掘り、イチゴ狩りなども実施される。
◎親が感じる育てにくさと障害について
1歳頃からか、双子弟、まそらの言葉の遅れや、変わった行動、育てにくさ・・・などを感じるようになった。大きな違和感を感じながらも、目にする情報、耳にする情報は、いずれも、「個人差の大きい時期ですから」とか、「親の心配のしすぎはよくない」とか・・・。健診でも、「様子を見ましょう」とか・・・。そんな言葉が多い。でも、違う。当時はそんなものかと思って、感じる違和感を意識しないようにしていたが、今となっては、違う、と思う。きっと、子どもにいつも接している母親が感じる違和感は「心配しすぎ」とかではなく、正しい認識なのだと思う。
「様子を見ている」時間がもったいなかった。幼児の脳は未熟で、それ故、どんどん成長していくはずだ。「様子を見ている」その間に、できることはもっとあったのかもしれない。「発達障害かもしれない」という認識で、情報を集めていれば、予防接種ひとつとっても、もっと慎重になっていたと思う。少なくとも、4本同時に接種させることはなかったはずだ。
手を打つなら、何でも早い方がよいと、私は思う。
today's three-year-old twin♪
双子兄、まひろに夫が訊ねる。
夫「誰が好きなの？」
まひろ「Ｍ先生」
夫「Ｍ先生か。どこが好きなの？」
まひろ「お腹」
夫「お腹？」
まひろ「うん、ボーンってする」
Ｍ先生のお腹に激突するまひろを想像して、思わず笑ってしまった。彼なら、やっていそうだ。
そして、双子弟、まそら。
朝、出かける際に、私の服のロールアップ用のボタンを、外してはとめようとする。とめるのは難しいようで、なかなかできない。次はドア。自分で開けると言って、カギを離さない。手先がとても不器用な彼だが、実は自分で色々してみたいのだなと思う。次はボタンの服を買ってやろうかと考えたりもしたが、着るのに時間がかかって、結局、着させなくなってしまいそうだ。その点、制服は最高だ。大きなボタンが3つだけ。早く衣替えにならないかな。
